ルヴァン杯第1節 湘南ベルマーレvs大分トリニータ
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ルヴァン杯第1節 湘南ベルマーレvs大分トリニータ

ルヴァン杯 GL第1節 レビュー
湘南ベルマーレvs大分トリニータ 1-0。

開いて頂きありがとうございます。

誰目線に書いているのか定まっていません。

浦和の開幕相手が湘南なので書いていることが最大の理由ですが、大分サポーターはTwitterフォローしてくれている方が非常に多いので、もしかしたら大分サポーターが多く読んでくれているかもしれません。

とりあえず、この試合をレビューしてみます。

貴重な時間を割いて読んで頂けたら光栄です。
最後まで読んで頂けたら最高に嬉しいです。

では、本題に入ります。



—スタメンと基本システム—

—湘南ベルマーレ—
・噂通りの2トップ
・仙台から大岩、鳥栖から福田、札幌から岩崎、川崎から馬渡、新外国籍選手タリク、復帰の石原、正式加入の舘と7人が新戦力。浦和戦は全く変わるはず。
・5-3-2を採用。

—大分トリニータ—
・フォロワーさんの大分サポーターの情報ではベストメンバー。
・川崎から知念、松本から町田、広島から渡と前線3枚が新戦力。
・三竿は古巣戦。
・3-4-2-1を採用。


—前半戦—

・湘南ベルマーレの余談

浦和の開幕相手が湘南ということで、素人レベルで集められる限りでかなり情報収集しました。

その中でTwitterにアップしたのがこれらのツイートです(2月6日)。




ということで、湘南はこれまでのスタイル+ボール保持志向にも着手しました。

そして、いざお披露目となった大分戦でも噂通りのサッカーを展開しました。

一例でいうと、昨季までの湘南なら最終ラインの3人はノープレッシャーでも、ボールを前線放り込むようなチームでした。

それを可能にできたのは「最前線で収められる、こぼれ球を作ってくれる選手がいた」からだと考えています。

しかし、絶対的だった山崎凌吾は名古屋へ。指宿だと高さはあるけど他の所で足りないことがある。
唯一、石原直樹だけは後釜として計算できそうですが浮嶋監督の選んだ変化は、前線を2枚に増やすことで高さ勝負ではなく、地上戦や背後へ抜け出せる機会を多く作れるようにしました。3-4-2-1から3-5-2への変更です。

湘南のボール保持がどのように運用されていたかは、後ほど触れます。


大分サポーターの方。ごめんなさい。
試合内容に移ります。


どちらも「ボールを持ちたい!」対決となったので中々慎重な前半でした。

試合序盤は湘南がガンガンプレスをかけて襲いかかってくるだろうと大分は想定して、昨季2回の対戦同様にロングパスを多用することで、リスクを回避するとともに、湘南のプレスの強度を伺っていました。

更にはボランチである小林裕紀が開始1分の最初のビルドアップで最終ラインの鈴木の横に立ち、3-2-5だったのを4-1-5に早速可変させたのも、湘南の強烈なプレスを考慮して試合前から準備されていたものだと考えます。


ところが。ところが。

私の中での湘南スタイル像が膨らみすぎているだけかもしれませんが、この試合の湘南のプレッシング強度は高くなかったように思います。

つまり、大分が1度保持してビルドアップを開始したら「一旦、下がろう。」でした。

湘南は行くときと行かない時ハッキリしていたチームです。でも、試合開始は「先ず襲い掛かる」チームだったことは昨季の浮嶋体制の6試合を見ても感じていたので、大分対策なのか、今季はそうなのか見極めが必要ですが、1つの違いでした。


