ポルノグラフィティの新曲『フラワー』が本当にもう勘弁してください

12月14日から配信がスタートしたポルノグラフィティの新曲『フラワー』、わたしは先月末の「ベストアーティスト2018」で初めて視聴して「あ、これは迂闊に観聴きするとやばいやつ」と思って配信まで何も情報を入れずに配信日を迎え、やっと今ゆっくりフルで聴いたんですけど、

相変わらずやばいな、ポルノグラフィティ

『ブレス』『Zombies are standing out』から引き続き作詞:新藤晴一/作曲:岡野昭仁で書かれたにも関わらず、全く違うカラーでちょっと語彙を失いました。いやまたこれは、やばい、もう、何て言えばいいのか、勘弁してください。

昭仁さんが作曲したんだからきっと自分が歌いやすいように書いてるはずなのに、とても歌いづらそうに囁く入り、からの、感情を爆発させるサビのメロディ、それでいて一つひとつの歌詞を噛み締めるように丁寧に真っ直ぐに歌う、

そう歌詞、歌詞もやばい。タイアップの映画に添って書いたという歌詞、これがなんていうか、晴一さんらしくないと言ったら怒られるかもしれないけど、とても慎重に丁寧に「いのち」というテーマに向き合っている。だからいつもみたいなフィクション的な表現や回りくどさがなくて、いい意味で「晴一さんの書く歌詞」らしさがない曲のような印象を受ける。『デッサン#2 春光』とか『170828-29』とかとはまた違う、晴一さんの「いのち」に対するリアルが描かれていると思った。

と、一回静かに聴き切ったところで、そういえばまだPVを観ていないことに気付いて、さっそく観てみた。

こういう病気のドキュメンタリーって映画に限らず観れないんですよ。だってどう頑張ったってハッピーエンドにはならないことがほとんどだから、途中から辛くなってしまう。病気の主人公が幸せな時間を過ごしている描写があればあるほど、最期の瞬間が耐えられない。いやまあだからって全編通して物悲しく過ごしてるだけってのもエンターテインメントとして成立しないけどさ、まあ、このPVだけで号泣したよね。観たいと思っちゃったじゃねえか!!俳優陣とても豪華ですね!!

映画版PVと合わせて曲を聴くと、やはりこの曲がとても丁寧に「タイアップ」として作られたってことを感じる。主人公の強さ、明るさ、その先にある確実なおわりの瞬間を、花にたとえて描く、そのこと自体はよくある描写だけれど、昭仁さんの力強く真っ直ぐな歌声がどストレートに伝えてくれるから、こっちも素直に受け取るほかない。

そして曲の最後もこの花の終わりに触れるんだけど、それがまるでエンドロールのように美しくまとまっていて、やっぱり晴一さんは「物語を描く」ことがうまいなと感じざるをえない。そういう意味では、『Zombies~』に引き続きこの曲も配信限定シングルなのが勿体無く思う。ちゃんと紙の歌詞カードでこの歌詞を眺めたかったなあ。

一年に4曲、それぞれ全く違ったカラーのポルノグラフィティが聴けて本当に幸せな一年でした。あーライブ行きてえなあ~~~~~!!!!!!!2年後くらいには!!!!!!どこかの瞬間で!!!!!!もう一度彼らに会いたい!!!!!!

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