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あのミットに向かって2nd 5話(65話)

9月27日
浦島市民会館

神城実業高校8番

雷道高校10番

他校選手:うわ!Bブロックやばっ!
入りたくねぇ

準々決勝で当たるか…

日大工業1番

英明高校16番

龍谷高校21番

凪高校12番

他校選手:!?
甲子園出場校同士が2回戦で

拓:ふー(凄いところ引いたな…)

東海大菅原22番

と強豪校が引いていき、対戦相手が決まった

Aブロック1〜6
Bブロック7〜12
Cブロック13〜18
Dブロック19〜24

拓:監督、抽選会行ってきました

監:どうだった?

拓:1回戦は帝西高校です。
2回戦で凪高校と当たります。
勝てば神城実業と…

監:まぁいいんじゃないか?
いずれは当たるんだ
お前達の力を試すにはこれくらいが丁度いい
腹を括れる

拓:そうですね

監:お疲れだった

拓:失礼します


食堂

西:帰ってきた

小笠原:どうだった?

拓:心して聞け

〇〇:まさか…

拓:そうだ
これだ!
バン!!!

全員:!?

拓:2回戦で凪高校と順当に行けば準々決勝で神城実業と当たる

西:お前、どんなとこ引いてんだよ

奥村:やってくれたな

大:逆に凄いですね

〇〇:甲子園も決勝まで全部強豪校とでしたからね

西:言われたらそうだったな

橋:雷道の主将は全員くじ運ないのかもな

拓:まぁいいじゃねぇか
後で当たるか、先に当たるかなんだから
どっちにしろ当たる事には変わりない
逆にこれで腹くくれる

西:お前に言われると腹立つな

拓:え〜〜〜

西:まぁもう終わった事だし言っても意味ないから

拓:もしかして勝てないとか思ってんじゃない?

全員:💢
ふざけんな!
勝つに決まってんだろうが!!!

拓:なら文句を言うなよ

橋:あぁもう練習だ!

全員:しゃぁあああああああ

〇〇:どこでもかかっこいや!

数日後

監:秋大の背番号を発表する
呼ばれたものは前へ

全員:はい!

監:背番号1番、九条幸四郎

九条:はい!

監:投手陣が怪我の中お前が引っ張ってくれた
これはお前が着るべきだ

九条:ありがとうございます。

拓・西・橋:(ニヤッ)

監:2番、御幸拓也

拓:はい!

監:チームを頼むぞ

拓:はい!

監:3番、小笠原世那

世那:はい!

監:副キャプテンとして頼むぞ

世那:はい!

どんどん呼ばれていき…

監:10番……

〇・大:……………

監:10番、大谷健吾

大:はい。

監:いいピッチング期待してるぞ

大:はい!必ず抑えます

監:11番、森田〇〇

〇〇:は、はい!

監:焦るなよ…
1歩ずつ上に登ってこい

〇〇:はい!ボス!ありがとうございます

そしてベンチ入り18名発表された

 1・投手、九条幸四郎
 2・捕手、御幸拓也
 3・一、小笠原世那
 4・二、町田春一
 5・三、村上和真
 6・遊、西野疾風
 7・左、後藤優
 8・中、高津真一郎
 9・右、橋本静哉
10・投手、大谷健吾
11・投手、森田〇〇
12・捕手、小野健斗
13・一、大山あつし
14・中、奥村源
15・右、高橋賢次郎
16・三、山﨑遥斗
17・二、吉田将大
18・捕手、二宮雅也
監督、片岡剛喜
記録員、若月佑美

監:明日の帝西との試合、先発は大谷で行く

大:はい!

監:帝西は東地区でも強豪だ。
油断したら持っていかれるからな
全員で勝ちに行く!

全員:はい!

監:大谷は復帰1試合目だ。何が起こるかわからない。他の投手も準備を頼む

九条・〇〇:はい!

監:では、明日も早いから今日はこれで解散。
夜更かしは試合に響くから今日は早く寝ろ
わかったか?

全員:はい!

拓:ありがとうございました。

全員:した!!

春:よかったね!2人とも

〇〇:安心したわ

大:〇〇に背番号で勝ったということは今は俺がリードしてるということだな

〇〇:絶対に先に1番つけてやる
背番号11だから
折り曲げれば1になるからそれで出ようかな

大:俺もそうしようかな?

3人エースでも構わないよね

春:ダメに決まってるでしょ

〇〇:あ、やることあった!
じゃあまた明日

春:俺たちもそろそろ戻ろうか?

大:そうだね

〇〇:写真撮って送ろ!

にのっち!

二宮:どうした?

〇〇:写真撮ってくれない?

二宮:いいよ
はいちーず!

エース番号じゃ無かったけど無事貰ったぜ
怪我も完治!
初戦は明日、先発ではないけどいつものように準備するわ
勝ち上がったら観にこいよ
また連絡するわ

〇〇:よし、これでOKっと…

さぁ寝るか💤


次の日

監:おはよう!

全員:おざます!

監:今日勝てば明日、明日勝てば来週へと続いていく。決勝は11月だ。
長い戦いになる。
全員の力を合わせないと勝てない
ベンチ、応援席全員が一つになってこそチームになったと言える
すまん、忘れてた…

マネージャーもだ!

4人:☺️

監:この1ヶ月色々あった…

拓:………
〇〇:………
大:………
春:………

監:いいか…今日勝つぞ
雷道の野球を魅せてこい!

