中島陸(Nakajima Riku)

塾講師の読書記録です。子どもの成長力は周りの大人の成長力だと思っています。昨日より少し…

中島陸(Nakajima Riku)

塾講師の読書記録です。子どもの成長力は周りの大人の成長力だと思っています。昨日より少しでも成長した自分で子どもの前に立てるように、空っぽな自分に、貪欲に中身を詰め込んでいきます。https://ncoach.site

最近の記事

【#88】三角みづ紀「とりとめなく庭が」

あまり読まないジャンル、詩人のエッセイ。年末に読み始めて一気に読了。 12月が誕生日の友だちのプレゼント用に購入した本。なんとなく冬っぽいので、この季節に読むのにぴったりだった。寒さに憧れて北海道に移り住む筆者は、繊細で一つ一つの言葉を丁寧に繋いでいく。あまり耳馴染みのない言葉でも、なんとなく共感できる部分もあったりして、心にスッと入ってくる。 この一節を読んで、もっとカメラを使おうと思った。

    • 【#87】神山理子「女子大生、○○○を売る。」

      タイトルは18禁なので隠していますが、内容は立派なマーケティング=売り方の本。経営者の友人に勧められてKindleで読みました。 Amazonで販売する方法が書かれた後半部分はサラッと流したが、前半部分はサービスでも学びになるところが多い。 また、著者のリコピンさんの行動力にも刺激をもらえる。

      • 【#86】鈴木喜代春「十三湖のばば」

        青森県の十三湖のほとりに暮らすお婆さんの語りがそのまま児童文学となった本。方言がかなり使われているので、実際に小学生が読むのは難しい。 おばあさんの家族が次々と重労働や病でいなくなっていくという悲しい物語。昭和の厳しさ、不自由なく食べたいものを食べらる幸せを教わることができる。 昭和恐慌の様子も書かれている。

        • 【#85】新井紀子「AI vs 教科書が読めない子どもたち」

          今更ながら読んでみた反響を呼んだあの本。AIの限界を知ることができた。 教科書が読めない子どもたち、というショックの大きいフレーズだが、実際に現場で子どもたちが文を読んだり書いたりしているのを見ると、同義文判定などは苦手なのを感じる。 こういった読解力は高校生になってからはあまり伸びないというのもデータで示されていて驚き。中学生の前半までは鍛えられるということなので、論理エンジンなどを教材に加えながら読解力を鍛えていきたい。

        【#88】三角みづ紀「とりとめなく庭が」

          【#84】戸森しるこ「ぼくらは星を見つけた」

          児童文学というジャンルなのだろうか。それにしては、「捨て子」という少し重ためなテーマ。 現実問題そんなにハッピーエンドにはならないだろうという冷めた気持ちもあるが、全員が幸せに終わる理想のエピソードに読後感は悪くない。 おそらく現代日本が舞台だが全くの別世界のおはなしだと思って読むと気持ちよく読める。 たまにはこういう本をゆっくり読むのも良いと感じた。2時間ほどで読み切ってしまったが、幸せな時間だった。

          【#84】戸森しるこ「ぼくらは星を見つけた」

          【#83】石嶋洋平「子どもの才能を引き出す最高の学び プログラミング教育」

          プログラミング教育を取り入れるメリットが書かれた本。書かれた当時のプログラミングスクールの紹介なども書かれている。 プログラミング的思考は、中学、高校入試にも出題されるため知識として知っておいた方が良いと思い読んでみた。 大学入学共通テストにはいよいよ情報が科目として追加される。アンテナは張っておきたい。

          【#83】石嶋洋平「子どもの才能を引き出す最高の学び プログラミング教育」

          【#82】松任谷由実「ルージュの伝言」

          「わたしは天才」というスターらしい言葉に圧倒されるところから読み始める、ユーミンのインタビューの書き起こし?のような本。 生い立ちから歌手デビュー、青春、性についても赤裸々に語っている。住む世界が違うんだなとつくづく感じる。 ユーミンはそもそもまるで世代が違うが、母親が好きでよく車で流していたので、なんだか身近に感じる歌手。 魔女の宅急便の影響もモロに受け、今でも長距離ドライブの出発時にはルージュの伝言を流してスタートしたくなる。 ユーミンの実家が八王子なので国道の名

