料理とりわけ女が嫌い
息子福山は、30歳に魔法使いになるかもしれない、と最近、悩みがドラマの見過ぎである。
今日は、なぜか息子福山に「たこ焼き食べる?」と誘われた。
喜んで、たこ焼きの鉄板を洗いながら、調査をした。
「研究室に女子の先輩はいるの?」と。
「いるよ。」と息子福山はのたまう。
「理系の女子はどお?我が家の女子は、女子っぽくないからさ。」と探りを入れる。
「うちが特別だよ。」と息子福山はのたまう。
女子をみくびるんじゃナイ。
まあ、ありのままの我が家の女子事情を目の当たりにしていると、相当、ハードルは下がるんじゃないかな。
息子福山は、中学生の時は、バリバリの体育系のテニス部で、大所帯の男子の中で揉まれ、高校は男子校、そして大学も貴重な女子率の理系大学である。
騙されるんじゃないかとヒヤヒヤしている。
女子力高い女子に騙されるんじゃないかと心配している。
女子力高いといえば、料理をとりわける女性が嫌いである。
人の食い物に触れるんじゃない。と思う訳である。
知り合いのママ友が料理とりわけ女である。
何となく気があって、おうちに遊びに行っていたのであるが、料理をとりわけるぐらいだからと話を聞くと、カレーは鍋が汚れるので、レトルトしか食べないという。
そんなご家庭のお嬢様のところに、息子はやれないと思ったものだが。
それにおうちに遊びにいく予定を立てても雨だったら中止になるので、お付き合いは遠のいた。
そういえば、昔、新卒で就職した会社では、飲み会が盛んであった。
毎月、誕生日会という名目で定例の飲み会があったものであるが、一つ上の男性の先輩が、女性は、水割りを作るものと強制してきた。
ホステスじゃあるまいし、と思いつつも抗えず、水割りを作った。
その先輩からしたら、料理をとりわけるのも女性の仕事と思うのだろうな。
水割りを作りつつ実は仕返しもしていたのである。
酔っ払って、手が滑っちゃったと、濃いめの水割りを作って、潰すという作戦である。
若い頃は、まだまだそんな男尊女卑の社会であった。
うちの父親もうちの旦那からもそんな要求をされた事は無い。
女性だからという考えに基づいた要求をされた事が無い。
家族だから、男女関係無く、協力し合うのであれば納得する。
息子福山は、どんな彼女を作るのであろうか?
表面を取り繕う事に一生懸命で、表と裏がかけ離れている人は嫌だな。
馴れ馴れしいのも嫌だけど、
うちの息子福山は優しいけど、結構、気分屋である。
でも、息子福山は、家事も協力すると思うので、協力し合える相手であればいいと思っている。
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