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ICT教育で、子供にはどういう変化が出るか?

今、大阪府で小中学校へのスマホ持ち込み許可で、大荒れの論争が繰り広げられているけれど、実は小中学生がスマホを持っているというのは多い。

私の家の近所の中学生なんて、帰り道にスマホで「ながらスマホ」で歩いているから、暗黙の了解になっている。

同時に小学生で中学受験をする子なら、帰りが遅くなるので、昔はキッズフォンなるものがあったけれど、今は格安スマホも登場しているので、学校説明会で、スマホを操作していた子どもを私は大量に見かけている。

話は変わって、最近「ICT教育」推進ということで、国も重要視し始めて、ランドセルへの過重負担問題もあり、デジタル教科書も検定OKという見解をだした。

我が子の学校は、私立中高一貫校で、子どもが在籍しているコースは、テストパターン的に採用になって、子ども達は、プレゼンテーションや英会話学習で姉妹校の生徒さんと、英会話のやりとりをしている。

しかし、強力なプロテクトがされているので、勝手にアプリを入れることはできないし、新たにアプリを入れたくば、年に一度行われる「アプリ追加のプレゼンテーション」で、利用の有効性についてプレゼンをして、先生と生徒全員の賛同がなければ、認められない。

そのプレゼンテーション資料を作るために、「Keynote」というアプリを使って、集めてきた資料を貼り付けたり、実演をして「学習に役立つアプリ」というのをアピールしなければいけない。

昨日は、一部学校でグループで資料作りやシナリオ作りをしたけれど、間に合わないらしく、学校で使っているiPad proとスマホのスカイプを駆使して、Keynoteを使った資料の構成などを話し合っていた。

一度、子どもが個人発表で作ったという資料を見せてもらったけれど、効果音や動画、文字入れなど、びっくりするような作り方をしていて、「こりゃ、大人になった時に、すごいことするなぁ」と驚かされた。

他のグループの子ども達は、「twitter」「Instagram」が多く、個人でスマホを持っているのなら、あえて導入する必要がないのではという、担当教員からの指摘を受けているが、強行突破でプレゼンをするらしい。(我が子達のチームは、スカイプよりも上の海外の生徒さんとやりとりがしやすいアプリを推すらしい)

日頃から、ネットリテラシー問題に触れて、プレゼン資料を作る上での著作権や肖像権の勉強を受けているので、自分が持っているスマホをどう使うべきかというのも、考えさせるそうな。

だから、LINEのID交換が入学時に大問題になり、グループができて、悪口大会があったけれど、ICT教育の中で「グループで盛り上がっても意味がない」というか、堂々と話し合うことの大切さというのを悟って、グループはほぼ消滅したと聞いた。

ICTは、先生が作った資料や問題を、一斉配信することもできるし、保護者もIDが渡されるので、プリントでもらっていないものを保護者専用サイトから入って連絡や資料配布をしてもらえる。

しかし、保護者にIDが渡されて、閲覧している人の割合は、半分以下で、私はこまめにチェックを入れているので、先生にお会いすると「いつもご確認いただいてありがとうございます」と喜ばれる。(ていうより、仕事中に画面の片隅に着信連絡がパソコンに出るからねぇ)

ICT教育を受けていることで、ネットリテラシーは子ども達の中で根付いていくものと、私は考えている。

しかし、スマホについては、小学生での管理というのは非常に難しいし、先生側も管理は厳しいと思う。

中学生でも、ネットいじめで残念な結果を迎えていることがあるから、中学生なら、もっと管理は厳しくしていかなくてはならない。

特に公立の先生は、「人事異動」というものがあって、ネットに強い先生が管理者になっても人事異動でいなくなれば、その学校のネット管理は手薄になってしまう。

そして、保護者への指導も大切だし、家庭内ルールを作らなければ、まさに凶器を持たせているのと同じだ。
スマホの親への教育や、子ども向け教育は、大手通信電話会社に申し出ると積極的に指導に当たってくれる。

ICT教育については、「費用が高すぎる」などの苦情と「素晴らしい」の声の両極端だた、スマホとなると「だめだ」の一点張り。実は、ICT教育を受けていることで、ネットリテラシーは育っていくので、いいことでもあるんだけれど、卵が先かにわとりが先か論になっている。

どっちにしろ、今の子ども達は、今後生きていく上では、ネットという海からは逃れることができないので、大人が先にネットのことを理解して、子供に伝えていくという必要は絶対ある。

なにやら、まとまりが悪いけれど、ICT教育でプレゼンテーション資料を作ることで、いろんな権利を学ぶというおまけが付いてきたことは、よいことだし、スマホへの扱い方も変わったので、今後、国が予算を組んで、ICT教育についての充実化を図って欲しいと思う。

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