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「#みんなのオンライン水族館」の15日間を振り返って

3月15日、23時59分。みんなのオンライン水族館を閉館しました。
(※Twitterでハッシュタグ「#みんなのオンライン水族館」を付けて、水族館の写真や動画をアップする企画をしていました。詳しくはこちら

ひとりで投稿し続けることになるかもと思いながらスタートしたけど、たくさんの方が投稿してくれてとっても嬉しかった……。
本当にありがとうございました!

全国の水族館はまだ休館を続けているところの方が多いです。延長することも考えました。

でも、最近のSNSは河津桜や菜の花の投稿なども増え、少しずつ明るいものに変わってきている気がします。だからまだやりたい気持ちがあるうちに締めくくろう、と予定通り閉館することにしました。

これからも、気まぐれに水族館の投稿は続けていきます。「#ありぺい水族館日誌」で更新するので、ぜひまた見に来てくれたらうれしいです。

「みんなのオンライン水族館」を開館してみて、たくさんの気づきや学びがありました。15日間を振り返ってみたいと思います。

着想から開館までの三日間。

2月28日
このツイートがきっかけだった。

大好きな水族館が休館していって寂しい。それなら、オンラインで水族館を楽しめる仕組みを自分でつくろう! と思い立つ。概要や期間をざっとまとめて、3月1日にスタートを設定。
開館宣言をするために、noteを書き始める。


2月29日


いきなりオンライン水族館を開きます! と言っても流れてしまうよな、と思ったので、まず所属しているオンラインコミュニティのメンバーに「こんな企画するよ~」とお知らせしてみた。
いいね! 面白そう! という声をたくさんもらった。やる気が増して、何が何でもやろうと思えた。

夜、noteの仕上げに取り掛かる。休館が終わったら、水族館に行きたくなるような癒しを提供したい、という想いをこめて書いた。いつもならnoteを書くのに二週間くらいかかかってしまうのに、なんと二日で書けました。びっくり。

そして、どきどきしながらnoteを公開。

水族館に興味がある人だけでなく、この企画を後押ししてくれるコメントをもらえてとてもうれしかったな。

3月1日 AM
スタート時間に合わせて投稿できるように、ツイートを仕込んでいく。
カメラロールに水族館の画像や動画がありすぎて迷いながらも、お気に入りの写真たちを選定。
さらに、気分を変えるためにアイコンを水族館仕様に変えた。


不安だらけの一日目。

3月1日の12時。さっそく、開館のツイートをした。

始めて1分、コルクラボのメンバーが発信してくれていた。(yoちゃんありがと)さっそく参加してくれた人がいて、ほっとした。

応援の言葉をかけてくれてくれるだけでなく、行動に移してくれる仲間がいるのは本当に心強い。

(▼あざらしが直立してると、温泉に浸かってる人みたいな見た目になるよね)

はじめはポツポツとしか増えなかったけれど、しだいに参加してくれる人が増えていく。
アップされたたくさんの画像や動画を眺めるのがとってもたのしい。純粋に好きだなと思う投稿ばかりで、いいねとRTをする手が止まらない。

数時間経った頃、繋がりがない人も参加していることに気づく。実は知らない人に参加してもらうのが小さな目標だった。なんと初日に叶うとは……! と少し感動していた。

たくさん参加してもらったとはいえ、私も主催したからには投稿数で負けるわけにはいかない。初日のうちに、追加の画像をアップしていった。

ゆるく楽しむ第一週。

一週目は、海の生き物たちのかわいい姿を撮った写真や癒される動画をアップしていった。

添い寝している夫婦ペンギン。
ふわふわ漂うミズクラゲ。
お泊り水族館に参加したときの大水槽の様子。
お昼時に合わせて、お昼寝しているカワウソ。

どれもこれも私が何回も見返しているもの。

上手く撮れたものだけをアップするのは自分がしんどくなる未来が見えていたので、#ミスった水族館 というタグでミスショットも投稿した。

水族館での撮影って本当によくブレるし、ガラスにピント持ってかれるし、暗くて何も映らないことが多いです。
(だからこそきれいに撮れたときのうれしさも大きくて、やめられないのだけど)

