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生きやすくなるヒントが詰まったオススメの一冊「Search Inside Yourself」

なぜGOOGLEの社員は、楽しく創造的に働き、柔軟性を持ち、優れた成果を上げられるのか?その鍵を握るのが、独自の研修プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ(S I Y)」。
Search Inside Yourself  チャディー・メン・タン著より

さあ、はじまりました!「リケジョのコンディショニングコラム 007」

このコラムは東工大出身のリケジョ、製薬会社勤務を経て現在はヨガインストラクター、そして0歳児の育児に奮闘中であるEriが、科学の視点も踏まえて、ベストパフォーマンスを発揮するためのヒントをお伝えしていきます。

今月のテーマは「Search Inside Yourself

#読書の秋 にならって、オススメの本をご紹介したいと思います。

「Search Inside Yourself」とは

超有名本なので私から紹介するまでもないと思いますが、読んだことがない人のために、本書の紹介からさせて頂きます。

タイトルの「Search Inside Yourself(以後S I Y)」とは、Googleで生まれた研修の名前。本書は、この研修を作ったチャディ・メン・タンが書いたGoogle秘蔵の研修内容を知ることができる本です。

この研修をきっかけに、Google社員の生産性や創造性が高まるだけでなく、「結婚生活の質が上がった」という社員や「身内の不幸を乗り越えられた」という社員もおり、人生がよりよくなったと答える受講者が多いことで有名です。

SIYはGoogleが生み出したマインドフルネス実践法

そう聞くと、「どんな研修なのか?」と気になりますよね。

研修の内容はマインドフルネスのエクササイズです。(こう書くと、詳しい人に「それだけじゃない!」と言われそうですが、ここでは簡潔にこのように表記させて頂きます。)

マインドフルネスとは、マインド=心が、フルネス=満たされている状態のことを良います。

心が満たされている状態を目指すということは、日頃私たちの心は満たされていないということになりますよね。

それがどんな状態かというと、「あの時こうしていれば…」と過去のことや、「あれとこれをやらなきゃ!」と未来のことを、無意識のうちに考えていることを言います。

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あなたの身体は、今、この時間に、あなたがいる場所にあるのですが、心は、時間的にも、場所的にも違うことを考えている(=雑念がある)というわけです。

その反対の状態を目指すため、マインドフルネスは“今ここ”に注目する瞑想法、と日本語で説明されることがあります。

SIYは科学的根拠に基づいている!

瞑想と聞くと、敬遠する方もいるかも知れませんが、本書の良いところは、科学的根拠に基づいて、一般社会で生きる私たちが理解し、実践できるように書かれているところです。

瞑想が良いと聞いても、仏教の教えや、伝統的な教え、瞑想実践者の感覚的な言葉が全く頭に入ってこないあなたにオススメです。

かくいう私もその1人。

理系畑で大学まで卒業した私は、「○○が良い!オススメ!」とネットに書いてあっても、すぐには信じず「科学的根拠はあるの?」と思ってしまうタチです。

さらに言えば、「瞑想」に関するネットの記事は、スピリチュアル関係の記述がある場合もあり、尚更「信じられない」、「胡散臭い」と感じる要因になっていました。

本書は、本文の下に、多くの参考文献が記載されているのが大きな特徴の1つです。

「瞑想は幸福になるトレーニングであり、瞑想することで幸せになれる」とだけ聞くと、信じられない人も多くいると思います。

しかし、本書では、科学的根拠に基づき、「なぜ、瞑想すると幸せになれるのか?」「どのようなトレーニングをどんな順番で行えば良いのか?」「一つ一つのトレーニングの意図・目的は何か?」を解説してくれます。

私のような、何事にも“根拠”を求めがちな理系脳な人、現実主義な人が瞑想の効果を理解するのにうってつけの本なのです。

SIYを読んで、本当に幸せになったのか?

さて、そんな私が本書を読んで幸せになったのか?というと、幸せになったというか、「生きやすくなった」と実感しています。

私が本書に出会ったのは、製薬会社で働いていた頃です。

その頃は、仕事に対するストレスや不満を上手く対処することができず、過敏性腸症候群のような症状や、酷いPMSと生理痛(救急車で搬送されて入院したほど)に悩まされていました。

更に、自分の感情を上手くコントロールすることができず、周囲の人にも酷い態度をとっていたと思います。(その時、私と関わってくださっていた方、すみませんでした。)

そして、人間関係で悩みを抱え、更にストレスを抱えるという悪循環に…。

その後、本書を読み、その他にも瞑想やヨガなどを勉強した現在、自分の感情を一歩引いた第三者の立場で観察できることが多くなったと実感しています。

イライラした時、「なぜイライラしているのか?」「周囲の人にどのように助けを求めたら良いのか?」を冷静に判断できることが多くなりました。

その結果、無駄な夫婦喧嘩をしなくても良くなったのです。喧嘩より、建設的な話し合いを設けられることが多くなりました。

その他にも、世間体を気にしすぎることなく、自分がやりたいことをやれるようになったのも大きな変化です。

これらはいずれも、”Search Inside Yourself”、まさしく「己を知る」ということを繰り返し行なった恩恵だと実感しています。

「己を知る」ことは「生きやすくなる」ことの第一歩、そしてその積み重ねが“幸せ”に繋がるのでは、と考えています。

本書において引用されている論文によると、1日わずか2分間ジャーナリング(瞑想の一種。紙に自分の気持ちを書き出すこと)を行うだけで、物事を客観的に捉えられるようになるそうですが、私が実感した効果もまさにその通り。

ということで、「Search Inside Yourself」、ぜひこの秋の読書にいかがでしょうか?
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ととのえサポーター 尾賀 絵里
(インストラクター・ヨガリサーチャー)

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