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「魅惑の心理」マガジンvol.245(性格から考える次期総理大臣候補者の資質)

2024年7月東京都知事選、低迷を続ける内閣支持率の受けて国政も色々と動き出す気配があり、次期総理大臣の名前が上がるようになってきました。2024年9月に自民党総裁選挙がおこなわれます。

総理大臣が誰になり、日本はどのように変わるのか、それは多くの国民の関心事だと思います。今回は政治的な話というよりも、人の「性格」にスポットをあてて、次期候補者といわれるような人が実際に内閣総理大臣になったとしたら、どんな未来になるのかを心理学的な考察という視点で考えていきたいと思います。

・岸田文雄氏
・河野太郎氏
・小泉進次郎氏
・石破茂氏
・高市早苗氏

自民党総裁選挙は国会議員の20名以上の推薦を得た候補者が選挙によって「国会議員票」と同数の「党員票」の中から過半数を制すれば勝ちとなるシステムです。そのため、党員の意向が強く出てしまいます。

・岸田文雄氏

まずは現在の総理大臣である岸田文雄氏。「真面目で良い人、調整が上手」総理大臣になる前は、彼の性格はそう評されていました。政治家の「良い人」というのは、自分がかわいく波風を立てないとも言い換えられます。人のためというよりも、敵を作らない人、それは自分のためという見方もできます。本来は国民のために党内で戦ってくれないといけないわけです。また、良い人だから悩みます。決断力に疑問が見えました。ご自身の放任な息子や家族を注意できないのも、良い人だからなのでしょう。それは嫌われたくない、弱い心理があるからです。

また、「調整が上手」というのは、いろいろな派閥の長からあれをしてくれ、これをしてくれというのを調整していくわけで、結局は政治家にとっては都合が良いのですが、国民のためにならない人だったといえるでしょう。実は性格的に最も適していない人だと思います。

地味な印象のわりに、「異次元の少子化対策」など、表現だけは大きなことを言うのは、国民から嫌われたくない、評価されたい心理の表れです。周囲の調整して自民党員に良いことをしている罪悪感が、こうした大きな言葉になるのだと思います。実際に「異次元の少子化対策」など大きな表現のわりに、「これは嬉しい」「ありがたい」という声を未だほとんど聞きません。

総理になる前に「国民の声を書き留めてきたノートが1年間で3冊ある」と言っておられましたが、それを胸を張っていうところも国民に共感しているとは到底思えません。少なすぎです。多分、自民党員用のノートは1年間で10冊あるでしょう。

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