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「Knee-in」の原因となる内側広筋の機能低下を神経絞扼から考える【2020.10.7更新】

膝の前の筋肉のひとつである内側広筋の機能が低下するとKnee-in(膝関節の外反)が起きやすくなります。
Knee-inとは下の画像の右側のように膝が内にグニャっと入る現象のことです。

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詳しいメカニズムはコチラのnoteで。


今回は内側広筋の機能低下の原因を神経絞扼から考えていこうと思います。

大腿四頭筋の支配神経〜伏在神経〜

まず内側広筋を含め大腿四頭筋の動きは伏在神経(ふくざいしんけい)という神経がコントロールしています。

この神経は腰椎の2〜4番から出る大腿神経(だいたいしんけい)から恥骨あたりで分岐しています。

※下の画像の黄色い神経までが大腿神経、水色のところから伏在神経と呼ばれる。

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ですので内側広筋の筋力低下を運動神経の絞扼によるものだと考えると、この腰椎〜内側広筋間の間の神経の通り道のどこかで筋肉同士がくっつく(癒着)などして神経を絞扼した結果おこっている可能性があるということになります。

この神経絞扼をもう少し詳しくみていきましょう。

腰椎部分で大腿神経が絞扼されている場合

神経絞扼をその絞扼箇所ごとに考えた場合、まず最初に神経の出口付近の腰椎辺りで多裂筋などの過緊張が絞扼を引き起こしている可能性を考慮します。

ここで神経が絞扼を受けると、大腿四頭筋の全ての筋力が落ちてしまいます。なので健側と比較したときに触ったときに筋肉のテンションがない(ペラペラした感じ)、周囲径が小さい、フォワードランジなどをしたときに四頭筋のブレーキングの働きが落ちているので膝が前につんのめってしまうなどの動作エラーが出てきます。

大腰筋、腰方形筋間などで神経が絞扼されている場合

腰椎から出た神経はその後大腰筋と腰方形筋、腸骨筋の間を通って下に降りていきます。
このスペースで神経が絞扼を受けている場合もやはり大腿四頭筋全ての筋力が低下してしまいます。
※下の画像の緑の枠でなぞった筋肉が大腰筋。

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上記2パターンの絞扼部位の見分け方

上記2つのパターンの見分け方として、大腰筋、腸骨筋肉も大腿神経が支配しているので、この筋の作用が正常なのか否かでどこで神経が絞扼されているか見分ける事ができます。

大腰筋は股関節の屈曲を担っているので、

1、主観的に股関節の屈曲がしづらい
2、客観的に腹筋を使い骨盤後傾で、股関節屈曲を代償するエラーが出ている

など大腰筋の機能にも問題があれば、大腰筋よりも上の場所、腰椎付近での絞扼を疑えます。

大腰筋など骨盤部より下での神経絞扼

外側広筋は力が入っていて、内側広筋に入っていない場合などは、大腰筋よりももっと下、骨盤よりも下の部位での神経絞扼の可能性が考えられます
例えば内側広筋とその上を斜めに通る縫工筋との癒着による圧迫であったりという具合です。

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下の画像のようにこの筋肉の間を神経が通っていますね。

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神経絞扼へのアプローチ

神経絞扼へのアプローチですが、基本的には上に示した神経のライン上で痛みがあるところを軽く押してズラすようなイメージでマッサージすると絞扼は徐々にとれていきます。

難点は太もも前などはセルフでマッサージが出来るけど、背骨側、大腰筋などは個人では触りずらいということ。

また指先の感覚に自信がない、治療にかける時間があまりないなどの場合はそれぞれの筋肉単体に徒手で抵抗をかける方法もあります。

その筋肉単体に筋収縮を促すことで、くっついた組織面に滑走を促し、結果癒着が取れ、それに伴い神経絞扼も改善されるという流れです。

まとめ

Knee-inの原因として挙げられる内側広筋の機能低下ですが、その原因を内側神経を支配している伏在神経の神経絞扼に求めた場合、

1.伏在神経のおおもとである大腿神経が腰椎付近で絞扼を起こしている
2.または大腰筋の辺りで絞扼を起こしている
3.大腰筋よりも下、例えば内側広筋と縫工筋の間で伏在神経が神経絞扼を起こしている

と大きく分けて3つの絞扼パターンがあります。

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元大手ダイエット専門ジムのパーソナルトレーナー / トレーナーの教育、育成も担当 / アスリートの競技力向上トレーニング、リハビリ指導 /  大阪 / パーソナル、食事指導等お仕事のご依頼等お気軽にどうぞ!【栄養学編】→https://note.com/nutrition0405
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