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ラファエル前派とスロビング・グリッスル

昨日の19時半から起きている。23時からNHKの韓流歴史ドラマの「不滅の恋人」を見たあと、日付が変わり、ブックオフオンラインで注文し、昨日届いたスロビング・グリッスルの「Live Vol.3」を聴きながら日記をつけている。日記は6日ぶりだろう。この間、相変わらずワインを飲んでいたのだが、特筆すべきこともなかったので、日記をつける必要もなかった。強いて言うなら15日にあべのハルカス美術館に「ラファエル前派の軌跡展」を見に行ったことだろうか。
ラファエル前派(ラファエル前派同盟)は、イギリスのロイヤル・アカデミー付属美術学校の学生であったダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレーの3人が、美術学校のラファエロの絵画に固執し、それ以外の新しい表現を認めない方針に不満を抱いていて、ラファエロ(英語でラファエル)以前の美術に回帰することを目指して1848年に結成した美術運動である。
美術展で期待していたのは、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」だったが、残念ながら出展されてなかった。
その代わり、ウィリアム・ヘンリー・ハントの水彩画が素晴らしかった。
ウィリアム・ヘンリー・ハントはイギリスの水彩画のスタイルを作ったひとりとされ、使用される絵の具の種類、紙質の選定や技巧の選択まで技術的な要素を取り入れていて、同時代の美術評論家のジョン・ラスキンは特にハントの静物画を高く評価し、絵画の細部の正確さも評価されている画家である。
0時半になり、近所のローソンまで赤ワインの「MICHAY」を買いに行こうか迷う。引き続きスロビング・グリッスルの「Live Vol.3」を聴きながらブログの記事の更新をする。
スロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)は1975年にイギリス、キングストン・アポン・ハルで結成されたインダストリアルバンドで、前身は、パフォーミング・アート集団、クーム・トランスミッションである。バンド名は、英語で「脈打つ軟骨」という意味で、男根の隠語である。またキングストン・アポン・ハルでは「勃起」を、ヨークシャー地方では「港湾労働者」を意味するスラングでもあると、ジェネシス・P・オリッジは日本の音楽誌ミュージック・マガジン1980年8月号で語っている。1977年に最初のLPである「Second Annual Report」を自らのレーベルであるインダストリアル・レコーズからリリースし、工業化社会をテーマとしたコンセプトと、具体音やノイズのコラージュ、呪詛的なヴォーカルやリズム・ボックスを多用したサウンドは、後のインダストリアルおよびノイズシーンに多大な影響を及ぼした。またビジュアル面ではジャケットに少女への暴行を想起させるような写真を用いたり、自殺の名所として知られる海岸で写真を撮るなど、狂気すらも感じさせるインパクトに満ちたものを多く取り入れた。
「Live Vol.3」を聴き終えたところで、コーヒーを飲みながら、ハウスのミックスCDを聴きながらフォルケ・ストルムの「古代北欧の宗教と神話」を読むことにする。
「古代北欧の宗教と神話」はデンマーク、ノルウェー、スウェーデン複数出版者共同の“スカンディナヴィア・ユニヴァシティ・ブックス”叢書の一冊として、主に大学生レベルの読者を対象にしてまとめられた概説書で、人口に膾炙した神話の要約解説ばかりでなく、より広く北欧の先史時代からキリスト教到来時まで三千年余の期間の信仰をも紹介考察されている。
3時前になって「古代北欧の宗教と神話」を読み終わり、ぽっかり時間ができたのでローソンに行って赤ワインの「MICHAY」を買って来てしまった。それを飲みながらアーヴィング・ハウの「世紀末の診断」を読んでいると、いつの間にか寝落ちしていた。起きてみると7時半だった。
ヘルパーさんが来るのが9時半なので、それまで大阪の再開発関係のブログをチェックしたり、大阪のニュースをチェックする。建設ニュースを見ると大阪の港区に29階建てのタワマンが建つらしい。有料会員じゃないので細かい住所までは分からなかったが、そのうちチェックしよう。
9時半になってヘルパーさんと業務スーパーに買い物に行くと、白菜が安かったので、今日の献立は白菜と豚のバラ肉のミルフィーユにすることにする。その時に具材と一緒に赤ワインの「SIEMPRE」を買ったのだが、ヘルパーさんに酒を買うところを見られえるというのはちょっと恥ずかしいものだ。炊事と掃除を任せてるあいだにYouTubeで大阪ネタの動画を見る。「KBC九州朝日放送”京橋立飲みストリート放送”へそ京橋店」を見て、大阪の立ち飲み文化を改めて凄いなと感心するとともに、中上真亜子という酒豪女性タレントを知る。モデルもやっているので美人でもある。
おかずが出来上がってヘルパーさんが帰ったら入れ替わりにYがやってきて、せっかくのおかずをごっそり持っていく。ミルフィーユが美味かったらしい。おかげで、おかずがあっという間になくなった。
午後からはYouTubeで面白動画を探してみていたら丸山礼にはまってしまった。丸山礼は北海道北見市出身のものまねタレント、お笑いタレント、YouTuberである。高校2年の時、学校を盛り上げようとして「生徒に媚びようと必死な非常勤講師」など先生の物真似を学校の生徒相手に披露していた。この時から、ロバートの秋山に似ていると思うからやってみたら?と友達から言われていたという。卒業までの後半はYouTube配信ローカル番組『オホバン』に抜擢され「お笑い芸人志望の女子高生パーソナリティ」としてレギュラー出演、ボランティアでオホーツクの情報発信レポートをしていた。2015年3月の高校卒業と共に上京し、同年4月にワタナベコメディスクールに22期生として入学(特待生)。
16時半に訪問看護師さんが帰ったあと、再びYが来て一緒に動画などを見ていたが、Yが帰ると赤ワインの「SIEMPRE」を飲みながらアーヴィング・ハウの「世紀末の診断」を読む。「世紀末の診断」は副題が「1984年以後の世界」とあるように、ジョージ・オーウェルの小説「1984」で描かれた権力・管理社会をめぐる具体的現実的な問題点は何かというコワコフスキほか8人による現代文明論である。内容は面白いのだが、酔いも手伝っていつの間にか寝落ちしてしまう。

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