見出し画像

5/23月:コミュニティ運営には政治を。

あれから、コミュニティの運営ということについてずっと考えている。今後の人生で自分がやるときが来るかどうかはわからないが、どこか他人事とは思えない感覚になってしまうのだ。

自分の所属する子育てコミュニティや、オンラインサロンのようなコミュニティに身をおいていて感じることは、治安や平和を保ちながら、コミュニティに所属する人数を維持してコミュニティを発展させることがいかに大変なことであるかということだ。

コミュニティを維持し発展させるためには、所属する人々がそのコミュニティとして集まる意義を理解し、それに共感を集めなければならない。それと同時に、一人ひとり考え方の違う人々に、なぜコミュニティとして集まるのか、このコミュニティ内ではどう振る舞うべきなのかなどについて、運営する側が丁寧に共有していく必要がある。

ときには、説明不足などからくる誤解によってコミュニティ内部で対立が生じたりすることもあるが、それをうまくコントロール、あるいはマネジメントしなければならないのだ。以前書いたことも、コミュニティ内部に生じる対立の1つの例である。

こうして考えていくと、運営している人間集団の規模は異なるものの、コミュニティとは社会そのものであり、コミュニティを運営する側は政治家であると理解できることに思い至った。

つまり、コミュニティ運営の場合は、所属する一人ひとりが会費や月額費用をコミュニティに収め、それを運営資金にしてコミュニティ内部の代表者が運営していくが、これを一般社会に広げれば、まさに社会の構成員が税金を出し合い、それを運営資金にして社会の代表者たる政治家がそれを運営していくことと同じだ、ということに気づいたのだ。

したがって、もちろん細かい部分で違いはあるのだが、広い意味ではコミュニティも小さな社会であると捉えることができる。

そしてこのように考えたとき、本当に政治家に求められる姿勢というのは、上で述べたような苦労を承知で、丁寧に集団を作っていこうとする姿勢なのだと思う。

コミュニティに所属する一人ひとりと丁寧に向き合いながら、お互いに理解を積み重ねて築かれた信頼関係の元で、集団として幸せになれるような施策を打ったりルール作りをしたりするのがコミュティの運営者、すなわち社会の代表者としての政治家の本当の役割なのだ。

コミュニティという表現を使っているのは、比較的小規模な集団をイメージしているからであるが、それでもコミュニティの運営者、すなわち政治家というのは本当に大変で重要な仕事だと私は思う。

コミュニティを運営するということは、まさに政治、「政(まつりごと)」なのだ。所属する人々に適切な自由を与え、幸福に活動することを保障すると同時に、何かトラブルがあった際には適切にルールを定め、手綱を握ることが求められる。

こういう仕事を、本当の意味で実践しながら長きに亘って続けている人を、私は尊敬している。

ちょっと応援したいな、と思ってくださったそこのあなた。その気持ちを私に届けてくれませんか。応援メッセージを、コメントかサポートにぜひよろしくお願いします。 これからも、より精神的に豊かで幸福感のある社会の一助になれるように挑戦していきます。