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この本はたぶん私の本ではない

最近、出版不況で本の売り上げが下がっている中で、新刊を発行させていただいたり、「マンガでわかる心理学」「マンガでわかる行動経済学」「色と性格の心理学」が増刷になったりしています。増刷といっても今の時代ですからけっして多い部数ではありませんが、評価されてさらに印刷をしたという状況は大変嬉しいものです。

ふっと今日はそんなことを思っていたら、昔のことを色々と思い出しました。会社員時代に転職するといったら、予定をキャンセルして飛んで会いにきてくれた取引先の人がいました。また、独立するときに仕事を振ってくれた取引先の人もいました。ポーポーとして活動して間もない頃は、そんなに多くの仕事があったわけではありません。フリーペーパーの飲食店を掲載する仕事をしていて、どこも断られて飛び込みで入った飲食店に、ねぎらいの言葉と食事を出してもらったりして、そんな人の優しさを思い出したのです。

また、1冊目からのファンでずっと買い続けてくれる人がいたり、お手紙をくださる方がいたり、地方から修学旅行を利用して事務所にきてくれた中学生もいました。将来は色彩関係の勉強をしたいそうです。

ここnoteでは心理学系と色彩心理学の定期購読マガジンを発行していますが、内容に価値を感じてくださっている方だけでなく、「応援したい」と言う気持ちで購読をしてくださっている方もいるようです。本当にありがとうございます。ポーポーは予算がなく、新しいことをするのに印税を使っています。作って赤字という本も何冊かありました。

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ポーポーは今まで20冊の新作と文庫化再編版、編集総集編版の計22冊の本を出させていただいています。これは私の本ではなく、関わってくださったみなさんの本だと思います。色彩研究会マガジンを購読くださっている方には新作に名前を載せさせていただきましたが、まさしくみんなで作った本です。こう言う方々がいてくださったおかけで私は今、本が書けています。

私は本を出すことが目的ではありません。学校でいじめられて未来を思い描けなくなった子どもたちに心理学というものがあり、心の動きを知れば自分の心のあり方が変えられて、前向きになるよということを伝えたい。会社に毎日行くことが苦痛で仕方のない会社員に人間関係で知れば、少し楽になる考え方を知ってほしい。本はそんな人に色彩心理や心理学を届けるお手紙なのだと思っています。まだまだ自分の知見は浅く、人としてのデキもろくなものではありませんが、自ら命を断ったり、未来を絶望する人をひとりでも減らしたいのです。まだまだやることはたくさんあります。

あたらめて関わってくださったみなさんに御礼を申し上げます。

いつも応援ありがとうございます。 みなさまからいただいたサポートは研究や調査、そしてコンテンツ開発に活かしていきます。 ミホンザルにはバナナになります。