J1第2節 プレビュー 浦和レッズvs横浜F・マリノス
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J1第2節 プレビュー 浦和レッズvs横浜F・マリノス

2020 J1第2節 プレビュー
浦和レッズvs横浜F・マリノス

開いて頂きありがとうございます。

開幕戦は、試合終了後24時間以内の投稿に挑戦していた為、本来書くはずの内容を次の機会に書けばいいと考えていたら、随分空いてしまいました。

その時に書けなかった内容を上手く取り入れて、
対マリノスに合わせたものを今プレビューとします。

では、始めましょう。


—中断前の両チームー

連勝スタート。
2戦8得点はリーグトップ(ルヴァン組)。
・課題だった得点力に復調の兆しが?の段階で中断。
・失点も多く4失点


ACLでは連勝スタート。
国内では未だに勝ち星がない段階で中断。
・1試合平均3得点は流石の得点力。
・先制を許すと未勝利


—両チームの直近のスタメン—

シドニーとG大阪戦のFPは全員同じ
・表記上の4-2-3-1は主にボール非保持の陣形。
・昨季前半戦採用していた4-3-3の可能性もあり。
・神戸戦では本来CFのエリキをWGで起用。
GKの朴が全治2ヶ月の離脱。ACLで出場した梶川が濃厚
・中断期間中にアビスパ福岡から實藤友紀、ベルギーのロケレンから天野純小池龍太を獲得。
チアゴ・マルチンスのチーム合流が少し遅れる。
彼がスタメンにいるいないは大きく違う


町田とのTMを見て改めて感じたのが、豊富な陣容です。正直、今回の超過密日程をこのメンバーで戦える大槻監督は恵まれていると思います。

それはマリノスも同様です。
1試合おきにスタメン総入れ替えしても不思議ではない両チームなので、スタメン発表が楽しみです。


—Key Player—

・ レオナルド
公式戦2試合3得点。今回はチャンスがいつも以上に少なくなる事が予想されるので、ゴールコンバージョン率26.92%という好成績でゴール前の冷静さを兼ね備えているレオナルドに注目します。


・エジガル・ジュニオ
2019年のJ1で90分あたりのゴール数、ゴール期待値(xG)はリーグ1位。興味深いのは、これだけのストライカーにもかかわらず、彼がスタメンであるか断言できない事です。今回は記事を宣伝する為にエジガルを挙げました。

本編を読んで欲しいので、エジガル以外はモザイク。


今回の両サポーターだったら読んで損はないです。

・エジガル・エリキの違い
・オナイウと藤本のらしい結果
・興梠はやっぱり凄い!  などが知れます。是非。



—走り勝って掴んだ優勝—

昨季のマリノスは平均走行距離数リーグ1位
その前に連覇した川崎フロンターレは17位(2017)、18位(2018)。攻撃的なスタイルと括られる両チームですが、優勝までのアプローチの違いは走行距離数を見れば明らかです。どっちが良い悪いと言う訳ではありません。ただ、マリノスは“走り勝って優勝したクラブ”と言えます。

昨季の2度の対戦でも、浦和的には全試合でトップ1、2に対戦相手との走行距離数を離された試合でした。浦和が走れなかったより、マリノスがより走ったと言う方が正しいかもしれません。

走り勝つ」を象徴しているデータが、前後半ともに最後の15分が最も得点が多い事です。そして、1番しんどい76〜90分17得点で最多です。

しかし今季4戦の76〜90分は、未だに無得点
試合数が僅かとはいえ少し気になるかもしれません。

昨季の大槻体制は前半が8失点に対して、後半は24失点。後半に致命的な弱さを露呈したのが特徴でした。今季はその不安をいつも言及しながら、2戦ともに失点ではなく、むしろ得点をそれぞれ決めていて、嫌なデータを解消している段階でした。それを継続してもらいましょう。

いつも以上に早く、いつも以上にスリリングなオープンな展開になる事は、間違いないです。もうそうなるのは仕方ないんです。それをポジティブにできるか。両チーム最高の切り札を揃えているので、想像もできない展開が起きそうな気がしてなりません。

