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インターネットでどこでも好きなところに行けてなんでも飲み食いできる時代旅に出る必要はあるのだろうか?

新型コロナとの付き合い方もだんだんとわかるようになっていって、いくら感染者数が1日何千人出ようが気にせず感染対策をしながらも多くの人が自粛せず街に出掛けるようになったと思います。ゴールデンウィークでは多くの人が全国各地(海外にも行った人がいるそう)に帰省や旅行したそうですね。今までやれ自粛しろやれ都道府県外の移動はやめよう(なんの意味があるのやら)、夜8時になるとウイルスが繁殖するみたいだからお酒飲むのやめようとか言われていたので皆さん行きたい欲を我慢していたのを発散したかったのでしょう。

この2年間家の中であるいは行ったとしても近場でという方が多かったでしょうので、旅行に関連する業種は軒並みダメージを受けてしまっている(たとえ今でも感染対策やらで人数制限したり今までは買わなくてもいいものを買っているのでそれだけ経費が嵩んでしまっていて一部は客にも転嫁されている)のでなんとか旅行業の方に還元したいという方もいると思いますが同時に家の中でもヴァーチャル旅行体験ができるということも学ぶことができたかと思います。

ぶっちゃけ家でも旅行体験はできる

私は5月中旬ごろ北海道にノーザンホースパークマラソンに参加するため(と旅行)に行きました。


東京から新千歳までの飛行機での機窓もYouTubeに公開されていますし、新千歳から札幌までの快速エアポートの車窓風景も同じくYouTubeに公開されています。国内線ではファーストクラスでしか食事は出ませんが、国際線用の機内食やサクララウンジで食べることができるビーフカレーも今は通販で購入することができます。

そして飛行機の行き帰りでみたコンフィデンスマンjpもアマゾンで当たり前のようにみれます。

札幌でお目当てのお店に行けなかったので仕方なく行ったスープカレーのお店は都内にあるようですし(お目当てのお店も東京駅にある)、夕食に食べたすみれの味噌ラーメンはセブンイレブンやヨーカ堂で300円ぐらいで購入することができます。しかも味も本物とそっくりで目隠して食べてどちらか当てろと言われたらあてるのは難しいレベルの再現クオリティでカップラーメンのレベルの高さに驚かされました。


2日目の朝に朝食を買うために入ったセイコーマートは自宅から走って30分であるので(ありがたい)他の方が思うほど北海道って感じでもないですし、ノーザンホースパークマラソンもそこでないと走れないわけですが、オンライン大会も同時にやっていて一口馬主の抽選券もついているので、抽選券目当てならわざわざ北海道まで行く必要もないです。

2日目に宿泊した定山渓温泉も温泉の元が楽天に売っていますし、そこで飲んだお酒もオンラインで購入可能です。

3日目に訪れた根室花まるも東京に何店舗もあるし、お土産も今の時代白い恋人もロイスのチョコもじゃがポックルもサッポロクラシックも物産展や通販で購入可能なので、わざわざ大きな荷物を持って帰る必要もないです。

といった感じで、都内周辺に住んでいるのであればわざわざ高い旅費を払って北海道に行かずとも、人気店のスープカレーも寿司も食べれるし、オンラインでお土産も買えてしまうわけで行かないと体験できないことって宿に泊まることとマラソンに参加することしかなかったと思います。
家の中や近くでできるのであれば、旅の疲れもないですし、仕事を休む必要もないですし、途中で中断することもできます。お金も大してかからないので家でヴァーチャルで体験するというのは非常に便利な方法だと思います。今回はあんまり観光はしませんでしたが、YouTubeや公式サイトなどで観光施設が特別に公開してあって別に行かずとも館内の展示物をじっくり鑑賞したり、家の冷房がガンガン回っている状態でも夏の絶景を味わえるようになっています。

私自身、旅行って行く意味ある?って感じてしまった

コロナ禍になっていこう家にいることが当たり前になっていて、自宅で簡単に旅行気分を味わえるようになったので私自身コロナ禍後の旅行需要はあんまり回復しないのかなと思っていました。旅行好きであれば行きたいでしょうかそうでない家庭は家で体験できるのにわざわざ行く?混雑するし面倒じゃないって思ったからです。

私自身も最近はお土産もわざわざ重い荷物持って家に帰るぐらいなら別に物産展で買えばいいやって思うようになってしまいましたし、コロナ禍以降ちょっと旅に行くだけで下手したら犯罪者扱いされるので会社にお土産も買わなくなってしまいました。

