カイロが、のど飴に化けた!

基本的に、性善説信者です。ここ2、3年の間で出遭った、数人を通して、ちょっと揺らいでいる感はありますが・・・。

どこか、“みんな友達”という感覚があり、知らない人にでも、道端で気軽に話しかけてしまったりします。「事故でもあったんですか?」とか、「ワンちゃん、レインコートよくお似合いですね」とか。特に東京は、そういった類の人にあまり慣れていないのか、誰あなた!?という顔をされることも、時々あります・・・苦笑。

というわけで、特によく顔を合わせる方なんかは、さらに親近感が増す私です。いつも出入りしている、フィリピンからのハウスキーパーさん達とも、よく雑談に花が咲きます。

救われるほどいつも明るい彼女達が、実は国にお子さん達を残してきていて、寂しさを感じながらも、仕送りのために、それは一生懸命働くところを見て心打たれたり、お互い第二言語同士だからこその、英語日本語混ぜこぜの、不完全で不思議なコミュニケーションに、笑ってしまったりもします。

以前、隣のビルが工事中で、いろんな人が出入りされていました。特に、警備の方は毎日見かけるので、挨拶やちょっとした雑談をするようになりました。

ある凍えそうに寒い冬の日。良かったらどうぞ、とカイロをお渡ししたことがありました。

その日は、もう一人出勤の方がいると分かり、もう一つ取りに戻って再度渡しに行ったところ。年配の男性の方が出てみえて、「こんなたいそうな物をいただいて・・・」とカイロ一つで感謝され、こちらも、いえいえそんな・・・と、恐縮してしまいました。

そして、若手の男性から、「代わりにこれ」と、お返しまでいただき、カイロが、のど飴に化けたのでした。彼らが、今はどこの現場にいらっしゃるのか分かりませんが、元気で楽しく働いておられるといいな、と思います。

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