===

一週目も終わりに差し掛かった頃、「癒される写真をただアップしているだけでは、飽きられてしまうのでは?」と感じてきた。
そういう考えが浮かぶのは、おそらく私も飽きてきているということ。

主催者が楽しまなくて見ている人が楽しいわけがない。これからは何か新しい方法も取り入れて投稿してみたい、と思った。

そもそも #みんなのオンライン水族館は休館が終わったら、水族館に行きたくなるような癒しを提供したい」という気持ちで開催したもの。しかし、水族館に行きたくなっても、どこに行くかで悩んでしまうことも多そうだ。
それなら、特徴を紹介してどこに行くかを決める手助けができたらいいのかも。

そんな考えから、「水族館ごとの紹介」を新たな試みとして始めることにした。


水族館ごとの紹介に切り替えた第二週。

二週目からは、水族館ごとの紹介がスタート。「タイムラインに癒しを」というコンセプトは変えずにいるために、癒し動画もあわせて投稿することにした。

お気に入りの癒し動画はこれ。

カワウソの赤ちゃん、ふわっふわでめちゃ可愛いのです。他の水族館で生まれたらぜひ行ってみるべし。

一方で、水族館紹介はこんな感じ。

場所と簡単な紹介を書き、写真付きでアップ。展示だったり、生き物だったり、いろいろな角度からツイートしていった。

紹介できたのは8か所だけだけど、「近場にはない水族館のことを知る機会になったよ」と言ってもらえたり「小さい頃に行った頃あってね……」と話しかけてもらえた。自分が発信したことがきっかけで会話が始めるのはうれしいことだな、と感じた。

でも、しんどい部分も少しあった。紹介ツイートと動画ツイートを両立させるため、一週目よりも作業量が倍になったからだ。眠たい目をこすりながらツイートを作る日もあった。
そんな時は見てくれている人の応援のことばが支えになった。待ってくれている人が一人でも二人でもいると思うと、続けようと思えた。

そして迎えた最終日。
だいすきな新江ノ島水族館の投稿が最後の紹介となった。


終わり間際、初めて写真で嫉妬した。

最終日は何事もなく静かに終わるだろう、と思っていた。しかし、私の価値観を揺るがされるようなことが起きた。

宵月 絃さんの、長崎の動植物園の空飛ぶペンギンの投稿を見たからだ。

私は他人の水族館の写真を見て、初めて嫉妬した。

私が水族館に行ったときに感じる没入感を、写真を見ただけで感じた。
水族館以上に水族館を感じる写真に、出会ってしまった。

なんでこれを撮ったのが私じゃないんだ。完全に負けた。そう思った。

それまで水族館で撮る写真は自分が一番上手いと思っていたわけではない。むしろ、もっと上手く撮れる人がいるに決まっていると思っていた。
でも、気にしたことがなかった。水族館での撮影は自分が楽しめればよかった。

しかし、宵月さんの写真を見て考えが変わった。
もっと水族館を感じるような写真を撮りたい、と強く思うようになった。
写真には、ありのままの魅力を最大限に伝える力がある。今の私はそれを活かせていないのは、もったいないし何よりくやしい。

こうして、15日間続けた達成感と悔しい気持ちとがごちゃまぜになった状態で「みんなのオンライン水族館」は閉館した。


「みんなのオンライン水族館」での学び

#みんなのオンライン水族館 の投稿で学んだことは本当にたくさんあるのですが、三つだけ紹介します。

①自分の内だけで考えるよりも、アウトプットした方が「なぜ好きか」をよく考える。

水族館が好きだということは何度も思っていたし、人に言う機会も多くありました。でも、好きな理由は抽象的なことばかりを言っていました。「癒される」とか「元気になれる」とか、主観的なものです。

