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あのミットに向かって2nd 16話(76話)

ジン:ンァ!


ギューーーン



春:〇〇君に先制点を…

カーン



全員:………

打球の行方を球場にいる全員が眺めていた

その瞬間は時が止まったかのように…


サクッ


〇〇:入った!!!

観客:うあ〜〜〜

史:キャァーーー

梅:すごいよ!

岩:ホームラン!ホームラン!

大:春一凄いよ

西:やり過ぎ

雷道 2ー0 王蘭

春:✊

さくら:!?

遥香:あれ、さくちゃんに向けてじゃない?

さくら:そうなの?
ならどう返せば…

ガシッ

遥香:さくちゃん…

さくら:✊

〇〇:春いっち!いぇーい!🙌

春:🙌
先制点プレゼント!

〇〇:最高のプレゼントありがとう!

佑美:春一君流石ですね

監:オフの期間、自分のバットと向き合っていたからな

麻:これは2番バッターとしての新しい形を作ってくれましたね

監:あぁ

多田野:これは狙われていたとしか言いようがないな

ジン:吹っ切れたわ…
決めた

多田野:何をよ?

ジン:いつでも全力で投げる投手になるよ

多田野:ようやくか…

ジン:大学やもしプロになったとしてムラのある投手なんて使えねぇよな

自分を見直すわ

遅いか…

多田野:遅くはないだろ
夏前に気づけたことがよかったと思うよ

ジン:この後から自分らしい投球するわ

多田野:頼んだぞ


それからのジンと多田野のバッテリーは雷道打線完璧に抑える

ジン:らぁ!!!

多田野:よし!

しかし……





今日の〇〇は別格だった…

ビューーー

シュパァーーン!

空振り三振

王蘭ナ:アイツ半端ねぇな

王蘭は初回の多田野のヒットから一本も打てていなかった

多田野:2打席目、3打席目、
何も出来なかった
というか、怖かった
初めて打席に立つのが怖いと思った


ギューーーン

多田野:!?

ブン
拓:ズバン!

多田野:より鋭く自分の方に曲がってきやがった
真っ直ぐの軌道から手元で消える


そして、あのボール…




チェンジアップ

このボールを投げられた瞬間俺は負けを確信した

結局チェンジアップはその1球だけ

それ程までに…




そして、9回

ジン vs 〇〇

ジン:俺がまず塁に出る

拓:同情なんていらない
全部ねじ伏せろ


〇〇:ふっ

相手がどんなに強かろうが、どこの誰であろうが

俺は俺を全うする!

ンァ!

シューーー!!


ジン:自分の懐まで呼び込んで

"打つ"

拓:真っ直ぐ待ってるバッターには
カウント3(スリーシーム)

グン!

ジン:スカッ

マジかよ…


拓:パァーン


審:ットライク!バッターアウト!!!

〇〇:らぁーー

雷道ナ:しゃーーー

梅:もう目が離せないね

岩:ちょっと凄過ぎて言葉が出ないよ
ね、史緒里

史:うん…

梅:どうしたの?

史:いや、凄いのはわかるし嬉しいんだけど
今の〇〇、怖い

◯母:!?
(史緒里ちゃんも気づいちゃったか…)

梅:どういうこと?

史:わからないんだけど〇〇じゃないみたい
なにかに囚われてるような…
まるでここに〇〇がいないような
そんな気がするの

◯父:◯母…

◯母:わかった
あなたの言いたい事はわかったわ

後で話しましょう

◯父:あぁ…


〇〇の両親は何をするのか…


そして、〇〇は見事完封

〇〇:よっし!

観客:圧巻だったな
あの神城実業を倒した王蘭に対して
2ー0
初回のホームランのみ

9回、96球、1安打、無四球、12三振、無失点

雷道は大谷や九条もいるし、マジで投手王国だな


この情報は他チームへも伝わった


天宮:やりおる

日大工業
笹川:コイツが甲子園を騒がせたやつか…

英明
久本:コイツバケモンだろ!

神城実業
成:ハッタリじゃないってことか…
来るなら来い…
叩き潰してやる

龍谷
嵐:早く打ちてーーー
ブンブン!


これで雷道は1週間後の4回戦で龍谷と当たることとなった


〇〇は試合終了後、史緒里達と話していた
これは明日以降の特別編で


〇〇が史緒里達と話している間
〇〇の両親はある人の元へ向かっていた


◯母:いつもお世話になっております
森田〇〇の母と父です。
お時間をとっていただきありがとうございます。

監:こちらこそいつもお世話になっております
それでお話しとは…

◯父:あのですね、単刀直入に言います

〇〇を



「ベンチから外して下さい」




監:!?

麻:!?


一体何が…


To be continued…

〇〇の両親から明かされる衝撃の事実

短くてすみません
明日からの2日間は特別編となります。
マネージャー編
東京旅編

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