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「魅惑の心理」マガジンvol.8(記憶の引き出しの作り方)

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このツイートをしたところ、たくさんの方から「やり方がわからない」「それが難しい」と言うお話をいただきました。なので、今回は記憶の引き出しの作り方と整理の仕方についてまとめて見たいと思います。(本コラムは書籍「アイデアの科学」の中から記憶についての内容に手を加えてお届けいたします)

何か面白い話を見たり聞いたりして、「これは誰かに伝えたい」「今度何かのときに披露したい」と考える人は多いでしょう。しかし、相手を喜ばす話のネタを覚えておこうと思っても、しばらくするとすっかり忘れてしまいます。いざと言うときに思い出せない。そんな経験がある人も多いと思います。こうした面白い話のネタを適切に保存し、整理して取り出せるようにしておきたいです。記憶力を高めておくことは、コミュニケーションにおいて重要な要素です。

ところが記憶はコントロールが難しい。私たちは日々感覚器から様々な情報を得ますが、その情報のほとんどはすぐに忘れてしまうのです。これを感覚記憶と言います。その中で意識を向けた情報のみがワーキングメモリ(作業台のような場所)に移され、短期記憶としてわずかな時間保持されるのです。そして、その記憶の中で重要なものや繰り返し見るもののごくわずかなものを長期記憶として定着させているのです。記憶できる情報は私の得た情報のうちほんのわずかなものにしか過ぎないのです。

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記憶の中でも個人の経験にもとづいた記憶をエピソード記憶といいます。どこに誰と旅行に行ったとか、いつどんな食事をしたという記憶です。また自分が体験していなくても映像や書籍から得た知識を意味記憶といいます。面白い話は下準備として私たちは体験したエピソード記憶と本などから得た知識の意味記憶を長期記憶として脳に保管していく必要があるでしょう。

記憶には大脳辺縁系にある海馬という器官が重要な役割を果たしています。効率よく記憶するには記憶に感情をともなうことが重要です。エピソード記憶の場合、ただ経験したものよりも「面白かった」「美味しかった」「悲しかった」という感情を記憶に紐づけることで、その記憶は海馬に送られやすくなり、さらに長期記憶に残りやすくなることが知られている。

つまり意識的に覚えたいものがあるときには自分の感情にインデックスを付けると良いのです。日頃から色々なものに興味を持つこと、心を動かし自分の感情を強く持つことが記憶力を高めていくひとつの方法である。そうしたものに積極的に触れることで、話のネタが蓄積されていきます。

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良い記憶に対して感情を豊かに持っている人は良い記憶が残る。「これは良い情報だ」と思ったら、そこで終わりにしないで、「自分だったらどうしよう」「これはこんな風に使うと楽しいぞ」と感情を乗せていきたいところです。どんなときに、誰に話そうと考えることが重要なのです。

さらに詳しく記憶について知りたい方、記憶の引き出し方などの有益な情報をまとめました。


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心理学研究者/心理学をビジネスで活用する心理コンサルティング/代表書籍「マンガでわかる行動経済学」(6刷)「マンガでわかる心理学」(14刷/si新書累計1位)など累計21冊、著書累計142万部。新刊「色と性格の心理学」(4刷)  http://www.paw-p.com/
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