でも今回は相手にその魅力を理解してもらえるかどうかは、「水族館っていいな、行きたいな」という気持ちになってもらうのに大きく影響していました。

それならば理解しやすい理由を探したいと思い、いろんな角度から水族館を好きだと感じる具体的な例や理由を探しました。
同じクラゲでもどこが好きか、海外と日本のどういう違いを面白いと感じているか、水族館ごとの魅力はどこにあるのか……などなど。

そうすると、水族館を好きである理由がいくつにも細分化されていることに気づきました。ショーはこう楽しむ、この水族館はここが魅力、と一つ一つ言葉にして紐解いていくことができたからです。癒される、元気が出るだけではなかったのです。

あらゆる好きな部分を再認識したことで、今後自分が水族館をより楽しむ方法も考えるようになりました。

自分だけで考えると好きな理由は感覚的なものになってしまうけど、誰かに伝えようと思って考えると具体的なものになることを改めて感じました。

②「やりながら考える」は「考えてからやる」よりも効率がいい

同じ「水族館」の素材で投稿し続けていても、写真選定の方法、時間帯、コメントの内容など、ひとつを変えれば全然反応が違いました。

だから15日間は、本当に試行錯誤の連続。毎日少しずつ変えて投稿していきました。上手くいったケースもあれば、自分の想定とは異なる結果になることもありました。ということは、机の上だけで考えていると的外れなことを考え続けている可能性があるということです。とても非効率ですね。

一方で、「考えながらやる」と結果に基づいて次の行動を起こすことになります。もちろん大変ですが、自分が望む状態に辿り着くためには一番早い方法だと思います。


③毎日やれば「めんどくさい」も乗り越えられる

二週間、同じテーマで毎日投稿をし続けることは初めての経験。毎日テキストベースでの投稿はしていたものの、写真や動画つきで投稿できるか不安でした。

しかし、続けているうちに勝手に身体が習慣と認識し、めんどくさいと思う前に行動に移るようになりました。通勤時間をツイート作成の時間に充てていたため、作る場所を固定していたのも良かったのだと思います。

継続したいことがあったら、めんどくさいと感じる前に取り掛かれるくらい作業として習慣化させることが重要なのだと思います。


「みんなのオンライン水族館」のこれから

15日間の投稿は、参加してくれた方の投稿も含めてモーメントにまとめました。ふと水族館に行きたくなったときにでも眺めてもらえたらうれしいです。

冒頭でも書きましたが、水族館の投稿は気まぐれに投稿する、「#ありぺい水族館日誌」で続けたいと思っています。

「#みんなのオンライン水族館」は、またいつか機会があれば開館したいです。それまでに、写真と動画のストックをためて、撮影の技術も水族館の知識も貯めていこうと思います。頑張るぞ。

この企画で少しでも気持ちが明るくなる瞬間があったなら、とってもうれしいです。また開館したら実際の水族館にも行ってみてくださいね。


水族館での癒しがもっと欲しい方へ

いまだに水族館の閉館は続いていますが、多くの水族館が公式Twitterで館内の様子を発信しています。

「#Twitterで楽しむ水族館」のハッシュタグ、ぜひ見てみてください。
いつもは見れない裏側や、変わらずかわいい海の生き物たちの姿であふれています。

「みんなのオンライン水族館」ギャラリー

最後に、せっかくなのでお気に入りの投稿を何個か紹介します。

▼ヒーリング効果が絶大な動画。

▼コミュニティのコラムに紐づけて、参加してくれました。

▼透明感がすごくて、惹きつけられました。

▼イルカたちの大ジャンプの瞬間!

▼キングペンギンだいすきだから、にこにこしちゃった。

ここで、私がアップしたお気に入りも……。

▼大水槽見てると落ち着くよね。

▼かっこいいシャチがだいすき。

▼もふもふのカワウソの赤ちゃん。

以上で、本当に終わりです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

#みんなのオンライン水族館   #振り返り #水族館 #写真 #コラム  

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