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【平和ビジネスへの道】#2 地雷除去ボール マイン・カフォン

こんにちは!かほりです。

第二弾は、地雷除去ボール マイン・カフォンのご紹介です。


■抱えている問題

今、世の中には約1億個以上の地雷が埋まっている。多くは戦時中に埋められたものだが、戦争後も誰かが踏むか、除去されない限り残り続ける。

地雷は一つ当たり300円程度という安価な武器。 
アジア・アフリカなど約60か国に埋まっており、死傷者は毎日およそ20人。
攻撃する相手を選ばない武器で、被害者の7割が農作業中の人や、通学途中の子どもなど、一般人であるとされている。

地雷を除去するのにも専門的な道具や技術が必要で除去にはコストがかかる、且つ、専門家でも命を落とす人が後を絶たないという。


■着眼点

人の手を介さず、安全に安価に地雷除去することができないか?

西部劇によく出てくる、勝手に動く丸い草に何かヒントはないか・・・

ちなみに、あのカサコソ動いてるワラみたいな丸い草はタンブルウィードって言うそうです。たぶん一生使わないな、この言葉。

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本当に存在するらしく、風向きが悪いと大変なことになるらしい。笑

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■解決策

風の力で動く地雷除去ボール。

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風の力を動力とし、竹の棒の先に吸盤型の重りがついています。球型をしておりコロコロと転がることによって、地雷の起爆を促すので、安価に地雷除去が期待できます。従来の地雷除去マシンが100万円だったのに対し、マイン・カフォンは4600円となんと200分の1。

私でも買えるじゃ~ん!

一つのマイン・カフォンで3、4個の地雷除去が可能だそう。このマイン・カフォンの安全且つ自動的な除去方法は、デザインと発想の力で世界から注目を集めました。

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ただ、一刻も早く地雷を0にするという世界目標に対しては、自然の風で…というのは、現実的ではないという意見もあります。

そこで、開発者であるアフガニスタン出身のオランダ人のデザイナー、ハッサニ氏は新たに「マイン・カフォン・ドローン」のプロトタイプを作成。

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自然の風の力を使って…というのも発想として素晴らしいですが、地雷完全除去のゴールを目指すためにデザインや機能の試行錯誤を続ける姿勢も、素敵です。
ドローンで地形をマッピング、地雷を探索し、起爆するしくみですが、このやり方なら1100年かかるとされる地雷の完全除去がわずか55年で実現できる可能性があるとのこと。


ドローンの形であっても、球の形であっても、それをうまく操縦する人が確保できれば、我々が生きている間にも地雷のない世界は実現するかも。

そういえば、昨今のコロナ関連のニュースで見て衝撃を受けたのですが、中国では街中の無人消毒マシンの操縦士募集を、引きこもりがちなゲーマーの人々に対して行っていたそうな。

確かに、家にいながらゲーム感覚で街を隅から隅まで消毒して(スプラトゥーンみたい)お金がもらえるなら、彼らにとっては天職ですよね。まさに適材適所…!

例えば、eスポーツの大会の一つとして、最も地雷を除去できた人の勝ちコンテストなど行えば、すごい腕の人たちに、練習段階からどんどん除去をしてもらえて、地雷がない未来はぐんと近づくのかも。

現在は日本に住む自分たちからは、どこか遠い存在の地雷除去ですが、デザインとテクノロジーの力によって、もっと身近に誰でも参加することができるものになると、いいですね。


それでは、また明日。

Peace!

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