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ジューイッシュデリ

先週のことだが、男友達二人とJewish Deliでランチしてきた。デリといってもここは普段はユダヤ教のコミュニティセンターとして使われている建物なんだけど、キッチンがついていて毎週火曜日から金曜日までのランチタイムはユダヤ系のおばちゃん達がせっせと料理してくれている。

うちの夫はユダヤ系アメリカ人で、今住んでいるビクトリアはいわゆる「地元」ではないので、このコミュニティセンターの存在を知ってから、ずっと「行ってみたら?」と勧めていたのだがなかなか腰が重い。

先々週、知り合いが偶然このデリから写真を投稿しているのをみてやっと二人で初めて行ってきたのだけど、なかなか美味しかったので今度は興味あるという友達二人とで言ってきた。

写真はNoshers Plateという、いわゆる「いろんなものがちょっとづつ」のメニュー。ユダヤというとお約束のベーグルにクリームチーズをはじめ、にしんの酢漬け(これはどっちかというと北欧料理でみることの方が多いと思う)ゆるめのハンバーグのようなものや、魚のすり身のようなものなど、名前は忘れてしまったが意外と日本人の口にあう。

ユダヤ人の文化というのはもう思いっきり「オバチャン文化」だと感じる。「マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング」でギリシャのオバチャン文化を知った人も多いと思うが、イタリア、ギリシャ、そしてユダヤはみんなあんな感じである。とにかく良くしゃべり、人のことにいちいち干渉する。でもそれは愛があるゆえの干渉なのである。日本でいうと、大阪のオバチャンみたいな感じ?

ランチ中も「飲み物いるの?」「食事はどう?」といった普通のレストランで聞かれる質問も、何回も別のオバチャンが聞きに来る。なので、一人で静かに食事をしたい人には向かない。

ユダヤ教というのは歴史が長いので、「これは何?」「これはどういうこと?」と質問してもものすごく込み入った返事が返ってくることが多く、そういった「こみいっている中にも曖昧」な文化って、すごく日本にも似ていると思う。 先日和食に関するイベントをバンクーバーでやったときも、夫に「じゃあ、和食ってこういうことでしょ?」と聞かれても「いや、必ずしてもそうじゃなくて、もっとこういう感じで。。。」という超曖昧な答えをしてしまい夫をさらに混乱させてしまった。でも私が夫にユダヤのことを聞くと、彼の答えも同じくらい私を混乱させる。面白いもんである。

12月に入るとハヌカがあるので、みんなが大好きなラッカ(Latke-ジャガイモのお好み焼きのようなもの。ハッシュブラウンに近い)を出すそうなので、また来月行きたい。

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