大分が最終ラインでボール保持した時の基本構図は上図のようでした。

大分は3(CB)+2(CH)型ではなく、4+1型に可変させることで、1の選手のタスクは明確になりました。

それは「湘南2FWの背後に立つこと」です。

それにより、湘南2FW(岩崎とタリク)は選択を迫られます。

①2人の間が開けば、長谷川に通される。

②2人が長谷川に出されないように締めれば、サイドの岩田や三竿に更に時間とスペースができてしまう。=そこから前進されるかも。

その2択を考えたくないなら、湘南の中盤の1人が長谷川の背中からベッタリとマークすることで、岩崎とタリクに「長谷川のことは気にしなくていいよ!」という対応も考えられます。

結局、湘南が選択したのは「①長谷川には通させたくない」だったと思います。

それでも13分20秒や52分55秒のシーンではCBから
湘南2FW間を通して長谷川が受けて、長谷川らしい芸術的なロングフィードで展開というシーンがありました。しかし、基本的には長谷川へパスを出させないように湘南は対応していました。

となると、時間とスペースができるのは両サイドの岩田と三竿。

大分的には前進をスムーズにできるのは、どちらかといえば岩田側なのかなと勝手に思っています。3バックで運べる選手なので森保監督が何故呼ばなかったのか疑問しかありません。


で、岩田と三竿にパスが入ったら、湘南的には牽制程度でも規制をかけるべきか、野放しにするべきか選択が迫られます。

先ずWB(馬渡と石原)は大分のWBを管理する感じになっているので出づらい。

そうなると、最も現実的なのは下図のように両IHがプレスをかけることになります。

舘選手の特徴をハッキリ知らないのですが、中川は本来最前線の選手であり、汗をかいて相手を追い回すことを厭わない選手なので、上図のようなことは平気でやってくれるはずです。だから浮嶋監督はそこに起用したのだと考えます。

よって、前半序盤の湘南のプレスは舘側よりも中川側に誘導したいように見えました。

岩田側は岩崎とタリクの2FWのスライドで舘を出させない分、三竿へ出たら中川には一生懸命頑張ってもらうように湘南は左右で少しプレッシングのかけ方を変えていたように感じました。

試合開始はそのような感じでしたが、時間が経つに連れて、舘も岩田に行くようになっていました。それはFW2枚のスライドが遅れてきた、特にタリクが追いつかなくなっていたのが要因だと考えます。攻撃に力を残していて欲しいと考えるのは当然のことなので、どこまでタリクに守備タスクを担わせるかは今後の課題になりそうです。岩崎は働き者です。


・5-3-2をどのように壊していくか

これまでは、大分の[ビルドアップ]に対しての湘南の[プレッシング]を見て頂きました。

次はそこと連結したもう少し先のところです。

5-3-2で守るチームと対戦するときに一般的に空くと言われているスペースが上図の青丸です。横幅を中盤3枚で守ることは不可能に近いです。一生懸命スライドして対応しても、どうしても空いてしまうアンカーの脇のスペースもあります。

この青丸のスペースをどのように大分が使っていたのかシャドー(町田と渡)にフォーカスして簡潔に書いてみます。

渡は主に左IH舘の外側(外脇)、町田は主に中川と福田の間(アンカー脇)にポジショニングしていることが前半では多かったです。

渡がなぜアンカー脇ではなく、少し外側でポジショニングしていたのか??

素人の解釈ですが書いてみると、松本と岩田の関係性を最大化(より良く循環)させる為に右シャドー(渡)はあそこに立たせたのだろうと考えました。推測中の推測です。

そのポジショニングが1番功を奏したシーンが9分50秒からのシーンにありました。

▶︎大分最終ラインからのビルドアップからです。左から右へ展開。このとき、まだ9分なので本来ならタリクは岩田に制限をかけなければならなかったと思います。しかし、スライド遅れました。ならば「俺が制限をかけるのか?」と舘がプレスに行こうとしましたが後ろを振り返ったら、がいたので止まってプレス行くのを辞めました。なので岩田は運ぶドリブルで前進しました。

そして岩田→渡とパスしたところで、馬渡が「渡に前を向かれたら困る」と考え、前へ出ましたが、その動きを待っていたかのように渡から岩田へリターンパス→馬渡が空けた背後へ松本怜を走らせるロングパスを即座に送りました。