沢山走った方が強い訳ではない事は、川崎が証明していますが ”マリノスは走るチーム”という情報は提供しておきたかったので、その点は強調しておくとともに、過密日程用にレビューへの伏線を張っておきます。



—各局面から読み取る注目ポイント—

・浦和のプレッシングvsマリノスのビルドアップ

G大阪は敵陣でのプレッシングが機能して、マリノスのミスを誘発して得点しましたが、大槻監督の場合は、積極的に敵陣までプレッシングに行かせない気がします。とはいっても、前線が2枚なので、ある程度は制限をかけなければならないので、昨季のアウェイ対戦ほど端からプレッシングをかけないって事は避けるはずですが、行っても初めの15分ぐらい目安に、GK梶川までバチンと当てに行くまではしないかな〜という想定です。ただ、興梠は取材で「引いて守るよりかは前からハイプレスをかけたい」とコメントしているので、プレッシングをかける前提で書きます。

マリノスは走り勝つ事ができて、前線にオープンなスペースを得る為に後方から繋ぐので、相手が前から来てくれる方がやり易いはずです。それに乗っかる事を今は仮定しているので、一番極端な例は、完全にマンツーマンにする下図のような感じなのかな?

ただ流石に非現実的なので、4枚のDFが3枚の前線を見るのが基本(4vs3)になりそうです。そうなると前線は6vs7(8)になり、どこかで不利が生まれるうえに、FWが同数2枚なので1stプレスからの明確な誘導と当て方が求められます。

湘南戦を見る限りだと、最初の守備者である2人のFWは、軸であるアンカーを消したいのは分かるけど、後ろの味方に矢印を示してあげられるようなアプローチにはなっていなかったです。それによって、あまりにもボールホルダーに遠く、前へ行く方がデメリットが多い場面でSHがアプローチに出てしまったり、逆にしっかりと誘導できて前へ出た方がいいところを止ってしまい自由に前に運ばれたりと基準が曖昧でした。山田直輝の2失点目も汰木がアプローチに出るには遠すぎなのに、中途半端に出たことによって、ボタンが1つズレたように山中のスライドも遅れたところから中央(絞らされる)→逆の大外まで運ばれてのクロスだと思っています(下図)。


TMの町田戦でも同様で、相手DFにプレッシングをかけて、ロングパスを蹴られた後のセカンドボールは町田に回収される事の方が多かったです。それはつまり、「中盤のスペースを埋められていない=連動が足りない」に繋がるはずです。マリノスの場合はショートパス主体なので、中盤を楽にトントントンと経由できるスペースとして利用できそうでした(下図)。


中央に狭く守ればいいブロック守備よりも、敵陣でのプレッシングは、広いスペースを守る(カバー)必要があるので、行くなら分断することなく全員で揃えるべきですし、どっちつかずが最悪なので全くしないならそれを徹底するべきです。2019シーズンのように有るようで無いルールでやらせるのではなく、ハッキリ役割と基準を与える事が第一条件になります。

もしも、想像以上に積極的にプレッシングを行った時は、レビューで見ていきたいと思います。



・浦和のブロック守備vsマリノスの崩し

浦和は今季から4-4-2への変更に伴い、これまでの人に強く行く守備からゾーン的な要素に着手し、その効果は一定程度ありました。

・コンパクトな陣形を形成して自分たちが使わせたくないスペース(中央)へは前進させない。
・DF陣が食いついたが故の背後を取られるシーンは減った。
・相手の動きには左右されない分、相手を取り残したオフサイドの数が増えた。


一方で、明確な課題もありました。それは大外への対応です。ゾーンの場合は、大外は一旦捨てる。もしくは、大外で持たれる分には構わないというのが基本的な考えです。ただ、完璧に運用するチームは大外さえも相手に呼吸をさせない場所にします。浦和はまだ着手して間もないので、今季の全4失点は全て大外のクロスから決められたものでした。



