世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

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優秀なプレイヤーが揃っていれば、マネジャーはいらない?googleは、社内調査(Project Oxygen,2009)でそれを否定するに至った。調査から、マネジャーの言動がメンバーのパフォーマンスに大きく影響しることがわかった。成果を上げているチームのマネジャーは良きコーチとしてメンバーと接している。
さらに、その後の社内調査(Project Aristoteles,2012)では、生産性の高いチームには心理的安全性があることがわかった。
生産性の高いチームであるためには、マネジャーの影響力が大きい。メンバーが意見や考えを思った通りに表現することができ、マネジャーはそれを全力で支援している。そういったチームが生産性が高いチームだと言える。

マネジャーがやるべきことは時代が変わっても本質的には変わらない。だが、そのアプローチは以前とは変わってきている。what、how中心のマネジメントから、why中心のマネジメントへの変化がある。これまでは、何をどのようにするかを計画・管理していれば成果が出る時代だった。しかし今は、綿密な計画を立てるよりもtry&errorを繰り返すことで最適解を見つける時代だ。そんな時代では、why:なぜやるのか、何を目指しているのか、どんな価値観を基準にするのかをマネジャーが明確にし、メンバーへと浸透を図る必要がある。
メンバー全員がこういった大きな方向性で一致していれば、自由に意見を表現することや、多様な人材がいることはプラスになる。むしろ、画一的な意見・人材しかないと、組織は硬直していく。こういった観点からも、D&Iが重要であることがわかる。多様な人材がいれば考え・意見に幅を持たせることができる。

マネジャーがやるべきことは、方向性を示すこと。チームとして向かう方向性、価値観を明らかにする。howを押し付けることはせず、実行する過程で出てくるメンバーの率直な意見・考えを歓迎する。メンバーがやりたい方法を尊重し、それを支援する。計画・管理型マネジメントとは真逆のように見えるが、現代では生産性が高いチームを作るにはこのようなマネジメントスタイルが求められている。

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