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11/14日:世界に羽ばたくロケットには素敵な発射台を。

今日は1日研究室で作業をしていたのだが、学会の要旨の修正に思ったよりも時間がかかってしまい、それ以外のことができなかった。そういう日は気持ちを切り替えて、早く帰ろう。

3年前の修士1年のとき、当時助教だった先生に教養の世界を教えてもらって以降、(過去の自分に比べれば)大量の本を読んできた。

確かにそれによって思考のための語彙や論理を獲得し、自分の興味や疑問に何らかの解を出すこともでき始めてはいる。そうして私の知の世界は広がっているのだが、その一方で、自分が活きる空間という意味での世界は全く広がっていないように思う。

同じ研究室に日々通うのはすでに5年目だし、ましてや大学レベルで考えればもう8年目を過ぎている。小学校よりも長い時間同じ学校に通っているのだ。普通はそんな人間いないだろう。

それでも私は、高校3年の部活引退直後にたまたま選んだこの大学で、大学に入ってからたまたまその存在を知ったこの学問分野で、自分の興味と先生の素敵なキャラクターがたまたま重なっていたこの研究室で学んでいることを全く後悔していない。

なんと運がよかったことだろうか。

しかし、まもなくそこから外に出ていかなければならないだろう。過去の先輩方と同じく、そういう環境で学べていることを誇りに思って、卒業していくのである。

ロケット推進剤として使われる物質が研究対象の1つである私の先生は、その還暦祝いパーティーの際のあいさつでこう語った。
「研究室の学生がロケットとして世界や宇宙に羽ばたく存在だとするならば、我々の役割はその発射台をきちんと整備することだ。」
教育に熱い先生らしい言葉だった。

しかし、自分としてはいつまでも自信は持てない。
このまま社会に出て、自分のまだまだ狭い知見と、浅はかな思考と、未熟な研究能力で、そういう素敵な先輩方・先生方の期待に応えられるような活躍ができるのだろうか。

人間の自信が外的に与えられることはほとんど無いと思うから、自分で納得するしかないのかもしれない。

何とか、少しでも人様の役に立てるような存在でありたい。

ちょっと応援したいな、と思ってくださったそこのあなた。その気持ちを私に届けてくれませんか。応援メッセージを、コメントかサポートにぜひよろしくお願いします。 これからも、より精神的に豊かで幸福感のある社会の一助になれるように挑戦していきます。