
人生を変えた講演会
2月のある小春日和のことですが、大阪城公園のオープンカフェでコーヒーを飲みながら、岸英光コーチのオンラインセミナーを私は受けていました。
そんな時代になったのですねえ。
ちょうど梅が咲き始めた、まだ寒さの残る日の朝、散歩ついでにカフェでモーニングを注文していたら、オンラインセミナーの時間であることに気が付いたのです。そして、その場で携帯でZOOMにログインすれば、パンを頬張りながら講演会を聴けるだなんて。
パラダイムってなんやねん
岸コーチは、「パラダイムシフトコミュニケーション」の第一人者で、わたしが子育て中に参加した講演会で衝撃を受け、コーチングに目を向けるきっかけとなった先生です。実に10年ぶりにオンラインで再び話を聴くことができました。
「パラダイムシフト」って聞いたことありますか。
パラダイムとは、「その時代や社会、分野における常識的な考えや枠組み」のことで、そのパラダイムを劇的・革命的に転換させることが「パラダイムシフト」と呼ばれています。
つまり、昨年の2月には、まだ「カフェでコーヒー飲みながら、好きな講師の講演会を聴く」ということは当たり前ではありませんでした。ところが、一年後の2021年までに劇的な社会変革が生じ、「リモートでオンラインセミナーに参加する」ことが日常的なこととなったわけです。これもひとつのパラダイムシフトだと言えます。
そんな感慨にふけりながら、わたしは10年前の専業主婦時代に、生協で当たった無料セミナーに「久しぶりのお勉強だ♪」と出かけていき、岸コーチのたった2時間ほどのセミナーで「自分が囚われていた考えの枠組みをはずす」という体験をして、大阪弁でいうなら「ドタマ カチ割られるような」衝撃を受けたことを思い返していました。
わたしたちは、何に囚われているのか
囚われがちな「考え方の枠組み」というのは、人それぞれです。
その時のわたしは、専業主婦で幼稚園児の子持ちだったので、このような考えにとらわれていました。
・仕事をいったん辞めてしまった上、子どもが小さく、専門的スキルもないので、もう正社員で仕事に復帰するなんて無理だ
・実家からも遠く離れて、親の助けも受けられない自分は無力だ
・カネを稼げない自分は、夫より発言権もなく、劣った存在だ
・子育てがひと段落ついたとしても、もう年齢的に再就職なんて無理だ(当時40歳)
まあ、なんと「無理、むり、ムリ」のオンパレードだったことでしょう。
このように、個人をとらえている考え方の枠組みも「パラダイム」であるし、それを意識的に外して、軽やかに超えていくことは可能だ、とその時の岸先生は、講演会場でコミュニケーションの実験を通して語り、それにわたしは衝撃を受けたのです。
何が自分の考えの「枠組み」をつくっているのか
自分の考え方の「枠組み」をつくっているものは何なのか?
家庭環境や学校教育、過去からの考え方の蓄積、職場環境、社会の仕組み・・・人それぞれの背景はあるでしょう。
しかし、自分の言動をよくよく振り返ってみれば、自分の考え方を規定する「枠組み」をつくっている骨組みのようなものとは、まず自分が心の中、そして実際に発している「ことば」でできているのではないでしょうか。
わたしが10年前に「無理、ムリ、無理。」と思っていたことを、そう考えずにやすやすと超えている人たちはいくらでもいるし、もしも今現在のマインドセットを当時の私が持っていたら、方法を考えてチャレンジしていたかもしれません。
自分の人生、自分の考え方の枠組みは第一義に「自分のことば」によって作られている。頭の中で発した考えが、自分を囚われの身にする「ことば」となって檻をつくっているということはないだろうか。
自分で自分を囚われの身にするのも、意識的にそれを超えていく努力をするのも、人は本来自由であるはずだ。頭の中の考えと言葉に限っては誰にも邪魔はされないはず。
岸先生の「パラダイムシフト」の考え方は、人が自らはまり込んでいる「考え方の枠組み」は変えられる、ということを教えてくれた「人生を変えた体験」だったのです。
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