論理的に自陣から敵陣へ、そして大分の狙いである背後を取ってゾーン3に侵入。あとは最後の質。



一方の左サイドでも町田のポジショニングで狙いを感じたシーンがありました。

16分35秒〜のシーンです。

1枚の図でまとめてすみません。
本当はもっと複雑に動いています。。。

▶︎大分の最終ラインのビルドアップからです。
右から三竿へ広げたら右IH中川がプレスに出る。
そこから少し窮屈でしたが、三竿→高畑へパス。
そのとき町田はアンカー福田の脇をチョロチョロ。
湘南は中川が大きくスライドしたので連動して福田も大きくスライド。なので、必然的に中央側にスペースは生まれて、流石はインテリジェンスの塊・町田が最適なスペースを認知→走り、呼吸を合わせるように高畑が横パス。

中川・福田がスライドしたら舘もスライドしないと空いてしまうのでスライド。そしたら、反対サイドは更に空く。渡はどっちにしろ舘の外側に立つポジショニングなので、町田から渡へパス。


そして、カタノサッカーでお馴染みの左で作って右に広げたら「岩田はやってくる」。

岩田が登場したことにより数的優位を生み、湘南に判断を混乱させて、選択肢を増やしたところで、やっぱり松本怜に預けてクロス。

そのクロスは大岩?があわやオウンゴールになりそうなクリアで、湘南はなんとか守り切りました。

こういったシーンを見ると、負けたとはいえ大分に期待を持ちたい、面白いことしてくれるのではないかと思ってしまいます。



・変化は分かるが時間が必要

最初に言っていた湘南のボール保持志向について、ここから詳細に触れていきます。

上図が簡易的ですが湘南ビルドアップ時のポジショニングです。

ビルドアップは3CB+3MFの6人ということが多かったです。左サイドからの作りが多かったため、左WBの馬渡は時折関与しに降りてくることもありましたが、基本的に中盤の選手が最終ラインまで降りてきてビルドアップに関わって、WBは高い位置を取っていたので、これは1つ特徴的な点かもしれません。


(3分00秒〜)


(28分50秒〜)

なので、上図2つのシーンのように高い位置を取っているWBの馬渡と石原が斜めのランニングで背後へ走り、最終ラインからロングパスが送球されるシーンが何度か見られました。

敢えてシステムに表記すると湘南のビルドアップ時は3-3-4(中盤が1人降りたら4-2-4)で、前線の4枚が2FW+外に張る2WBでした。

大分は5バックでサイドにも蓋ができているので、
さほど気にならならず、エラーも顕在しなかったと思いますが、浦和的には気にするべき事案かもです。


大分は守る時は守る!というようにリトリートした5-2-3(5-4-1)のブロックを形成するチームなので、
湘南は先ず最終ラインではノーストレスでボールを持つことができました。更にはノーストレスなのでパスを出そうと思えば、どこでも狙える状況ではありました。ただ、出し手の状況が良いからって、受け手の状況が良いとは限らないです。

更には、湘南的には本当は通したいスペース、ライン間には大分も包囲網を作っているので、闇雲には蹴れません。たまに勇気を持って狙ってみたら引っかかる。というサイクルが湘南は前半、いや後半もずっと続いていました。


—後半戦—

後半はごめんなさい。凄い倍速で見ました。

倍速で見たからこそ分かった変化としては、大分が守るときの重心を更に下げたと思います。下げさせられたというより、下げたと思います。それによって、湘南は更に高い位置からボール保持できたので、前半よりかはボックス近辺まで迫る回数が増えました。

しかし、サイドでは、昨季までなら手数かけずにシンプルにクロスを上げていたのに、この試合は複数人が絡んでからクロスを上げたり、上げられずにやり直したりというように、ボールを大切に保持したい新たな挑戦をしている事は本当に気持ちが伝わりました。

[クロス回数]
昨季平均が15.8回→大分戦9回(約6回減少)

