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違う空間を生きるということ

彼は夜、毎日死んで、そして否応なく朝、息を吹き返えしているのだ。
そんな言葉が私の頭の中をぐるぐる回っている。
思うようにならない身内との確執は終わりがない。
継がねばならなかった家業の先の見えぬ苛立ちと恐れ。
時間に追われ、難題が次々に舞い込んできて、責任に縛られ、自由はあまりに遠い。そんな中で生きている彼は、何を感じているのだろうか。

遠距離を解消するために、私はいろいろ動いているのだが、私は私で、飛び出す力を振り絞るのに必死で、誰かに助けを求めたくなる。でも、結局、引き受けるのは自分自身で、分かって欲しいという思いは、分かってあげられただろうかという自問に置き換わってしまった。そのことに気づけて良かったとこの瞬間は思う。

離れているから分からないということも無論ある。しかし、側にいるから分かるというものでもないだろう。分からないということを分かる。彼は今日、何を感じるために息を吹き返したのか、ただ私は想像する。私にできることはそれだけかもしれない。



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若くないです。一応、恋人はいます(笑)。そうだ、カメラを買おうと思い立ち、数年前に初心者でも撮れるニコンのD3300を買いました。デジタル一眼レフ、単焦点レンズです。日常でキレイだと感じたものを撮影しています。それだけです。
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