とはいえ、2点目の山田直輝のは先に、先制点の石原直樹のはこの後に、大外でクロスを気持ちよくあげられたのはそれ以前に問題があったのでは?って事は書いてますので、私はそっちの方が気になります。しかし、結局大外からのクロスで最後はやられていることに変わりはないので、繰り返しの失点パターンは避けたいので、引き続きの注目ポイントにします。


それに対してのマリノスですが、攻撃時の主なスタメン選手のポジショニングと特徴を簡潔に書きました(下図)。

ご存知の通り、流動的なポジショニングを取ります。しかし、流動的なポジションチェンジでも、ポジションが被ることが少ないのが特徴的でありマリノスの凄さです。


浦和「ブロック守備」vsマリノス「崩し」の頻度が最も多くなるはずで、色んな現象が見られそうですが、今回は「仲川」と「クロス」をキーワードに書いていきます。

①マリノスが今季国内未勝利の要因は、相手が仲川を比較的抑止できていた事だと考えています。

2019シーズンMVPであり得点王の仲川に対して、神戸は酒井高徳、G大阪は藤春がほぼストーカー状態で対応していました。それを浦和に置き換えると、仲川と対峙するのは守備に不安のある山中。ゾーンなので山中だけが背負う責任ではありませんが、最も仲川と密に対峙するのが山中である事から、酒井と藤春にできた事を守備者としての山中には求められないので、じゃあ、どのように仲川を封じるかです。

※(仲川のオフザボールからの背後)

先ず、完全にドン引くなら昨季のように5-4-1ですが、負けたら何か大きなものを失う訳ではない第2節なので、カウンターを効率的に早く行うために今季から採用された4-4-2の基本システムからハミ出す人選とシステムになる事は考えにくいです(CB本職を3人入れる、SHを守備的選手にする、最初から5バックにするなど)。

なので、基本は今季から着手しているものを実行しつつ、その人選の中で山中のケアが手厚くなるような対応策を用意する気がします。

そう考えると大槻監督なら、左サイドで攻め込まれそうになったら、山中のサポートは汰木(武藤)を深く下げさせるよりも、柴戸を山中とCBとの間に埋めさせてリスクを軽減しそうなのが個人的な推測です。

そうなると、表記にすると5-3-2気味になり、仲川への対応は成功したとしても別に新しい問題が生まれます。それは、柴戸が押し下げられた事によって本来守るべきスペースに穴ができる事です。開幕2戦で危ないシーンにならなかったので良かったですが、柴戸の予測に対するアクションが早すぎるのと、柏木が若干ポジションを取るのに時間を要してしまう事で、2人の間で作らなくてもいいスペースができてしまっていました(プレッシングを回避された時も瞬間的に)。そこをマリノスは狙ってくるのでは?と推測します。それに加えて、松原の誘い出すようなポジショニングで汰木(武藤)が引っ張られたり、柏木が埋めれなかったりしたら、いよいよ中央が空きます。そして、四方からそのスペースをマルコスは当然ながら、ティーラトンなどが自由に使えやすくなります。

この想像を現実にしたくないなら、柴戸を山中のカバーをさせずに中盤に留めておくで抑止できますが、そうすると仲川が活きる可能性が高まります。

柴戸が降りたところをFWが埋めたり、、、などで塗り固めていくと、結局昨季と変わらず後ろに重い状態になり、いざカウンターでも力を発揮しづらくなり、今季の浦和の掲げる理想としては最悪パターンに陥るので、多分、時間帯的にはそうならざる得ないときもあるぐらい攻められると思うのですが、大槻監督がその状況を良しとしないで強気に戦う方に舵を切って欲しいなという気持ちはあります。

このように、長所を考えれば短所が見つかるのが永遠と繰り返されるので、大槻監督がどう対応させようとしているのかを見るポイントとして、上記を一案として捉えて頂きたいです。


➁次は「クロス」です。

マリノスのクロス事情はどうなっているのか?

