20240818

『蟲？？？』展の会場係でお昼過ぎまで鶴岡ミュージアムにいた。係をいいことに思い切り展覧会を満喫した。入口にある700倍に拡大されたゾウムシの脚先は細かい毛束が密集してヘアブラシのようになっている。虫めがねで覗いてもここまでは分からない。この脚で歩くってどんな感じだろうと想像した。
家に帰るとバッタが窓ガラスにとまっていたので普段見ることが出来ないお腹側を描くことが出来た。脚が一本欠けているのに重力に逆らってうまく張り付いているな。そうか！このバッタの脚先も700倍に拡大したらあのゾウムシのようにブラシ状になっているのだろう。窓ガラスの表面は、私の目にはツルツルに見えるけれど、700倍に拡大すると意外にでこぼこしているのかもしれない。バッタは私と同じ場所にいても違う世界を生きている。そう思ったら生き物の数だけ世界が無数に立ち上がってくる感じがして圧倒された。ところで何バッタだろう？外に出て確かめようとしたら、窓を蹴って草むらに消えてしまった。