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Appleが生み出した商品に破壊されたカメラ市場とPC市場


Appleは、世界ランキング1位のモンスター企業です。


Apple製品の誕生により、カメラーメーカーとPCメーカーは大打撃を受け、とくにカメラメーカーの売り上げは2016年に10分の1になってしまいました。


今回は、Apple製品の普及で破壊されたカメラ市場とPC市場について紹介していきます。

カメラ市場の日本メーカーシェア率は90%以上!

カメラ業界は、1995年カシオのQV-10が世の中にデジタルカメラの存在を知らしめ、2008年まで市場は一直線に伸びていました。

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コンパクトデジカメは、世界で1.1億台が売れて出荷金額は1.6兆を超えました。


レンズ交換型のカメラは1000万台で5000億円以上が出荷されていました。


この売り上げの90%は、日本メーカーブランドでした。


AppleのiPhoneが破壊したカメラ市場

Appleが2007年に発売したiPhoneを筆頭にスマートフォンのカメラ機能が急激に向上し、画素数が追い付かれたコンパクトタイプのカメラは必要なくなりました。

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2008年の出荷台数は、2016年に80%減少

2008年の売り上げ金額は、2016年に70%減少


iPhoneやスマートフォンなどの画素数、手ぶれ補正、光学ズームなどの性能が上がったことや、通信会社が本体の購入補助を出したことによって2015年以降、低価格帯で発売していたコンパクトカメラは戦えなくなり多くのメーカーが撤退することになりました。


PC市場は成長し続けていた

PCの市場は、2001年~2010年まで年平均11%の安定成長を続けていました。

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マイクロソフト(OS)とインテル(プロセッサ)の努力によって、デスクトップ型とポータブル型を合わせて年間3.5億台の市場を作り上げていました。


アメリカの人口は約3億2千万人なので、アメリカ人全員がPCを購入するような勢いでした。

AppleのiPadが破壊したPC市場


順調に成長を続けていたPC市場でしたが、2010年にAppleのiPadが登場したことで成長は止まりました。

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iPadは、2010年に1600万台しか売れませんでしたが、2013年になると一気に売り上げが14倍の2.2億台になりました。

タブレットPCであるiPadが登場したことで、デスクトップ型PCとポータブルPCの売り上げが減少しました。


Appleの勢いは止まらず、2003年から2005年にPC市場で世界一のシェアを誇った「DELL」は、2007年にはHPに2011年にはレノボにも抜かれ業績は低迷してしまいました。

最後に


今回は、Apple製品の普及で破壊されたカメラ市場とPC市場について紹介しました。


Apple製品の誕生により、カメラーメーカーとPCメーカーは大打撃を受けました。


カメラ市場は、iPhoneの登場によって追い詰められ、日本が90%のシェアを誇っていたカメラ市場は破壊されました。

またPC市場は、iPadの登場によってPCのシェアを奪われ、世界一PCを売り上げていたDELLが転落することになりました。


わたしたちの生活は、Apple製品の登場により大きく変わりました。
10年後には、どんな商品が文化を作り上げるのか楽しみですね。

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