・昨季クロスから13得点(得点源の19%)
回数はリーグの3番目に多い。
精度は下位クラス。
傾向としては左からの方が圧倒的に多い。
左からは約340回リーグ1位の多さ。
仲川(右)より遠藤(左)の方が圧倒的に多い。
今季もG大阪戦では29回中23回が左サイドから。
・ハイボールよりグラウンダー、低く速い球種が多い
より深いスペースに侵入してクロスを入れるのも特徴。

これらが主な特徴ですが、今節に限っては、浦和の課題を選手に提示した上で、深く侵入せずにゴールが決めれそうだから、大外に時間とスペースを与えて、WGは勿論、SBもクロスを上げる機会をいつもよりも増やすのではないか?と推測しています。というより、そう強引に推測します。

①左サイドを例にすると、遠藤が幅を取り、ティーラトンが内側に入る相互作用を形成して、ティーラトンの動きに関根が意識し過ぎてると、畠中から遠藤へのパスルートが開通して、一気にパスが渡ってから、いつもなら更に確実性を求めたコンビネーションをしますが、今回は早めにクロス。

②SBがクロスを上げることを考えると、右サイドを例にすると、仲川が内側に絞って、浦和がそれに敏感になって引っ張られすぎると、大外にスペースが生まれて外側からSBが出てきて、いつもならボックス脇へ斜めのスルーパスを狙いますが、今回はSBがそのままクロス。

というような回数を意識的に増やすのではないかと推測しています。


そこで、SBのクロスを見てみます(下図)

右SBとして出場が考えられる中で3人は新加入。3人は別のチームなので単純比較できませんが、小池の多さは際立っています。一方で、左サイドは今季のG大阪戦での時間差に対してのクロス数の違いが分かります。高野の方がクロスを求められていたようです。

マリノスサポーターもSBは誰が起用されるか楽しみにしていると思い、今回は強引にSBにスポットライトが当たるよう作成したのですが、「クロス」視点だけにフォーカスすれば、右に小池龍太、左に高野遼と予想します。左はティーラトンとどっこいどっこいなので分かりませんが、小池を獲得した意味はクロスの部分を買われたからだと思うので、ここで出場してきたら、、、私だったらイヤですね。

まだチームに合流して時間が少ないので、小池を予想するのは安易かもしれません。しかし、昨季のC大阪戦エリキ、マテウス、渡辺を獲得して間もない時期に3人同時スタメン起用したので、あり得ない予想ではないのかなと思っています。


という事で、クロス回数だけで決めてしまう雑な予想を今回のマリノスの予想スタメンとさせて頂きます。

※チアゴは怪我明け。



・浦和のネガティブトランジションvsマリノスのポジティブトランジション

浦和はサイドの縦関係が同じレーンに立たない原則からSB山中が内側にポジションを取り、被カウンターのリスクを軽減していたり(逆なら橋岡が残る)、関根の単体での即時奪回が見られましたが、基本的にネガトラはリトリートを軸にしています。

一方でマリノスのポジトラは、両翼の仲川・遠藤が「待ってました!」と言わんばかりに、2人をフル活用するのが主な特徴でしょうか。


1つ注目したいのは、柴戸と柏木の関係性です。

敵陣での攻撃時、柴戸は主にCBの手前に位置します。一方、柏木は柴戸と同じ高さにいる事は少なく、前線へ出ていき、柴戸とは縦の位置関係になる事が多かったです。

それはポジションマップからも読み取れます。


柏木が高い位置でプレーする事によって、攻撃での迫力は増せます。ただ「奪われた瞬間」はどうなるでしょうか?

