夢がない韓国留学生の思うこと

韓国語の勉強のために語学堂に通っている。

授業中によく聞かれることは
将来やりたいこと、夢について。

わたしは、やりたいことがない。

みんなみたいに私にはこれしかない!
私はこのために生まれた!みたいに
言い切れるものや色みたいなものがない。

語学、絵、音楽、文学
全て楽しいし生活の一部であるし
本当に愛していると思う。

だけど、将来これをやりたい!
私の夢はこれなんだ!と
胸を張れない。

でも特別な夢が無くたって幸せに思う。
これって卑屈なんだろうか。

ごはんをおいしいと感じたり、
少し寒い秋の夜に暖かい服を着て
散歩に出かけること。

つめたくなりはじめた風を
お腹いっぱいに吸い込む。

これは本当に幸せな瞬間だと思う。
夢がなくても楽しい。

でも夢という言葉は夢がない私に
時々まばゆく揺れて美しく光る。

もっと生きがいが欲しいのかい?って
つぶやくように。

しばらくは夢がない毎日を生きようと思う。

夢という言葉がキラキラとしなくなる日々が
きっといつか来るから。
それまでは夢を夢見る私のままで。


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