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薬剤師はなぜジェネリック医薬品をすすめるの?

前回、
ジェネリック(GE)医薬品の使用促進で
医療費削減できたのか考えました。

ところで、
なぜGE医薬品の使用率は
なかなか上がらないのでしょうか?

「薬代が安くなるんだったら
みんなジェネリックにするんじゃないの?」

安くなるだけなら
みんなGEに変えています。

問題は、
デメリットが多すぎること。

➤ジェネリック医薬品のメリット

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「安い」

これだけです。

➤ジェネリック医薬品のデメリット

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❶同じなのは成分
有効成分の特許、つまり物質特許が切れると同じ成分を作れます。でも、これだけだと同じ薬剤を作ることはできないのです。
物質特許以外に、添加物やコーティングの仕方などに対する製剤特許。有効成分の作り方に対する製法特許
これらが揃わないと全く同じ薬を作れない。つまり、違う薬なのです。

❷「有効性は同じ」の罠
統計学的には±20%であれば差がないと判断されます。つまり「有効性は同じ」といっても、先発品と比べて多少なりとも効果が強かったり、弱かったりすることがあります。
これって、本当に同じ薬と言えますか?
例えば、AとBのGEがあるとします。Aは−20%の差。Bは+20%の差。AとBはそれぞれ先発と「有効性は同じ」なのに、AとBは40%の差があることになります。正直、意味がわかりません。

❸流通が不安定
ジェネリックメーカーは先発と比べて小さい企業です。また、製造体制にも余裕がないため、先発のように全国的な安定供給が難しい。
薬に対する責任が低すぎる

❹情報提供が弱い
ジェネリック医薬品は先発品と比べ、その医薬品に対する情報が極端に少ないです。特に安全性については、まったく無いに等しいです。だって、データをとっていないのだから当たり前です。ジェネリック医薬品は「有効性の試験」はしていますが、「安全性の試験」はしていません。
「化合物+情報=医薬品」、情報がなければ医薬品ではありません

➤なぜジェネリックをすすめる?

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実際に、ジェネリックにすることで
薬局での支払いが
毎月1000円減った
という患者さんもたくさんいます。

確かに、薬代は減るでしょう。

でも、こんなにもデメリットがあるのに
なぜ薬剤師はGEをすすめるのでしょうか。

それはほとんどの場合
加算をもらうためです。

あなたのことを思っていません。
あなたの健康は考えていません。

自身の立場や成果だけを考えているのです。

「効果は同じ」「安いから」
という説明だけで
GEを勧めてくる薬剤師を
信用してはいけません。

メリットとデメリットを天秤にかけ
自分で選択しなければいけません。

同じような効果が期待できる別の薬
と思って扱うべきです。

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