湘南戦を例に挙げます。

⇧関根が失う→切り替えスタート→1つ目のパスが柴戸と柏木の縦関係のちょうど中間にいたタリクに入る。


⇧タリクに対して、柏木は「後追い」、柴戸は「前へ進ませない」。そうなるとタリクは、「じゃあ横パスで」と石原へパス。この石原が受けた位置が「柴戸の脇のスペース」にあたると思います。柴戸の脇のスペースを埋めに行こうと、石原にパスが入った瞬間に、内側に絞っている山中が「ん?俺が行くの?」と迷っているうちに、大輔先生が「俺が行く!」と突撃しました。


⇧突撃した結果、石原は潰せましたが、こぼれた球を齋藤未月に拾われる→スプリントで駆け上がってきた岡本へ展開(④)。

ここで浦和は岡本に制限をかけずに全員リトリート→制限がなく自由な岡本は大きく運び、大外でフリーなタリクへ早めの展開

そして、石原直樹の先制点が生まれました。

”ボックス内のクロス対応””クロスをあげた選手への対応”というのが失点に最も深い関係があると思いますが、柏木と柴戸の縦関係によって生まれた両脇のスペースを使われたのがそもそものきっかけと言えるかもしれないのが私の見解です。

同様のことを対マリノスと考えた時にも大きな懸念があります。

それが下図です。チームの軸あるマルコスが、柴戸の脇・背後を狙う事ができます。もしマルコスへ入ったらCBではなく、山中が対応するのもアリですが、彼にもその責任を負わせると仲川により大きなスペースを与える可能性があります。


その後は一例ですが、柴戸の脇・背後をマルコスが狙う→マルコスへ通る(①)→岩波が出る→飛び出す遠藤へスルーパスor オナイウへ一気にスルーパス(②)といった感じで、マルコスに上手く使われるスペースになる事が想像できちゃいます(下図)。FWが上手く引き出せるスペースとしても使えます。


町田戦の阿部ちゃんと長澤の関係性も縦になる事が多かったので、そういう事なのでしょう。

※(町田の選手をマリノスと仮定)。


開幕戦でG大阪がアンカーで起用していた遠藤保仁の周辺をマルコスがチョロチョロ狙っていたのを抑止する為に、途中から井手口との2枚並びにしたように、マルコスは戦術的なキーマンであり相手の急所に顔を出せる選手なので、ネガトラに限らず、中盤のスペースをどう管理を徹底して、彼を封じるかは重要なミッションです。

ただでさえ戻る時間を要してしまうのに、高い位置でプレーさせているのに奪われてカウンターを受けたから戻って来いというのは、柏木的(タスク的)に難しいので、同じ感じのタスクを維持させると、失った時の事を優先的に考えると、今回はリスクが大きすぎる気がします。なので、人選での調整なのか、柏木を前でプレーさせたいなら橋岡を自制させるなどの構造的な調整なのか。もちろん柏木が攻撃に参加しているメリットは十分に理解しているので「柴戸の脇を取られたらCBが出ましょう」って変えないことも選択肢の1つです。何にしろ大槻監督に求めれる裁量が大きい部分である事は間違いなく、この試合をどのように捉えているかが覗ける部分かもしれないので、注視したいポイントです。



・浦和の攻撃vsマリノスのプレッシング

簡単に浦和の自陣のビルドアップの運用を書きます。

頻度は多くないはずなので、図2枚にまとめたので、
時間ない方は飛ばしても大丈夫です。


本来なら、このような運用でビルドアップします。

しかし、今回は「しない・させてくれない」はずです。その理由は、マリノスのプレッシングです。相手の強みを利用してひっくり返せればいいですが、自分たちの現在地と相手との力量を考えたときに、自陣では失わないことを第一優先に、自陣から保持にこだわる事はしないと思います。

マリノスの非保持の特徴を簡潔にまとめると……

・ハイライン
・横幅超コンパクト
・ボールホルダーに時間を与えず選択肢を削る

といった感じでしょうか。
とはいえ、スペースは「有無」ではなく、「大小」「広狭」。横幅が超コンパクトな分、反対に大きなスペースが存在します。昨季の対戦でも岩波が何度か綺麗に通せていたので期待感はあります。山中のインナーラップは今季お馴染みですが、効果的に使いたいです(下図)。


