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謎解きサークル「ぺんたぽん」の成り立ち

どうもはじめまして。ナゾトキ制作サークル「ぺんたぽん」「ひも」です。イベント会場で制限時間内に謎を解く「リアル謎解きイベント」みたいな謎解きゲームを、家で遊ぶことができる「持ち帰り謎」を作るサークルで、もうすぐ1作目が完成しそう…なタイミングです。このnoteでは「ぺんたぽん」の成り立ちについて書いていきたいと思います。

雇われゲームプランナーの葛藤

わたくし「ひも」は普段はゲーム会社で「ゲームプランナー」としてスマホゲームの開発・運営をしています。ゲームプランナーというのはゲームの「企画立案」をしたり、プログラマーやグラフィッカーが作るものを「仕様書」としてまとめたりするお仕事です。
いわゆる「ゲームクリエイター」の一種なのですが、ゲームクリエイターといえば、小学生の「将来就きたい職業」のベスト5に入ってくる憧れ職業で、どれほどキラキラした仕事かと思われるかもしれませんが、そんなキラキラした仕事ができる方はやはりごく一部でして。スケジュール管理や他の部署との折衝など、サラリーマンとしての仕事をこなす日々です。
もちろん、嫌々で仕事しているわけではなく、面白いこともたくさんあります。運営中のゲームの新イベントを立ち上げたり、細かなデータを入力したり…。喜んでくれるお客さんもたくさんいますし、おおむね楽しく仕事はしています。

ただ、ゲームの方針を決めるのは自分より上のレイヤーなので、ゲーム全体をコントロールはできないんですよね。そこにストレスを感じてきてしまっています。プランナーの方で「戦術」は作れるけど「戦略」はたてられないので、もっとそっちもやりたいのです。
またゲームの中身ももちろんそうですが、ゲームの体験はゲームだけで作るのではなく、どのようにお客さんにそのゲームを知ってもらうか(広報)や、遊んでくれているお客さんにどのようなサポートをするか(カスタマーサポート)などなど、さまざまな領域が相まって作られるものですが、会社の部門を超えてしまったりすると一プランナーには手が出せなくなり、その施策はこのゲームのためにならないだろうと思っても、なんともできないんですよね。

ゲームの全てをコントロールしたい

そういうわけで個人で全てをコントロールできるであろう「持ち帰り謎」を作っています。「作るなら別にデジタルゲームでもいいんじゃ?」と聞かれたこともありますが、そのあたりを全てコントロールしようとすると、やはり規模が大きいんですよね。いまデジタルゲームを作るならスマホかなと思いますが、なまじスマホゲームの業界を知っているがゆえに、個人で戦おうとしたときの勝算がなかなか見えないとというのもあります。
「謎解きゲーム」は「デジタルゲーム」と全く同じ分野でもないけれど、「ゲーム」であるという点で全然別でもないので、ちょうどいいくらいなのです。
もちろん、謎解きは大好きでよくプレイしています。SCRAPさんのイベントは地元の関西圏で開催されるものはほぼすべて参加していますし、名古屋や東京に遠征することもあります。

インディーゲームを作っていた話

仕事でゲームを作る以前は個人でゲームを作っていました。最初は『RPGツクール2000』でゲーム作りの楽しさを覚え、そのうちそれでは物足りなくなり『HSP』に手を出し、そして『Unity』へ流れ着くことになりました。斬新なゲームを表彰する「センス・オブ・ワンダーナイト」で受賞するなど、多少は頑張っていたのですが、仕事としてゲームプランナーをしだしてからはめっきり個人では作らなくなってしまいまいした。理由は以下の感じでしょうか。
①制作時間:夜10時くらいに仕事を終えて帰って家事をしていたら、まとまった時間が取れなくて製作が進まない。
②創作意欲:仕事でゲームを作ることで、ゲーム全体のコントロールはできないにせよ部分部分の制作はできるので、創作意欲が多少なりとも満たされてしまっている。
③ハングリー精神:仕事でゲームを作ることで、生活に十分なお金をもらえているので、ハングリー精神を失った。

今回、個人制作を再開しだしたのは②の部分で満たされなくなったからというのが大きいですね。①に関しては、もう仕事を始めてウン年なんだからちゃんとコントロールできるはずだ、というところで頑張ります。

「ぺんたぽん」の現状

「ぺんたぽん」は現在2人体制でやっています。基本的にはわたくし「ひも」が制作を行っていますが、キャラクターデザインやグラフィックデザインなど絵まわりのことはすべて「みそるちぃ」さんにお願いしています。みそるちぃさんは紙の印刷関連についても詳しいので、紙という形で販売する「持ち帰り謎」には相性がいいのです。今後とも持ち味を出していただきたいと思っているので、乞うご期待です。

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1作目の持ち帰り謎「トークナゾトキ ニャゴロー」がもうすぐリリースされます。次回はその持ち帰り謎の内容について書ければと思います。よかったらツイッター含めフォロー登録よろしくお願いします。