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バレエダンサー 米沢唯さん

『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』公開記念企画「あなたのクリエイティブの教科書を教えてください!」クリエイターズインタビュー、第14回目は、バレエダンサーの米沢唯/ Yonezawa Yuiさんです。

 新国立劇場バレエ団プリンシパル 愛知県出身。塚本洋子バレエスタジオで学ぶ。こうべ全国洋舞コンクールクラシックバレエ部門ジュニアの部第1位、全国舞踊コンクールジュニアの部第1位、ヴァルナ国際バレエコンクールジュニアの部第1位、世界バレエ&モダンダンスコンクール第3位、USAジャクソン国際バレエコンクールシニアの部第3位など国内外のコンクールで数々の受賞歴をもつ。2010年に新国立劇場バレエ団に入団し、13年よりプリンシパルに昇格。『ジゼル』『ドン・キホーテ』、ビントレー『パゴダの王子』『シルヴィア』『カルミナ・ブラーナ』、牧版『白鳥の湖』『くるみ割り人形』、アシュトン『シンデレラ』、フォーキン『火の鳥』など数々の作品で主役をつとめている。14年中川鋭之助賞受賞。         

Photo by Hidemi Seto



Q.  あなたの『表現の教科書』を教えてください         

A. 「ことばが劈かれるとき」竹内敏晴著 


Q.  そこからどのようなインスピレーションを得てどのように実践していますか?

A. 「演技とは、からだ全体が躍動することであり、意識が命令するのではなく、からだが自ら発動し、みずからを超えて行動すること。」            

  「意識によって無意識を操作することはできない。だから無意識が働き始めるような(からだの)状態を正確にすることしか演技者にできることはない。」(本文より) 

まれに、舞台の上で、踊りの振付も手順も超えて、ただその場のその時を生き、からだが喜びに溢れる瞬間を体験することがあります。それにたどり着くには、振付、作品の「物語」を完全にからだに入れ、考えなくても踊れる状態になっていなければいけません。私は舞台の上で無意識で踊れることを目指し、リハーサルを重ねます。 


Q.  あなたが表現する上で一番大切にしていることを教えてください

 ③舞台に出ていくのは毎回、とても恐ろしいです。舞台に立つと、その人の全てが見えてしまいます。丸裸にされ、「あなたは何を考えて生きているのか」と問いかけられるのです。私は、舞台の上で集中し、自分を劈くこと、まるで祈るようにそのことだけ目指して舞台に出ていきます。  


次号もお楽しみに!

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