もう1つは、DFラインの背後
チアゴと朴が中心でその広さをカバーしていますが、は欠場。代わりに出場濃厚な梶川は、ACL全北戦でボックス外まで飛び出した時にボールコントロールが上手くいかずに失点しました。なので、マリノスは若干の微調整をして、マックスハイラインに比べると少し余裕を持ってラインを後ろに構えておくことはする気がします。チアゴ・マルチンスが欠場となれば尚更です。

昨季対戦でも1、2回は意図して背後を突けました。でも、後は蹴らされたか、選択肢なくテキトーに送ったのが中心でした。しかし、今回は関根(昨季は出場していない)もレオナルドも入り、オフザボールで背後へ上手く抜け出せる選手は増えました

最終ラインが止まってしまう分、2列目から走り出せばオフサイドにかからず、背後へ飛び出せる事をG大阪が証明したように、G大阪にできて浦和ができないはずがないです。


また、空中戦にも活路がある気がします。

浦和は攻撃時、関根と同レーンに立たないという原則から橋岡が早めに高い位置を取る事が特徴的です。

橋岡が高い位置を取った所で空中のボールを送ると、
競り合う確率が高くなるのはティーラトンです。ティーラトンは171cm。高野だったとしても171cm

勝機はめちゃくちゃあります。

マリノスもそこは警戒していて、昨季対戦ではゴールキックの時は扇原が橋岡と競り合うようにしていました。

しかし、プレーの流れの中では、そうはいきません。

そこで今回、ティーラトンの空中戦を何シーンか確認しました。

ボールに触ろうという姿勢は一切ない
・意識しているのは相手のバランスが崩れること
・崩してどちらもボールに触れない事が彼の中で勝利
→こぼれ球は味方が拾ってくれる。

正面から戦わずして勝つ」が正しいと思いますが、
相手に空中でボールに触られて、ボールを前に進ませない事だけは避けたい戦いをします。その結果、競り合った後に相手がチャンスに繋がる場面はなかったです。

とはいっても、空中戦には絶対の橋岡ですから!

橋岡が高い位置を取る時間が確保される事が前提なので、回数は多く作れないかもしれませんが、捨てボールを蹴ってしまうぐらいなら橋岡のところまで持っていく意識でプレーするのが望ましい気がします。

⇧橋岡が斜め前方に流す→内に絞った関根orレオナルドが反応→チアゴマルチンスが圧倒的スピードでカバー→繰り返せばいつかは…何か起きる!(上図)。

どうせなら、あのチアゴ・マルチンスをぶち抜いて勝ちたい!

傾向の法則としても、昨季のマリノスは「最も相手にゴールキックを蹴らせたクラブ」なので、橋岡に沢山空中戦の現象が起こるようなトレーニングを作ってあげて、勘を取り戻してあげて、本番に挑んで欲しいですね。注目します。



・浦和のポジトラvsマリノスのネガトラ

マリノスのネガトラは、即時奪回する為にボールホルダーとその周辺に圧力をかけて呼吸する時間を与えない事が特徴です。つまり、浦和とは違い、下がらず前向きに守備を開始するという事です。それを無効化する為に、多くのチームは背後や前線に放り込みますが、チアゴ・マルチンスが対応できてしまう事で、チームの原則を機能させています。

浦和の今季のキーワードは「直線的に早いカウンターを効率的に仕掛けられるように、相手の攻撃を吸収する」だと思います。要は、奪ったら早いカウンター!です。今回は相当攻撃を受けますが、破れるのではなく上手く吸収して、吸収が大きくなればなるほど、その反動は強くなるので、今季の浦和のスタイルを証明するには最高の相手だと言えます



—スローイン—

スローインはマリノスの忘れてはならない大きな武器です。というのも、マリノスは今季スローインから、いくつかのゴールを決めています

1人目の受け手であるマルコスがシュートできたG大阪戦。


❷全北戦のゴールシーン

①できることならすぐに始める(1枚目)。
②すぐに始められなくても、タイミングを見逃さず相手の盲点になるスペースを狙う(2枚目)。

※神戸戦では①で扇原のゴール。

昨年のリヴァプールvsバルセロナのアレクサンダー・アーノルドのCKが好例ですが、プレーが止まっている時でも気を抜いていると痛い目に遭います。そのCKもマリノスは早く始めることが多く見られるので注意が必要です。

