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ひらめきをくれた映画・アートたち

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アートや映画の鑑賞後の覚書として。いただいた刺激をいつでも取り出せるように。
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台湾🇹🇼旅遊2024~番外編〜自然界と共に生きる人々の声との出会い。

台湾🇹🇼旅遊2024~番外編〜自然界と共に生きる人々の声との出会い。

台湾の余韻が帰国しても鳴り止まない。

新竹にてお会いした、アートディレクターの李さんから
いただいたCDが素晴らしくて毎日繰り返し聴いてる。

台湾の先住民のブヌン族の合唱と
アメリカ人のジャズミュージシャンDavid Darlingの、
チェロとのコラボレーション

『Mundanin Kata』

原初的な声の世界と洗練された西洋音楽の神的な出逢いで
重厚で深いマージナルな世界を生み出してる

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台湾🇹🇼旅遊日記2024⑥最後の夜は新築にてアート散歩

台湾🇹🇼旅遊日記2024⑥最後の夜は新築にてアート散歩

台湾の最後の夜をどこで過ごすか問題で達人のおすすめは新竹。
台北の松山空港を16時台に発つ便に乗ることが条件。
台北から1時間の距離で、豊かなアートシーンと食、
そしてここにも好人ありということで、新竹で一泊することに。

嘉義からは新幹線で新竹へ。
ちなみに嘉義の新幹線の駅は街中から車で30分ほどかかる。
嘉義公園の神社をの見学を終えたのが10時半過ぎ、
11時の新幹線に間に合わせるためにジェッ

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台湾🇹🇼旅遊日記2024②

台湾🇹🇼旅遊日記2024②

台中散歩〜時をつなぐ町『土庫里』

今回の展示の準備が整い、イベントの案内を配るために、
他のアーティストさんやZASSOのオーナーのお一人の珊瑚さんと共に、
周りのいろいろな店舗にご挨拶周り。
この辺りは『土庫里』と呼ばれていて古い長屋が路地で繋がる地域。
間口が小さくて奥行きがあり、入り口には植栽があり、
東京の谷根千に通じる空気感〜。

こだわりの珈琲屋さん、麺包(パン)屋さん、花屋さん、ス

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カラフルな魔女が笑う。世界が軽くなる✨✨

カラフルな魔女が笑う。世界が軽くなる✨✨

映画を観る時は立て続けに行くことが多い。

映画館に足を運ぶたびに
次に観たいものを見つけてしまうからだ。

ということで!Perfect Daysの時に見つけたフライヤー片手に
児童文学者、角野栄子さんの物語
『カラフルな魔女』✨✨へ。

https://movies.kadokawa.co.jp/majo_kadono/

色白の肌に鮮やかなピンクや
大きな花柄のワンピースと
ポップなメガネや

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続・『夢見る小学校・完結編』ー 夢を見るのは大人の方だ

続・『夢見る小学校・完結編』ー 夢を見るのは大人の方だ

『夢見る小学校・完結編』の余韻は続く。

今朝、わたしより先にこの映画を
観ていた夫と、映画の話をする中で、
『これは大人が夢見るための映画だよ。』と。

至極納得。

確かに、わたし自身も
自分と同じくらいの背丈ほどの
稲藁を首にかけ、どろんこになって
田仕事をする子供たちの歓喜が
伝わってきた時に、
あぁ、こんな場を私たちの田んぼでも
もっと作りたい!!と深いところで
何かが弾けた✨

この映

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『夢見る小学校・完結編』・子供たちの笑顔になぜか泣けるのでした。

『夢見る小学校・完結編』・子供たちの笑顔になぜか泣けるのでした。

『夢見る小学校』完結編をようやく観ることが出来た。

この監督の別の映画『いただきます』を観てから、オオタ・ヴィン監督が切り取る世界に惹きつけられた。

主に自主上映で広まる映画なので、機会が少ないけれど、劇場上映の機会をたまたま見つけ、監督トークもあるということで吉祥寺uplinkへ。

こちらが映画のサイト
https://www.dreaming-school.com/

南アルプス市の

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身体を使い切る。やがてそれは天に昇る道管となる。

身体を使い切る。やがてそれは天に昇る道管となる。

『名付けようのない踊り』という映画を観た。

ダンサー、田中泯さんが72歳から74歳に
国内、そして世界各地で踊った
『場踊り』の記録が彼のここまでの道に
ランダムに交じり合いながら綴られる。

『場踊り』その名の通り、
その場のあらゆるものと一体になり、
そのエネルギーそのものを踊ること、
とわたしは理解した。

田中泯さんを近く感じたのは、
私のフラメンコの師匠、
松丸百合さんを通じて。
彼女

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戦場となった土地に生きる人たちから何を今私たちは受け取るのか。

戦場となった土地に生きる人たちから何を今私たちは受け取るのか。

『国境の夜想曲』を観た。

このタイミングで観てよかった。

監督はイタリアの名匠ジャンフランコ・ロージ。イタリア人かと思いきや、アフリカ最後の独立国エリトリアの出身で独立紛争の時に13歳でエリトリアからイタリアに渡った人だと後から知った。

だからこそ、この映画をつくることができたのだと思う。

中東の紛争地域の国境地帯を3年以上かけて記録。最初の一年はカメラを一切回さず、ただただ、そこに生きる

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大地の再生と人間社会の再生。そのために穴を掘り、風のように草を刈る。

大地の再生と人間社会の再生。そのために穴を掘り、風のように草を刈る。

ドキュメンタリー映画『杜人』公式サイト

ようやくこの映画を観られた。

造園家であり、また『環境再生医』というお役目を担う矢野智徳さんの『大地の再生』活動を3年半かけて追いかけたドキュメンタリー『杜人』。

あちこちから矢野さんのことを耳にしながら、現場のボランティアにも行く機会を逃していた。話に聞く彼の自然界との向き合い方にいつか触れたいと思っていて、現場ではないけれど、何か今必要なことがそこ

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100年時代を先取りした女性美術家ヒルマ・アフ・クリントの『見えるもの、その先に』

100年時代を先取りした女性美術家ヒルマ・アフ・クリントの『見えるもの、その先に』

@連休の皮切りは雨の中、
渋谷ユーロスペースへ。

全く知らなかった、スウェーデンの
20世紀初頭に数多くの抽象画を描いた
美術家ヒルマ・アフ・クリントの
ドキュメンタリー。

いつも感性のエッジが効いている
友人のSNSで紹介されていて
初めてその名を知り、
なんだか居ても立っても居られない
気持ちで観に行った。

経済的にも知的にも豊かな環境で生まれ育ち、スウェーデンの王立美術学校でみっちり描

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