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協力隊の、活動の区切りとして。

昨年の7月23日、協力隊としてザンビアに派遣されましたが、先日、あれからあっという間に1年が過ぎたことに気がつきました。

先週末、ザンビアでの約8ヶ月間の活動のまとめとして、訓練所でお世話になった方々が中心のオンラインの場で、活動を振り返る機会をいただきました。現在も開催中で、トークリレーという形で月末まで続きます。

他国の同期隊員は、事務所によっては報告会を実施する国があるみたいですが、ザンビアは私たちの隊次はなさそうなこともあり、とてもありがたい機会でした。

発表者でありながら、このオンラインでの振り返り会の運営を、「海外協力隊note」マガジンで記事を書いている、素敵な同期の何名かと一緒に携わるという経験もでき、このような形ではありますが、帰国後にまた繋がりを持てたことの嬉しさを感じています。


約8ヶ月間ということで、成果という点はあまり話すことができませんでしたが、発表の目的は、活動の報告や成果には重きを置かず、自分自身の経験や体験、そして気づきを共有する、という部分が大きかったので、そのような話を中心とした内容にしました。

私は、自分の活動内容のことはもちろん、協力隊あるあるなモチベーションマップを作成してみて、活動で頑張れたことや落ち込んだことなどを中心に、発表スライドにまとめていきました。


この作業をしていて驚いたことは、それぞれ最初にぱっ、と浮かんだ出来事が、私が任地にいた時に衝動的に残しておきたいと思って、このnoteに綴っていた出来事とほぼ同じだった、ということです。

スライドにその出来事を一言で文字にした後に、発表の時に何を話そうかな、と考えていた時に、その出来事を書いたnoteを読み返してみると、とても自分の感情が動いている言葉、つまり強い言葉や、モヤモヤしていた感情をしっかりと言語化した言葉が詰まっていて、当初の出来事を鮮明に思い出させてくれました。

その流れが、自分の記憶との答え合わせのようで、私にとっては何だかとても楽しくてとても大切な時間でした。

今はそんなエピソードがすらすらと出てきますが、これからはその記憶も薄れていってしまうのかな、と思った時に、何かしら記録に残しておくことの大切さを改めて感じることができたような気がします。


また、この発表内容を考える上で少し悩んだことは、発表を聞く側への伝え方や伝わり方です。

私はザンビアで、先輩隊員さんたちの帰国報告会での活動発表を聞いたことがなく、一時帰国になってから、調整員さんが企画してくださった、先輩隊員さんたちのオンライン報告会を少し聞いた程度で、その時は、自分が発表する側になるとは全く予想せずに気軽な気持ちで聞いていたことから、発表内容はどうしたらいいのだろうと、すぐにはアイディアが浮かびませんでした。

聞く側が何を聞きたいか、と言われればもちろん活動のことなのですが、いくら訓練所でお世話になった方々が中心の場でも、こんなに私頑張りました、こんなに私大変だったんです、と言った、感情論だけでは終わらせたくないと思い、何かしら聞く人が、学びとまでは行かないけれども、聞いて良かったな、と思ってもらえたらな、と考えていました。


実際に発表を終えて、約30名程の場で、誰が何を受け取ったのかはわかりませんが、私の周りには、率直な感想を個人メッセージで送ってくださる優しい方々がいて、とても嬉しくなったと同時に、何かしら伝えられたのかな、と温かい気持ちになりました。

感想だけではなく、プレゼンのフィードバックをくださった方もいて、本当に貴重な声をいただくことができました。

私も、自分の思ったことや感じたことを、しっかりとその人のために伝えられる人になりたいな、と強く思いました。


その感想の中で、あまり発表内容のことではないのかもしれませんが、多かったものとして、「久しぶりに笑顔がたくさん見れて良かった」というものがありました。

発表で使ったスライドの中に、そんな写真ばかり使っていたということも正直あるのですが笑、自分が楽しそうに活動のことを話していたみたいで、本当に良かったです。


実は、過去に前職の先輩に「なんかつまらなさそうに仕事をしているよね」とさらりと言われたことがありました。

その先輩からすると悪気のない一言だったと思いますが、私の中では深く突き刺さって、今も時々思い出すような衝撃的な一言でした。当時の思い当たる節はあるのですが。笑

辛いこともたくさんあって、度々感情が揺さぶられすぎて任地で泣いたこともあったけど、そんな出来事を経て成長して、前職の時の私から一転して、楽しそうに映ったということは本当に何よりだな、また、久しぶりに画面越しに会う方々に日本でも元気に過ごしていることが伝わって良かったのかな、と思いました。



発表をしたことによって、何よりもまずは、自分の中で一区切りをつけられたことが大きかったです。

発表の最後のまとめでも話したのですが、自分の経験は自分の言葉でしか話せないし、自分にしか伝えられない人がいる、と私は思っています。

このnoteも自分の記録のため、と始めたものとは言えども、実はそんな一面もあるのかもしれません。

今後、もし機会があるのならば、違う場所でも自分の経験を誰かに伝えていけたらな、と思っています。


8月からは、私は特別登録制度という選択をし、隊員という身分ではなくなってしまうのですが、またザンビアのことや自分の活動のことを、いろんな節目で思い出すことができたらな、と思っています。

そして、このnoteは今後も続けていくので、協力隊の内容とは関係のないこともたくさん書きますが、またザンビアのことも小ネタとして書いていけたらな、と思っています。


改めて、私の協力隊の活動を応援してくださった方々、協力隊を通して出会った方々に、たくさんのありがとうを伝えたいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

いつもスキやコメントで応援ありがとうございます◎ いただいたサポートで、さらに誰かを応援していけたらな、と思います。