湘南にとって、クロスは昨季までの攻撃のストロングポイントでしたからね。高さ勝負できる選手が減ったからとはいえ、変化が起きていることが分かります。


湘南は後半になってから、石原側(右サイド)も使うようになりました。前半はかなり左に固執しずきていました。バランス良く攻めるようにはなっていました。

エラーや間延び、局面が行き交うといった時間が経つに連れて起こり得る現象は、それなりに浮かび上がりましたが、基本的には前半と構図は同じ感じでした。


大分に関しては昨季の課題になった決定力とセットプレーがこの試合でも足りず。湘南は石原(直樹)や梅ちゃんを最前線に、直輝をIHに起用するも明確な決定機までは結びつけられず。


最後はGK高木のところでPKになり、梅ちゃんが決めて湘南が勝ったので、高木のところはどうしてもフォーカスされてしまいますが、それが起こるキッカケとなったFK、あっちのほうが不必要だったように思います。知念の明らかに不必要なファールでした。

終了間際にセットプレーを与えると何が起こるか分からない点では、起こさず済んだプレーだったと思うので最後まで丁寧なプレーをして欲しかったですね。

湘南にも大分にも浦和にも縁のある梅ちゃんが決勝弾で湘南が1-0で勝利しました。


・まとめ

本来はもう少し色々触れたいのですが残しておかないといけないので、湘南の新たな試みであるボール保持、ビルドアップからの前進については「この試合では良くなかった」という評価で留めておきます。

でも、大分のミルフィーユのような5-2-3を綺麗に越えていけるのは中々難しいですからね。結局のところ湘南の攻撃を見ていて「これは行けるかも!」って前のめりになるシーンは、大きなロングボールのクリアのセカンドボールを回収したときだったので、湘南の現状を考えれば、大分に対しての最善の策はロングパスを効果的に多用して、「ラインを下げさせてからが勝負!」に持ち込んだ方が明確な決定機は多く生まれていたような気がします。しかし、今季の取り組みをやってみたいようだったので、変わるには時間が必要です。

[シュート]
昨季平均が約12本→大分戦が5本(7本減少)。


「勝った方が強いんだ!」と言われたらそれまでですが、個人的には大分の方が好感を持つ前進、ビルドアップの運用ができていたと考えます。守備の考えとして、中央は強固に進ませないという点で両チームは共通しているのに、違いが生まれたのは、大分の方が外・サイドの使い方がよく構築されている、戦術的に錬られているように感じました。

図で取り上げたシーンとかがそれに該当すると思います。

浦和は4-4-2ゾーンディフェンスをお披露目したので外から攻めやすい状況にはなるので、ボールを持つのは良いんだけど、それが目的にならないように、相手を見ながら色んな角度から攻められる上積みが湘南には必要だと感じました。

とはいえ、湘南もとりあえず公式戦をやってみたことは浦和戦に向けて大きな収穫だと思うので、この試合とはレベルの上がった湘南と対戦するんだと引き締めた気持ちで挑みたいですね。

だって、昨季浦和が1得点も奪えずにダブルされた大分を完封勝利で勝ってるチームので。羨ましい。


ということで、湘南のボール保持が機能しなかったことがよく分かるデータを紐解いていくことで、より深く新生湘南を知っていこうと思います。

その紹介は、
J1第1節プレビュー 湘南ベルマーレvs浦和レッズ」で致します。

今回の湘南大分のレビューは、全てそのプレビューの為なので、これを機に湘南vs浦和のプレビューを読んでみたいと思って頂けたら今回作った甲斐があります。

大分サポーターの方は少し不満を持たれたかもしれませんがご理解下さい。

大分の開幕戦は、ロティーナ&イヴァン率いる優勝候補大筆頭のC大阪。いきなりこの対決が見られるのは嬉しい限りです。


面白ければTwitterのリツイートや引用リツイート等々で拡散、宣伝して頂けると嬉しいです。

読んで頂きありがとうございました。

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