【投資ノウハウ】いざ株を始めるにも何を買えば..セクター別、代表銘柄をさぐる!
今年2月15日、「日経平均終値、3万0084円 30年半ぶり大台回復」というヘッドラインがウェブサイトや新聞紙上を賑わしました。米国株市場をみると、頻繁に「ダウ平均株価が史上最高値を更新」という言葉が躍ります。
今年こそ株式投資を始めてみようと思った方もいらっしゃると思います。でも、いざ株を買うとなると、どのような銘柄を買えばいいのかわからないという方も多いことでしょう。
そこで今回は、業種と、その業種内での中心的な銘柄をご紹介したいと思います。業種については、米国を代表する株価指数“S&P500”で使われている11業種を用いて、業種の特徴や中心銘柄をみていきましょう。また、多少、強引ではありますが、同様のセクターに分類されると思われる日本企業もピックアップしてみました。
まず下の表をご覧ください。これは、S&P500のセクターとその構成比率を表しています。
情報技術のウエイトが大きいのがお分かりいただけると思います。このセクター分類に従って話を進めたいと思います。
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情報技術セクターは、IT系のサービスを中心に展開している企業です。PC、スマートフォン、半導体メーカー、ソフトハウスなどがこのセクターに入ります。
いまの社会の中心的な企業が多く、これからも成長が見込まれると同時に景気に敏感な分野です。株価が高い銘柄も多く、金利の上昇局面では、売り圧力が強まることもあります。
【主な銘柄】
米国
アップル(AAPL)
インテル(INTC)
シスコシステムズ(CSCO)
マイクロソフト(MSFT)
エヌビディア(NVDA)
日本
ソニー(6758)
富士通(6702)
日本電気(6701)
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ヘルスケアセクターは、医療関係のサービスを提供している企業群です。製薬会社、医療機器メーカー、医薬保険管理、薬品小売りなどが、このセクターに入ります。医療関係は、景気動向に左右されにくいことから、ディフェンシブ銘柄と分類されます。
【主な銘柄】
米国
ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
ファイザー(PFE)
アッヴィ(ABBV)
ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
CVSヘルス(CVS)
日本
武田薬品工業(4502)
アステラス製薬(4503)
塩野義製薬(4507)
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一般消費財セクターは、消費者向けの商品やサービスを展開している企業です。自動車、アパレル、小売り、ホテル、飲食店などのサービス業がこのセクターに入ります。私たちに身近な企業が多いです。また、消費者向けということもあり、景気には敏感な銘柄が多いです。
【主な銘柄】
米国
アマゾンドットコム(AMZN)
ゼネラル・モーターズ(GM)
テスラ(TSLA)
ナイキ(NKE)
マクドナルド(MCD)
スターバックス(SBUX)
ホームデポ(HD)
日本
ファーストリテイリング(9983)
トヨタ自動車(7203)
アシックス(7936)
日本マクドナルドホールディングス(2702)
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コミュニケーションサービスセクターは、電話、インターネットなどのネットワークを使った、通信サービス、放送や広告などを扱う企業がこのセクターに入ります。IT系のコンテンツサービスを行っている企業が含まれ、近年、株価が大きく上昇した銘柄もみられます。景気には敏感です。
【主な銘柄】
米国
アルファベット(GOOGL)
メタ・プラットフォームズ(FB)
ネットフリックス(NFLX)
ウォルト・ディズニー(DIS)
AT&T(T)
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
スポティファイ(SPOT)
日本
サイバーエージェント(4751)
ディー・エヌ・エー(2432)
バンダイナムコホールディングス(7832)
日本電信電話(9432)
KDDI(9433)
ソフトバンク(9434)
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金融セクターは、銀行、証券会社、保険会社などのその名の通り、金融サービスを提供する企業群です。景気に敏感な銘柄が多いです。金融機関が利ザヤで稼ぐので金利上昇局面や株式市況がいい時は、株価が上昇しやすい傾向があります。
【主な銘柄】
米国
ゴールドマン・サックスG(GS)
JPモルガン・チェース(JPM)
バンクオブアメリカ(BAC)
ウェルズ・ファーゴ(WFC)
シティグループ(C)
バークシャー・ハサウェイ(BRK B)
レモネード(LMND)
日本
三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
みずほフィナンシャルグループ(8411)
第一生命ホールディングス(8750)
東京海上ホールディングス(8766)
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資本財セクターは、企業などが生産を目的として使用する製品、サービスの提供を行う企業群です。このため、景気に敏感であり、好況時に株価が上昇しやすい傾向があります。航空機メーカー、建設、建機メーカー、鉄道や航空、陸運ビジネスなど企業向けの多くの企業がこのセクターに入ります。
【主な銘柄】
米国
ボーイング(BA)
ゼネラル・エレクトリック(GE)
キャタピラー(CAT)
アメリカン航空グループ(AAL)
デルタ航空(DAL)
フェデックス(FDX)
スリーエム(MMM)
日本
三菱重工業(7011)
小松製作所(6301)
東京エレクトロン(8035)
東日本旅客鉄道(9020)
ANAホールディングス(9202)
日本郵船(9101)
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生活必需品セクターは、食品や日用品を取り扱う企業群です。その名の通り、生活必需品なので、景気の影響を比較的受けにくく、ディフェンシブ銘柄に分類されます。また、消費者に向けた商品を取り扱っているため、高配当銘柄も多いです。
【主な銘柄】
米国
コカ・コーラ(KO)
ウォルマート(WMT)
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
フィリップモリス(PM)
コストコ・ホールセール(COST)
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
モンデリーズインターナショナル(MDLZ)
日本
ユニ・チャーム(8113)
花王(4452)
日本たばこ産業(2914)
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公共事業セクターは、電気、ガス、水道といったインフラを提供する企業群です。景気に左右されにくい銘柄が多く、ディフェンシブ銘柄に分類されます。
【主な銘柄】
米国
ネクステラエナジー(NEE)
日本
レノバ(9519)
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不動産セクターは、土地や建物の売買や貸借を扱う企業群です。賃貸や売買の手数料収入が主な収益源となるため、景気動向には敏感です。
【主な銘柄】
米国
(ETFを含む)
Direxion米国リートブル3倍(DRN)
Direxion米国リートベア3倍(DRV)
日本
三井不動産(8801)
三菱地所(8802)
イオンモール(8905)
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素材セクターは、製品を作るための化学材料や金属材料を生産する企業群です。景気の影響を受けやすく、好景気時には、株価が大きく上がることもあります。
【主な銘柄】
米国
ダウ(DOW)
フリポート・マクモラン(FCX)
日本
東レ(3402)
昭和電工(4004)
ブリヂストン(5108)
信越化学工業(4063)
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エネルギーセクターは、主に石油関係や燃料にビジネスを行う企業群です。原油価格や景気に敏感な銘柄が多いです。
【主な銘柄】
米国
エクソンモービル(XOM)
シェブロン(CVX)
日本
国際石油開発帝石(1605)
出光興産(5019)
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いかがでしたでしょうか。現在は、米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめ多くの中央銀行が緩和政策を実施、株価を支えています。いわゆる金融相場です。
相場のサイクルから言えば、このあとは業績相場となり一段高が期待されます。
いまから、どのような銘柄に投資するのがよいのか、考えるには良いタイミングではないかと思います。
ご自身の興味がある銘柄だけでもいいので、少し調べてみてはいかがでしょうか。投資の楽しさに触れることができると思います。
記事作成:2021年3月12日
記事更新:2022年3月29日
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