2019年から2020年へ

noteを書こう書こうと思って半年。
このまま何も記録せずに日々が過ぎてしまうことはあまりにも勿体ないので、少しずつ自分が経験していることや学んでいることを綴っていこうと思う。


■Society5.0に本気で取り組みたいと思った2019年
ソサエティー5.0(Society 5.0)は、日本が提唱する未来社会のコンセプト。

https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

上のリンクから内閣府のWebサイトに飛べるので、詳細はそちらで見て欲しい。

そもそも、なぜ僕がSociety5.0の実現に挑戦したいと思ったのか。
その理由を書いていきたい。


僕は祖母が日本人形の師範で、父親がアイスホッケーのクラブチームの監督という家庭で育った。

祖母と父親は常に新しい知識を学び、体験し、生徒に教えることが日常。生徒の技術が高まり、出来ることが増え、新しい挑戦をして自信に満ち溢れていく様子を子供の頃から見ていた。

芸術やスポーツは努力した結果が成果に結びつき、自分や家族などの喜びに繋がる瞬間が多くある。

祖母や父親が生徒の挑戦を後押しし、成功体験につながる環境づくりをしていたことに子供ながら誇りを持っていたように思う。

そんな環境が小さい頃から日常にあったので、僕は高校生までなりたい職業は教師だった。


その後、大学を経て社会人になりシステム開発やWebサイト構築のプランナーとして仕事をするようになり、多くのシステムエンジニアの方々と仕事をするようになった。

僕が一緒に仕事をしていたシステムエンジニアの多くは3次請けや4次請けで業務を遂行している方々でお世辞にもやりがいを持って仕事をしているように見えなかった。折角スキルがあるのに新たな挑戦もせずに、毎日淡々と現場に行き仕事をしていた。

その当時はコンビニのPOSレジや銀行のATM、大企業の基幹業務のシステム化など、社会的に影響力の大きい仕事が多く誇りを持てる仕事のはずなのに、仕事自体にやりがいを感じている人が少なく疑問を感じていた。

そんな中、2014年に新規事業として東京都文京区に我楽田工房という地方と東京をつなぐ「場」を作り、数多くのイベントを行うようになった。

■我楽田工房
http://garakuta.tokyo/

最初は繋がった地方の農家さんの新鮮な野菜をみんなで食べるイベントを開催したり、地酒を楽しむイベントを開催したり、飲み食いが中心の場として多様な方々に参加してもらっていた。

毎週のように地方の食材をテーマにイベントをやっていると参加者の中に自治体職員の方が来るようになり、繋がった職員の方をゲストにして地方自治体の現状を学ぶイベントを開催するようになった。

地方自治体をテーマにしたイベントを開催すると魅力的な食材や文化の話も多く出るが、それよりも人口減少・少子高齢化が引き起こす社会課題の方が話題に上がることが多く、地方にある課題が深刻なことを知る機会になった。


2018年秋、通勤中にスマホでニュースメディアをチェックしていると、社会課題をテクノロジーで解決するsociety5.0の概念が解説されていた。僕は瞬間的にエンジニアが世の中から本質的に求められる時代が来ると感じ、すぐに事業構想を始めた。

そこで出会ったのが株式会社VSN。
僕らが我楽田工房を作ってから関係を構築してきた地方自治体をフィールドに、社会課題をテクノロジーで解決する事業を行政と企業が共同で構想するプログラムを構築することになった。

■society5.0プログラム
http://bono.co.jp/info/pr20190502

ここで改めて自分自身の仕事のやりがい、生きがいについて考えてみると、人が成長できる環境を作り、そこに挑戦する後押しをして、成功体験に繋げる機会の提供なんだと思う。僕は仕事で関わる機会の多かったエンジニアの方々が使命感を持って活動できる環境が、地方の社会課題をテクノロジーで解決していくsociety5.0の実現なんだと思っている。

実際に10ヶ月のプログラムに参加したエンジニアの方が別人になる位、志が高くなり、自分のスキルをどうやって社会実装していく為に使うのかを地域住民の方々と交流しながら事業構想をしていた。

2019年の1年間のほとんどをこのプログラムの構築に使ってみて思ったことは、首都圏で働くエンジニアの方が地方の社会課題に触れることでsociety5.0が絵に描いた餅ではなく、本当の意味で社会実装されていくと感じている。しかし、現状は地方のフィールドに出ていくエンジニアの方は少なく、地方自治体もどうやってエンジニアの方に地域の課題に触れてもらうのか頭を悩ませている。

2020年はエリアを拡大し、複数の社会的に影響力のある企業のエンジニアの方々と地方の社会課題の解決につながる事業を構想するプログラムを作っていきたいと考えている。

仕事でやりがいを感じる瞬間が存在する人は多くないのが現状だと思うが、少なくても僕が関わるエンジニアの人たちには使命感を感じる瞬間や、やりがいを感じる瞬間を持ってもらいたいと思っている。それが僕の生きがいにも繋がるのが、この1年を通して分かった。

全然更新していなかったnoteだけど、今年は少しずつ更新しながら、他人が読んでも分かりやすい内容になるよう頑張りたい。

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