全員:しゃぁあああああああああああああああ

麻:良かったわね
貴女達もきちんとした戦力なのよ

佑美:監督は私達も戦力として考えてくれてた

美月:ちょっと泣きそうになりました。

遥香:私達も沢山サポートしないとですね

さくら:頑張ります


青島野球場
     第1試合:中川 vs 亀山
     第2試合:大浜学院 vs 琴海
     第3試合:神城実業 vs 横尾第二
     第4試合:雷道 vs 帝西

観客:今日は楽しみだな
何と言っても3試合目と4試合目
神城実業と甲子園準優勝、雷道が出るからな

明日も見逃せないよな
今日の結果次第では甲子園出場校同士が当たるかもしれないんだぜ
熱すぎだろ!

絶対に観にこよう!


成:拓也〜

拓:おう!成宮
久しぶりだな

成:甲子園お疲れ様

拓:ありがとう
テレビで見てたのか?

成:見てないね

吉:だって成宮…

成:それは言うなよ!

吉:わかったわかった

拓:ルイか

吉:俺は見てたぜ
最後は惜しかったな
でも、お前なら甲子園でもっと打つと思ってたんだけどなぁ

拓:いや〜流石に…

菊:もっと前で負けろよな

拓:相変わらずひどいな!菊地

菊:準々決勝でボコってやっから覚悟しとけ
あの時のことを後悔させてやるよ

拓:そうか…
お互いそこまでの楽しみだな

成:じゃあな〜


西:成宮の事、最近聞いてないもんな

拓:でも、あれは成長してるよ
楽しみだ
お互い2回勝たないと会えないわけだし
目の前の試合に集中しよう

〇〇:成宮さん…

成:アイツか…

"森田〇〇"


いつか投げ合って決めようじゃねぇか


拓:3試合目はスタンドで神実の試合観るぞ

全員:はい!

ウ:今から第3試合、神城実業高校対横尾第二高校の試合を始めます。

選手の皆さんは練習を始めてください

〇〇:御幸先輩、どうみますこの試合

拓:まぁ順当に行けば神城。
でも、野球は何が起きるかわからない
試合終了までな

多分だけどこの夏、成宮は余り練習に参加してなさそうだった。

〇〇:どうしてそんなことわかるんですか?

拓:感だよ。

〇〇:感ですか…

拓:この試合もしかして、成宮は投げないかもしれない。それか調整程度で数回投げるかのどちらかだな

〇〇:そうですか…
でも、俺と健吾も怪我明けで同じだし

拓:あくまでも標準を準々決勝に合わせに来るはずだ

〇〇:楽しみですね

拓:成宮は俺が打つ。

〇〇:頼もしいですね
キャプテンぽいですね

拓:え?
俺キャプテンなんだけど……

〇〇:そうでしたね
すみませんでした

拓:俺キャプテンとしてみえないのか…
悲しくなってきたわ

橋:ドンマイ


結局、成宮は投げなかった
試合は9ー1の7回コールドで神城実業が勝った

神城マネ:早く片付けろ!
次のチームが来る。

神城ナ:はい!

タッ…タッ…タッ‥

拓:やっぱり強いな

成:俺が投げなくても勝てんのよ

吉:何でお前が威張ってんだよ
お前試合出てないからな

菊:ホントベンチでも何もしないし

成:菊っちゃん!それはなしだよ

菊:早く片付けろよ…

成:俺たちも拓也の試合観ていくよ
頑張ってな〜

拓:あの余裕そうなあの感じ変わんねーな

監:さぁ練習だ

全員:はい!

カーン!

バシッ
シュッ

パン

観客:あの二遊間上手いな

帝西ナ:ショートの守備範囲反則だろ

甲子園でも守備範囲バクってたからなぁ

セカンドは1年か?

にしてはレベル高いわ

??:何、相手を褒めてんのよ

あ、太陽。観てみろよあの二遊間

太陽:どうでもいいわ

尚弥さん俺達もキャッチボールしましょうよ

尚弥:行くか…

太陽:甲子園準優勝だか何だか知らないけど俺は負けないよ。雷道は俺が潰してやる

高津:アイツ、本当に1番つけてるよ

高橋:太陽か…

拓:知ってるのか?

高津:中学の同級生です。

拓:そうなんだ

高橋:自己顕示欲の塊です

西:そんなになのか

高津:そんなにです。
自分の自慢話や自分が一番だと思って生きてるんですよね
面倒くさかったです。

大:なんか嫌だな

春:僕も苦手だな

〇〇:そんな人いるんすね

拓:まぁそれで成績残してきたんだろうからな

高津:そうすっね
俺たち、全国出ましたし。

〇〇:真ちゃん達出たの?
すげ〜な

高橋:そんなに真っ直ぐに褒めんな

〇〇:俺なんて地区予選3回戦負けだよ

拓:そうだったな

〇〇:何で知ってるんですか?

拓:観てたからな

〇〇:えっ、そうなんすか

拓:麻衣ちゃんと観にきてたよ
そうですよね麻衣ちゃん

麻:そうよ
宮城に別の目当ての選手を観に行ったらあなたがいたのよ

大:それもそれですごいね

春:本当だよ

〇〇:そうだったんだ
それが無かったら今頃地元で野球してましたし、ありがとうございます。

麻:感謝するならピッチングで返してね

〇〇:わかりました。



遂に開幕

果たして、雷道は初戦を勝って次に進めるのか


おまけ

〇〇がLINEを送った後…

ピロン!

史:誰からだろ?

あっ!

〇〇からだ

背番号貰ったんだね☺️
似合ってる🤭

カッコいいなぁ…

ママにも見せてこよ!

ママ〜
〇〇からLINE来た〜


その後史緒里はずっとその画面を見ていたのは言うまでもなく。
それから少しの間待ち受けにしたとか…

史:会いたくなった

あぁ〜

To be continued…

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