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「魅惑の心理」マガジンvol.166(人はなぜ嫌味を言うのか)

「今、忙しいのに休むの?」
「そのアクセサリー自分で作ったの?」
みなさんの周りの職場や知人の中には、いつも嫌味を言う人がいると思います。人間ですから何か嫌なことがあったら、嫌味のひとつも言いたくなると思います。それが普通です。ところがいつも嫌味ばかり言っている人の近くにいるのは疲れます。嫌味を言う人にも何種類かいて、無意識にぽろっと出てしまう人もいれば、わざと相手に聞こえるように言って相手を傷つけようとする意図がある人もいます。後者のような人と一緒に何かをするのは本当に疲れます。
 
ツイッターで「嫌味」「イヤミ」などと検索すると、ものすごい数の投稿が出てきます。毎分1ツイートはあるぐらい。どこかで誰かが嫌味で苦しんでいるのです。特に上司から言われたと発言している人が多かったです。
 
そもそも「嫌味」とはどんなものでしょう。不快に感じる身振りや外見も言うことがありますが、主に相手を不快にさせる「言葉」のことを言います。言葉の嫌がらせとも言えるでしょう。ストレートに相手を批判するものではなく、相手を不快にさせる言葉を含んだ湾曲表現、遠回しな表現が多いと感じます。たとえば相手の仕事ぶりを見て「もう少し早く対応しましょう」などと希望や指示を出すのではなく、「まるで1日が50時間ぐらいあるような感じだなー」などと、間接的な表現で批判するような発言です。相手の洋服をみて「センスないなー」と直接批判するのではなく、「あなたの部署では輝いているわね」と一見、褒めているような感じに見せて実は馬鹿にしているような発言をするのです。
 
今回はこの嫌味を言う人について、人はなぜ嫌味を言うのかと言うそのメカニズムに触れながら、嫌味を言う人の対処法について考えていきたいと思います。

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