新型だってよ

17日の昼ごろ、なんだか喉の調子と体調が全体的に良くないなと気付く。
職業柄、どうしても人との接点は多いので嫌な予感がする。
すぐに確認するべきだと考え、街のPCR検査センターに即予約を入れる。
病院での検査は2日後に予約制でやっと受けられるらしいので一度そちらの予約もしておいた状態で街の検査センターへ。
検査を受けたタイミング的に結果は翌日わかるとの事だったので、食欲のあるうちに何か食べなくてはと思い、モスバーガーを必要以上に買い込んで帰る。
自分が美味しくご飯を食べられる機会が、これを逃したらしばらくやって来なそうな気がしたからである。
満腹食べて、熱を測るとどんどん上がってくる。
これは確実にやってしまっているなという感じがしたので、直近で顔を合わせた人たちに連絡を入れる。
これこれしかじか。そういうわけで、申し訳ないけど検査受けてくださいと。

翌日、しっかりと陽性の連絡。
すぐに保健所に連絡するがなかなか通じない。
通じたと思ったら、街のPCR検査センターでは信憑性が少し足りないので病院で受け直してください。と言われる。
病院での予約を生かしておいてよかった。
その日からはとにかく高熱。高熱。である。
自分は熱に対しては割と強い自負があるのでそこまでしんどくなかったのだけれども、なんせずっと39度前後を行き来していて食欲なんてもちろんない。
何かを布で作ろうとしている夢を見る。
おそらく、建物を布で作ろうとしている。布ではうまくいかずに苦戦しているという内容の夢だ。
目が覚めて、そりゃそやろがい。とツッコミを入れてまた眠る。
すると今度はブリキで建物を作ろうとしている。ブリキでもうまくいかずに苦戦して、そしてまた目が覚める。
ブリキは耐久性がな。と思いながら眠る。
今度はセメントを使って建物を作ろうとしている。

少しずつクオリティが上がるシリーズの夢をその後、料理、園芸、絵画のジャンルでそれぞれみた。

FUJIROCKではナンバーガールが凄まじいライブをしていた。

もはやずっと眠っているので全く曜日の感覚も日にちの感覚もない。
みんなに心配をして欲しくないので焼肉を食べたいな、などとSNSで発言する。
実際食べたいなという気持ちはあるのだけれど、それは自分じゃない誰か他の人の心が言っているような感じだ。
自分は別に何も食べなくても全然不幸ではない。
お腹が減っていないのだから。でも焼肉は食べたい。多分。

それでもみんなが心配して連絡をくれたりした。
励みになった。返信したりしながら熱が高すぎてぼーっとしていた。

そこからしばらくはずっと似たような感じで、何もする気にならないのでただひたすら眠る。
少しずつクオリティが上がるシリーズの夢も何個もみた。

松尾さん(マネージャー)からおかゆシリーズが届いた。
なんかめっちゃうまそうなおかゆだ。
とり と書かれたおかゆをチンして食べた。美味しかった。
でもスプーンで5杯くらいしか食べれなかった。
完全に体が食べ物を拒否している。
そういう時は体に従う。俺はいつもそうするのだ。

昼ごろ駿汰が買い出しをしてきて大量の食料を買ってきてくれた。
ものすごく助かる。
というか、なんという優しさだろうか。彼の家や仕事場からは俺の家はけして近いとは言えないのに。
本当に感激した。

しばらくして2回目の物資を届けてくれた。
大量のロックアイスと大量の冷凍食品である。
なんて優しいんだ、、、
駿汰の大空のような優しさに感激しながら、冷蔵庫に食料を詰め込み
力尽きる。

ただ、ひたすら熱である。
そんなこんなで過ごしているうちに喉がぶっ壊れた。
おそらく扁桃腺が終了した。
唾を飲み込むどころか息を吸うのすら痛い。
食べ物なんてもっての他である。
そういうわけでずっとウィダーインゼリーで過ごした。
というか、過ごしている。
そろそろ何か固形物を食べた方がいいところなのだと思う。
17日のモスバーガーから、俺が口にしたものは
松尾さんが送ってくれたとりのおかゆと、駿汰が買ってきてくれたスープ
だけである。
そして今も固形物は食べれていない。
あ、どうしても食べたくて昨日わなかのたこ焼きをウーバーイーツした。
3つくらい食べれた。喉は激痛。
そういうわけで5キロほど痩せることができた。
喉がどうにもいかん。
熱の方はかなり下がったのだが、喉がいかん。

そして今回、俺は熱に強いので大丈夫だとはなから決め込んで今回臨んだのでまぁなんとか乗り切れたが、体力に不安のある人や基礎疾患のある人は冗談じゃなくて死んでしまうだろうなと感じた。
実際自分も39度を余裕で超え出したあたりから
少しやばいかもしれない、、、
と思っていたのでなんとか山を超えれてよかった。

自分が新型コロナに感染してもやはり基本的なライブに臨む姿勢や在り方は変わらないのだけれど
自分の周りの人や、それこそ大切なファンの誰かが似たようなしんどい思いをするのだけは避けたいなと以前よりリアルに感じるようになった。
これは本当に、下手こいたら死ぬなというのを身をもって思ったので
もう少し慎重にいろいろ考えた方がいいなということと
予防できることはなるだけちゃんとした方がいいなと。

ライブや経済を止めるべきではないという気持ちに変わりはないけれど
行動に見合うだけの準備は絶対に必要だなー。
今までも別に手抜きしてやってたわけでは全然ないけれど、本当にみんなかからないで欲しい。
時間がもったいないし、とてもしんどいし。
楽しいことを体感しにくる現場でしんどいことを持ち帰らせるわけにはいかないな。
むむむー。である。
難しいよね本当にこの問題は。

そして俺はまだ喉がポンコツで全然激痛で何も食べられていないので
もう少しだけくたばります。
ごめんな、、、

ぐたぁ、、、