今のマリノスにとってスローインは重要な得点創出源です。



—選手交代—

昨季の両指揮官の平均交代時間です。

・3人とも大槻監督の方が約4〜5分早い交代


「リード時」の比較
・「2人目」は、大槻監督の方が5分も早いが、
「3人目」は大槻監督の方が遅い交代で立場逆転。→ここから読み取れる事は「勝っている状況で試合をクローズさせたい時の最後の交代枠の使い方が異なること」です。

有料で買って読んでくれた方がいるので詳しく書きませんが、選手交代へのアプローチは、この両指揮官かなり異なります。

ルール変更によって、交代枠は5人になりましたが、交代回数は変わりませんので、上図のデータも参考にしながら楽しんでみてください。



—マリノスが負けた共通点—

(2019)
全試合の勝率…65%
平均保持(63.1%)を越えた時の勝率…47%
保持率60%以下だった時の勝率…82%

優勝したので、平均保持(63.1%)を越えても勝ち試合の方が多いですが、勝率だと「ボールの主導権を奪いたい」と考えた相手チームと対戦した方がマリノスの勝率は高いことが分かります。


マリノスが2019年リーグ戦で負けたのは8試合
大分だけを例外に(理由は察して)すると、
マリノスが昨季負けた7試合の共通点は……

①マリノスにとって平均以上のパス本数(鹿島以外)。
②対戦相手のパス本数が平均以下のパス本数。
③マリノスにとって平均以上のボール保持率。


上の①〜③を開幕のG大阪に照らし合わせると・・・

①マリノスのパスは615本以上か?→745本 ◯
②ガンバのパスは320本以下か?→267本 ◯
③マリノスの保持率は63.1%以上か?→69.3% ◯

G大阪も3つの共通点が合致して勝利。

つまり、マリノスに多くのパス・保持をしてもらい、自分たちは僅かしか…という方がマリノスに勝つ確率が高いこと事が分かります。ただ確率が高いだけの話。松本山雅には70%以上の保持率で勝っている訳ですから。”確率が高い”だけです。ただ浦和が勝つなら、この3つが合致してるはずです。レビューへの伏線を最後にもう1つ張って締めたいと思います。


—浦和レッズ予想スタメン—

あまりにも多方面からスタメン予想が掲載されていたので、1週間前に大枠完成していたものに、急遽現在火曜日22時55分考えて作りました。

プレッシングを積極的には行わず、だけど後ろに重くなるのは避けたい6~7割守備に回ることを想定した予想です。プレッシングを積極的に行うのであれば、レオナルドをベンチに回して武藤を前に上げます。そのときのサイドはプレッシングの不安はありますが信頼度だと汰木でしょう。センターバックはトーマス・デンの方がのちの出場機会は与えられるべきだと思いますが、対戦経験が豊富という観点から岩波の方が上手く入れる気がします。大輔先生を外すって事はあり得ません。マルコスを消しつつ、喜田と扇原にも伺いつつ、色々変化する相手を中心で管理するヘビー級の仕事量は、柴戸と青木のこの2人で無理なら仕方ないと諦めきれます。

できれば予想スタメン以外のところで感想を頂けると有難いのですが、予想して載せてしまったので、皆さんの予想スタメンと照らし合わせるときに使って頂けると幸いです。マリノスの方は前述通りです。


・さいごに

変化が問われる時代に、今コンテンツを読むことを日常としてくれた皆さんに当たり前の安心感を与えられるように、これから新しく読んでくれる皆さんに浦和レッズを楽しむ一端を提供できるように、できる限り書いていきます。

面白ければTwitter上でリツイートで拡散、引用リツイートで感想等々を頂けると嬉しいです。

今後は全てこの半分以下の分量なので、
長いという指摘だけは勘弁して下さい。
今回だけです。。。

読んで頂きありがとうございました!!

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