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日高横断道路の現状と未来〜新ひだか町側〜

北海道の新ひだか町と中札内村を結ぶ予定だった道道111号線

通称『日高横断道路』をご存知でしょうか?

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この道路には

21.3 kmの未開通区間があり

両町村の境界に掘削予定の静中トンネル(延長4,782m)を含む7.4 kmは未着工となっていたが、1984年の着工から2003年の19年の歳月に約540億円の建設費が費やされたにもかかわらず

さらに40年近い工期と約980億円の資金が必要

であったため2003年(平成15年)8月8日に北海道開発局より計画の凍結(実質中止)が発表されました。

凍結発表後は様々なメディアで話題になりましたが、現在は臭い物に蓋をするかの如く、日高横断道路という言葉を耳にすることがなくなりました。

凍結から10数年の時を経て、現在の日高横断道路はどのようになっているのか・・・?

情報社会にも関わらず、依然として閉鎖されたこの地域の情報はごく僅か。

TwitterなどSNSにアップして、今流行りの『炎上』を起こすつもりなど決してないが、日本最後の秘境と呼ばれた静内川流域を破壊して造られた道路の現状をただ知りたい。そして同様に知りたがっている人も多数いる(Yahoo!で『日高横断道路』と打つと、一番上に『日高横断道路最新情報』と出てくる)。

幼少期の頃から釣りや登山で何度か静内川流域を訪れたことがあり、この場所に精通している(自称)ことから

『これは私が調査するしかない!』

そんな思い立ちとも言える義務感みたいなものが胸にこみ上げ、行動することに至りました。

調査をするにあたり地元の住人や業者さん、ダムができる前の静内川を知る方など大変多くの方々にご協力をいただき、この記事(写真集)を出すことができました。

ご協力してくださいました皆様、ありがとうございました。

そんな日高横断道路の現状を静内ダムゲートから順にご覧いただけたらと思います。



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『静内ダムゲート』


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静内ダムゲートの横には

『監視カメラ』

がありますが、現在はダミーの模様です。

そもそも何故カメラが設置されたのか?

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