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夜中、実家に警察がやってくる

昨晩は、なかなか寝付けなかった。

でも、11時には、就寝しただろうか?

そんな真夜中の2時に、玄関のチャイムが鳴った。

目覚めた体で、玄関を開けると、警察官が立っていた。

「お父さんを保護しました。」と。「??????????」

と焦って、父親のベットを見たら、もぬけの殻であった。

パジャマから着替えをしたり、鍵を用意したりと、結構、支度に戸惑ってしまった。警察官に連れられて、道路を挟んだ高台にいくと、パジャマ姿の父親がいた。

頭は寝ぼけていたのであるが、なにか書類にサインをした記憶がある。

父親のこの混乱を治療してもらわなければと、主治医に電話をして相談したら、今すぐ、救急車を呼んでと再び、父親を緊急搬送する。

父親は、依然、自宅を認識できないでいる。ここは自宅と覚えたらしいが、納得がいかないようである。

待合室で、長椅子に横たわり、しばしの休憩。

4時半をすぎた頃であろうか。旦那が早番でそろそろ目覚める頃だと、Cメールで、父親が徘徊して救急搬送した事を告げると、珍しく旦那の方から電話をくれた。

そこでの結論は、父親を施設に入れよう。と。

父親を見てくれている医師が何回も声をかけてくれた。

父親の症状を治療してもらいたい旨を告げるも医師の診断は、残酷であった。

認知症の三文字。

認知症でも急性の症状を伴うものがあるらしい。脳に血栓が流れ認知機能が衰えるそれだ。

明日、脳神経内科で診断をしてもらう予約を入れた。

6時、また介護タクシーに揺られ、自宅に帰る。

朝食は、また、食パンに杏ジャム。父親にご飯をよそり、味噌汁をつくったことまでは覚えているが、おかずがなんだったのか記憶がない。私まで、おかしくなりつつあるようだ。

ケアマネージャーに電話をして、明日の介護タクシーの手配をお願いしたとともに、ショートステイを探してもらうようにお願いした。

私だけでは、もう、父親の命を救えないと限界に達したからである。

今日は、父親の主治医の訪問診療があった。

主治医は、慎重に、認知機能を図るテストを父親に繰り広げる。

そこで、主治医は、提案した。父親を入院させてはどうかと。

ヘルパーさん、主治医、リハビリの先生と訪問は続く、

リハビリの先生がいる間と、ケアマネージャーに電話を入れて、相談したら、入院の方がいいとのたまう。そして、今後の方針として、認知症と診断が降りたら、施設に入所しやすくなるので、その方向で、準備を始めることを告げた。

今、父親は、お昼の食器を洗っている。

「この洗剤、持って帰るだろ。」「ここ、どこだと思っているの?」

こんな会話を木曜日の夜から繰り返している。

あまり寝ていない。体も疲れている、気だけが張っている。

今日は、サマーベットで、父親と川の字で寝る予定だ。


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