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「好きじゃない」のはハードルを上げすぎたからかもしれない

わたしはPMS(月経前症候群)の症状が重い。イライラしたり、腹痛が起きたり。1番辛いのは眠気だ。今までは休日に眠気が襲うと、特に抵抗もなく眠っていたけれど、よくよく調べてみると寝れば寝るほど症状が重くなるらしい。

はて、困った。休日に寝ない方法を考えねば。

ただでさえあまり気が乗らない中外出はハードル高いし、読書も好きだけど何時間も読書し続けるほど自分は集中力がない。そうなると映画を見るのが1番いいかもしれない。でもなあ。

「映画を見てもしっかり感想とか言えないし、良し悪しもそこまでわからない。そんなわたしが映画のサブスクリプションにお金を払うのってもったいないかも」と夫に漏らした。
夫は目をぱちくりして「なんでそんなにハードル高いの?評論家じゃないんだから誰もそこまで求めてないよ。面白そうなものをだらだら見るだけでいいじゃん

すごくハッとした言葉だった。

周りに詳しい人がいるせいかどうしても「すごいものをみなきゃ」「解像度の高い感想を言わなきゃ」いけないと自分で決めつけていた。けれど自分で趣味のハードルを上げる必要はないのだ。しかも目的は「休日に必要以上に寝ない」ことが大事なのだ。他の人は関係ない。

早速ネットフリックスとディズニープラスを契約。

またぐうたらなわたしはPCでの視聴はだらだら見れない(寝転んでみるとうまく視界に画面が入ってこない)という理由で、「Fire TV Stick 4K」も購入。

記念すべきテレビの大画面で視聴した映画は「アナと雪の女王2」。気持ちが沈んでいたので、結末がハッピーエンドと分かりきっている映画を見たかった。

コンビニで買ったポップコーンを頬張りながら、映画館でアルバイトをしていた大学生時代を思い出した。アルバイトの傍ら、気になる新作があればバイト帰りに予約して必ず観ていた。それくらい映画を見ることは好きだった。

でもいつしか辞めてしまった。自分の中で羞恥心が芽生えたのだ。周りはニッチや難しい映画の感想を観て議論を交わしている仲間が多かった。だけど私はあまりいわゆる映画の「良作」を見つけることにそこまでこだわりはなく、非日常体験に没頭できることが楽しみだった。それが子供っぽいのかもと自分で決めつけてしまったのだ。

「アナと雪の女王2」は純粋に楽しかった。集中して途中で寝なかった。それはもしかしたら映画をたくさん見ている人にとっては未熟な感想かもしれないけど、わたしは満足。自分が楽しいと思うことが何より大事なのかも、とふと思った。

今まで他のことも勝手にハードルを高くしていた気がする。料理も「きれいな盛り付けしなきゃ」「栄養に気を付けなきゃ」と自ら追い詰めていた。けれど自分が「好き」でいられる料理を続ければいいのではないか。

今まで新しい「好き」を見つけなきゃーと焦っていたけど、無理に「好きじゃない」ものを作り出しているかもしれない。もう一度ちょっと面倒で好きじゃないものも掘り起こして、「面倒なハードル」を取り除こう。そうすれば、好きなものがたくさん生まれる気がしている。

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