健康状態の占

自分のことを占う場合は、世爻が用神です.

世爻がまず旺相していること、さらに子孫爻や財爻の六親が臨めば吉になります.

通常、原神が発動することは吉作用なのですが、もし、占う当事者が病に罹っている場合は、原神が動いている作用が止まってしまうと状態が悪くなることを示していることがあり、判断に注意が必要になります.

*原神が動いているも回頭剋となり、かつ用神自体が空亡となっている場合の判断


・健康状態が悪い.自ら病気を占う.

得卦:風沢中孚ー山沢損
亥月癸巳日(午未)

— 卯(官鬼)
— 巳(父母)→ ‥ 子(妻財)
‥ 未(兄弟):〈世爻〉
‥ 丑(兄弟)〔伏神「申」(子孫)〕
— 卯(官鬼)
— 巳(父母):〈応爻〉

健康状態の悪い病人が生死を占うの場合には、原神が動いているとその動きが止まってしまうと生命の根の動きが止まるときであると判断し、命瞬くときである、いわば寿限を示していることを考えねばなりません.この場合、世爻「未」の原神である五爻「巳」は月破であると同時に日値となり拮抗しておりますが、化出爻から回頭剋になる状態で剋の方が勝ってしまい凶です.


このように原神が回頭剋でなおかつ世爻が空亡しているということになると、「虚しくなる」ことを暗示していると判断します.

この卦の解釈としては、現状は日辰の外からの扶け、つまり医師の治療が一時的に効果が出ている状態であるがそれも時間の問題であり、再び原神を冲や剋が強くなる時か、または世爻を直接冲する「丑」の日に自滅する可能性があることを示したと判断します.



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