ガンガン行こうぜ

脇目もふらず、走る。走る。
遠回りでも、その分、走る。
世の中には考えてもわからないことがたくさんある。
自分の気持ち、人の気持ち。
自分の人生、誰かの人生。

大事な人とか、生きると増えて行く。
なんか、上手に人間関係入れ替えてうまくやってく人もいるけれど
基本的に自分は人間関係というのがあんまり変わらない方だ。
なぜかというと、人と一緒にいられる時間には限りがあるからだ。
いつか終わる。
日々、時間は減って行く。
だから、人と人が今日であったとしたら、「今日から死ぬまで」
以上に長く居る方法はない。
もっと前から出会えたらよかったね。
と口では言っても、それは事実にはならない。

だから、本当はずっと同じところにいたい。
本音はね。

だけれど、人と人は時々、繋いだ手を離したりしないと乗り越えられない壁に直面したりするのだ。
価値観が変わっていったり、大事なものとかそうじゃないものとか
いろんなものを背負って進んで行かなきゃならない。
その間に強くなって、本当にまた同じように過ごせるなんていう保証はどこにもない。
人は変わってゆくから。

出会いというのは、常にどのような出会いも奇跡であって
それは限りなく必然に近いものなのだと思う。

一番大事なことは、手を離したあとそれぞれがそれぞれの限界まで頑張ることだ。
いったんいろいろ忘れて、真っ直ぐ前を見て走ることだ。
それをお互いができないと、きっと迷ってどこにもたどりつかないんだろうと思う。

自分はこの2年で随分と変わった。
自分も時代も大きく変わったと思う。
そんな中で、ただ自分にできる最大限の表現を模索しながら生きてゆくことしかできない、しがない32歳なのだ。

例えば今まで生きて肌で感じてきた音楽を具現化して誰かのメロディを支えてみたり
今まで見たグロテスクな光景や美しい瞬間を一瞬の音符に置き換えて魂を吹き込むことだったり。
まだ自分にどんな可能性があるのか、全部を知れたわけではないだろう。

自分は時に愚か者で、だからこその惨めさも知っている。
でも、時に輝いていて、それがどれくらい大きなパワーを持っているのかということも想像する機会を持てる。

結局、自分はずっと
あの世とこの世を歌っているし、それは陰中の陽であったりもするし
一人じゃないということでもあって、それは一人だということでもある。
混沌の中で、自分の体だけの手応えでこの世に生きている全ての魂の最大公約数を探すようなことなのかもしれないけれど
その実、自分自身の人格や信条も実は二の次みたいな気持ちでもある。


自分の感情の根本にある無垢な気持ちにどれくらい気付けるだろうか
とか。
人間は意外と後天的に学んだことをもともと知っていたみたいに思うけれど
人間が何かを「識る」その前の記憶とかはやっぱ音楽が教えてくれることが多いように思う。

識る前のことを歌いたかったら自分のことがとても邪魔になったりする。

手を離しても愛せるだろうか。
という問いに対して、一ミリの曇りもなく
愛せると思う。
と思う。
だって、そもそもは、何もないところから出会えたわけだ。
わかり合う前の何もないところから、そこに突如としてお互いが現れて生活が変わって。

音楽を道標に、そして目的地にして生きていればきっと
また出会うことは必ずできるだろう。
生まれてから死ぬまで、それは意外と早くて、意外と長い。
何回も何回も芸術に触れて、死んだり生まれたりするうちに「識る」前の自分に出会えるだろう。
そして、「識る」前の自分の心に従って起こる出来事を
人は運命と呼ぶのだと、そう思う。


POS部屋はこちらへ→https://www.mori-no-heya.com/
POS部屋とは、、、
Project Open Source Roomの略。
そもそもは、アーティストたちがひとつの場所に集ってアイデアや表現を出し合ってそれを共有しながら面白いものを作っていきたい。
という思いから始めようとしたプロジェクト。
結果的に、紆余も曲折もやんわりと経ながら単純に森良太が表現したいことを表現するだけの場所になりました。
シンプルにいうとファンクラブ。
だけど、ファンクラブと一言で括ってしまいたくない思いが絶妙な塩梅でProject Close Sourceな現状を生み出している、WEBの孤島。
そう、ここは楽園。