ご飯も東京周辺に住んでいればわざわざその場所に向かわなくても食べれるお店もずいぶん多くなりました。今回の根室花まるもそうですが、私が博多にいった際に訪れるもつ鍋おおやまも東京都内だけでなく全国各地に店を構えているのでわざわざ博多に行ってまで食べる必要はないわけです。また通販であれば全国各地で食べれますし、カップラーメンなどは地元の名店とタッグして格安で食べれてかつクオリティも高いのが揃っています。私がこう旅行って行く意味あるのか?って思ってしまったのはまさしくすみれのラーメンを食べてしまったからで、セブンイレブンで買えるラーメンとほぼ同じ味でカップラーメンの質の高さと同時にあれ?わざわざ札幌まで訪れる価値って一体って思ってしまったからです。

体験型の旅行は廃れない

今回の旅で家にいても体験できないのは、ノーザンホースパークマラソンに参加することと宿に泊まることです。ノーザンホースパークマラソンもオンラインがあるので行って参加する必要はないわけですが、ノーザンファームの坂路を走るという体験は家の中では体験しようがありません。同時に宿に泊まるということも中の雰囲気や宿泊記なんかはインターネット上に山のように転がっていますが、実際の使い心地は実際泊まってみないとわからないですし。食べると買うというのはある程度家でも体験できるのですが、やはり泊まるとか動くというのは家の中では体験できないですからこういう目的の旅は廃れないのかなと思います。

私自身、登山やキャンプをよくしますが登山やキャンプは実際行ってみないと体験はできないですからね。山に登るときも山に登ることに意味はあるのかと考えることはあっても山に登った後に登らなければよかったって考えることはないですから。

これはスポーツ観戦や音楽ライブと一緒ですね。コロナ禍前からスポーツ観戦はテレビやインターネットのライブ観戦で家の中でゴロゴロしながら見ることができるわけですが、それでも球場は満員になっていることが多かったです。ライブも一緒ですね。交通費も払う必要もなければ高い飲食費も払う必要もないのになぜみんなスポーツ観戦やライブに行くかといいますと現地でしか共有できない一体感とかがあるからでしょう。みんなで声出して応援したり熱唱したり、コロナ禍ではほぼできなくなったのですがそれでもわざわざ感染リスクがあがるなか訪れるのは生でみて現地の雰囲気を感じたいという人が多いからではないでしょうか?

それでも旅に行く理由

今回、旅行ってなんのために行く?って思いましたが既に次にどこに行くか計画している自分がいます。なぜそれでも旅に行く理由は何かと言いますと

① 非日常を体感できる

旅に行くというのは非日常です。なんなら地元の駅からのる電車さえも恐らくは時間が違うので非日常です。これは家でゴロゴロしながらYouTubeの車窓風景みても味わえないですし、北海道の美味しいウニを家で食べても体感できないです。そして旅行まであと何日というワクワク感や旅行が終わった後の虚無感も家では味わえないです。

②思い出を共有できる

これはさっきのスポーツ観戦なんかと一緒ですが、家で美味しいもの食べても忘れてしまうものでも、実際現地で食べると鮮明に覚えているってことは結構あります。カップラーメンはカップラーメンでも家で自炊する時に作るカップラーメンと山に登った後に食べるカップラーメンどっちが記憶に残るか言われればわかるかと思います。そしてそういう思い出を共有できるのが旅をする理由かもしれません。みんなで行けばもちろんですが、1人でもそれをSNSに投稿すればいいねをくれるわけですから思い出は共有できますしね。

③ 体験しなければ感じることのできないものがあるから

体験型の旅は無くならないと思うのは、家やその周りではできないことをそこに行けば体験できるということです。私が登山記をブログに書いているのでそれを見れば疑似登山体験は家にいても体感できるわけですが、登りの辛さや振り返った時の景色の良さ、山頂で食べたカップラーメンの美味さは実際体験しないとわかりません。

山に限らずラベンダーで有名なファーム冨田の素晴らしさはテレビやインターネットを通じて知っていることですが、実際の匂いや美しさそしてそれを記念撮影するということはやっぱり現地じゃないとできないわけですしね。

家でも旅行気分を味わうことはできてもあくまで気分で、周りの景色は日常です。私が旅をするのは非日常を味わい、普段の生活では得られない達成感を得るために旅をしていますし、コロナ禍で家にいても楽しめることがわかった多くの人も同じ気持ちで旅をしているのかもしれません。



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