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祝日レポート ▷ Independence Day

2019年10月24日、木曜日。

1964年の同日に、イギリス、正確に言うと英領の北ローデシアから独立したザンビア。今年は55回目の独立記念日でした。

1964年は東京オリンピックが開催された年。そして独立した日はなんと、閉会式の日だったそう。オリンピックに出場した12人の選手たちは、開会式と閉会式で別の国として行進した、という話がとても有名みたいです。

因みにザンビアの国旗はこちら。

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ザンビア国旗の意味ですが、緑は豊かな自然の色、赤は独立を勝ち取った人々の血の色、黒は国民の肌の色、オレンジは銅などの鉱物資源の色、そして鷲(ワシ)は自由と前進を象徴しているそうです。

訓練所では毎朝、日替わりで各派遣国の国旗を掲揚する時間があるのですが、ザンビアの国旗の日、そんな説明を同期隊員にしてもらったのが懐かしいです。私は各国の国歌が流れて国旗が掲揚される、あの時間がとっても好きでした。共感してくれる人絶対にいるはず。懐かしいなあ。笑


木曜が祝日で、金曜また1日頑張って、土日休みかあ、と思っていたら。その週の火曜、お休み間際に金曜も国民の休日にするよ、という宣言が大統領からあって、急遽4連休が決まりました。

こんなに急にお休み宣言なんて、日本だったら考えられません。むしろ前々からスケジュールがわかっているから、会社員をやっていた時は、ここぞとばかりに絶対に有給を入れてお休みにして、連休を確保していました。笑


さて、ザンビアの独立記念日。それぞれの町でいろいろなイベントが行われ、盛り上がっていたようです。

私の町、セレンジェはどうだったかと言いますと…!

セレンジェは町の中心地、タウンと呼ばれるお店がずらりと並ぶ場所の近くに、大きめなグラウンドがあります。普段この場所を通ると、サッカーをしている人がたくさんいます。その場所にひたすら人が集まって、イベントが開催されていました。

9時頃から始まるよ、と聞いていたけど、ザンビアタイムを考慮して、私がこの場所に着いたのは11時少し前頃(考慮しすぎたかな、もう少し早くてもよかったかもしれない笑)。

最近暑くなってきたザンビア。炎天下の暑い中、待たされるのは絶対に嫌だなあと思っていたし、イベントを最初から最後まで全部見たいとは全く思っていなくて、少し盛り上がっている様子を見ることができたらそれでいいかな、ぐらいの軽い気持ちだったので、のんびりと準備してタウンに向かいました。


イベントの内容は、学校、団体、組織ごとに何かを披露する、というものが多かったような気がします。

生徒たちが練習したダンスを披露したり、先生方が勢揃いして並んで行進したり、マーチングバンドのような楽器演奏があったり、警察がパフォーマンスしたり、などなど。

生徒、先生方は、各学校で同じチテンゲ(アフリカ布)を身に付けているのがとても印象的でした。

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↑生徒たちがスタンバイしています。

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↑先生方が行進しています。


私の学校からは、特に何か出し物をしていたようには見えなかったです。生徒にしても先生にしても、学校の規模が大きいゆえなのかもしれません。


各学校の先生達で集まって、何か楽しそうにしているのを見かけると、少し羨ましく思ってしまうことがありました。

そんな感情と向き合ってみると、私は何かコミュニティというか、自分の居場所というか、少し安心できる場所をこの任地で求めているのかもしれないな、と思いました。

もちろん、配属先の学校は1つのコミュニティと言えるけど、まだ自分の居心地の良い居場所とは思えていないんだな、と思いました。こんな短期間で異国の地で簡単に居場所を作れたら逆に怖いですが。笑

実際のところ、2年間かけて居場所になるのかもわからない状況です。それでも、どうせ、って諦めるのではなくて、それに少しでも近づけるように努力は怠りたくないな、と思っています。

私だって楽しい状況を誰かと一緒に共有したいし、それが仲良くなった人だったらお互いに嬉しいと思うから。


セレンジェは過去に教育関連で学校に派遣されている隊員ばかりの町なこともあって、今日1日でいろんな学校の先生が私を見つけて、たくさん挨拶をしてくれたことがとても嬉しかったです。

たまに日本語の挨拶を交わすこともあって、間違いなくこの地には過去に日本人がいて、先輩隊員さんたちが信頼関係を作ってきたんだなあと、改めて感じることができました。

今はこの町に住んでいる日本人は私だけ。次に来る隊員さんが、この町に2人増える予定ではあるんだけれども。

もちろん、こんな大盛り上がりのイベントの中、白人が歩いているのは珍しいのか、今まで以上にすごく視線を感じたような1日でもあったのですが、視線を浴びるのに大分慣れてきている自分に気づくこともできました。笑


独立記念日に、みんなでこうやってお祝いできる文化ってすごいな、と思いました。ただのお休みじゃないよ、みたいなこの一体感、すごいです。

それがたまたまこの独立記念日だったからなのか、他の祝日もそのような感じなのかは、これからのザンビア生活の祝日の中で見つけていけたらいいな、と思っています。

以上、ザンビア人の生活に少し触れられた、何だかんだ楽しい1日でした◎

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