子どもとお金『損する痛みは、得する喜びの2倍!🤔』
最近私の中で流行りの「行動経済学」😆
その中で、「損失回避性」と呼ばれる人間の思考の習性、すなわち癖のようなものがあります。
簡単に言うと、
ということです。
2002年ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンによると、「得をするより損する痛みのほうが、2倍以上苦痛を感じる」そうです。
人間心理では、損失は、利益より大きく評価されるということのようです。
こんな簡単なゲームでの実験があります。
コインを投げて、
表が出たら、100万円をもらえます
裏が出たら、50万円を失います
そしてゲームそのものに参加しなければ、無条件に20万円をもらえます
さて、あなたはどれを選びますか?
こんなゲームの場合、多くの人は「3」を選ぶようです。
「1」と「2」は、確率としては1/2。
けれど、いずれにしろ不確実です。
それに対し「3」は、確実に20万円をゲットできる✨
「得をするより損する痛みのほうが、2倍以上苦痛を感じる」という理論に基づけば、
裏が出て50万円を失う痛みは、表が出て100万円を得る喜びに、勝ります。
ならば、、、確実に痛み無く、20万円を得られる小さな喜びを選択する。
なるほど~と思いました。
私も、3を選択していましたので😆
さて、ここで一つ考えました。
このゲーム、子どもだったらどういう結果になるのだろう?
そもそも、損をする痛みを知らなかったら、この理論は成立しないのではと思いました。
たとえば、同様のコインゲームで、
表が出たら、欲しいおもちゃを買ってあげる
裏が出たら、大切にしているおもちゃを一つ、捨てないといけない
ゲームをしなかったら、小さなおもちゃを一つ買ってあげる
さて、まだ未就学児ぐらいの子どもだと、どんな結果になるのでしょう?
人は、損をする痛みということを、いったい何歳ぐらいから身に付けることができるのか。
これまで私が学んだ中には、この回答はありません。
けれど、何となくですが、このゲームでは「欲しいおもちゃ」に引っ張られる子どもが多いような気がします。
「痛み」も、人として成長するうえで、とても大切な経験のはずです。
そして、この「損失回避性」という人間心理。
大人になって、上手にお金をコントロールして付き合うために、無くてはならない心の在り方でもあると思いました。
ただし、損失回避性を肯定して、何でもかんでもお金を使わないとなってはいけません。
お金は、使ってナンボ😁
損をする痛みを知りながら、ここぞという時には、自分が最大限に喜べるお金の使い方ができるよう、子どもを見守ってあげてほしいと思いました。
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