          【#82】松任谷由実「ルージュの伝言」

          【#81】佐藤可士和「佐藤可士和の打ち合わせ」

          世のビジネス本には、人と話すときに「メモを取れ」という派閥と「とにかくその場に集中しろ、メモは取るな」派がある気がする。 この本は打ち合わせは真剣勝負の場だからメモは取るなという考え方。「トヨタの会議は30分」という本でも同様のことが書かれていた。 人と話すときは常にプレゼンという意識を持つ。

          【#81】佐藤可士和「佐藤可士和の打ち合わせ」

          【#80】貞観政要

          相模原ボーイズ(https://sagamiharaboys.com)同期の鈴木虎太郎からオススメされた本。 徳川家康も読んだという、リーダーシップ論の古典。帝王学という分類らしい。 組織をどう動かしていくか、リーダーシップとは何か、そのために聞く耳を持つことの重要性、などなど学びの多い一冊。 久しぶりに漢文を読みました。 途中から現代語訳に逃げましたが…

          【#79】生源寺美子「雪ぼっこ物語」

          東北の山奥のこけし職人、三谷チヨの生涯を題材にした物語。 貧しい暮らしの中で、手に入ったものが指の間からすり抜けていくような描写が続く。読んでいるこちら側も、どうしても手に入らないものって世の中にあるよな…と悟ってしまう。 この本との出会いは高校受験用の国語教材。東北の温泉巡りをしながら、こけしを集めたくなる温かな本。

          【#79】生源寺美子「雪ぼっこ物語」

          【#78】野口悠紀雄「『超』集中法」

          物事の大事な部分は全体の2割。そこを見極めて力を注げ。 要はこれが言いたい本。それこそ、隈なく読み込む本ではないと感じた。

          【#78】野口悠紀雄「『超』集中法」

          【#77】三上ナナエ「気遣いできる人は知っている! 会話のキホン」

          顔色を見すぎない相手がそっけないなと思っても、もしかしたらこちらのせいではなくただ別に気になることがあっただけかもしれない。気を使い過ぎて、何も伝えないのはむしろ失礼に当たる。 上から目線× 横から目線○会話において、相手に勝とうとしてはいけない。いま流行りの論破はだめなのだ。必ず相手の言ったことを受け止める。 そのとき、「そうなんですね」はNG。「どうしてそう思うのですか?」など、より相手に興味を傾けていく 何か良い報告を聞いて、「よかったね」は上から目線。「嬉しいね

          【#77】三上ナナエ「気遣いできる人は知っている! 会話のキホン」

          【#76】中澤篤史「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

          印象に残った本の中では「二つのライフ(LIFE)を守らなければならない」という話が出てくる。一つは教員の生活。教員にもプライベートがあり、家族がいることを忘れてはいけない。 もう一つは、子どもの命。体罰や暴言は一掃されなければいけない。そもそもただの暴力を「体罰」と呼ぶことがそもそも指導として正当化しているとも受け取れる。体罰ではなく暴力なのだ。言葉の使い方ひとつから変えていかなければいけないのかもしれない。 部活は教育の一環である以上、それが生徒の卒業後に役立つものであ

          【#76】中澤篤史「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

          【#75】田口元義「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」

          僕が中学時代にお世話になった相模原ボーイズでは、当時毎年のように聖光学院へ進学する選手がいた。もともと祖母が福島におり、福島県に親近感を抱いていた僕にとって、聖光学院はすごく好きな高校なのだ。 小学生の頃は漠然と「聖光学院って格好良いな」くらいにしか思っていなかったが、中学生になって実際に聖光学院で野球をした人の話を聴くと、「すさまじいな…」と憧れよりも畏怖のような気持ちが大きくなった。 実際には見たことがないが、あの泥臭さ。男らしさ。とにかく格好いい。 指導者になって

          【#75】田口元義「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」

          【#74】菊池高弘「1976年桜美林高校」

          我が母校、東京都町田市にある桜美林高校。ここ20年弱は甲子園から遠ざかっているがかつては全国優勝した野球の名門校だ。その当時のキャプテンである片桐先生が現在は監督を務めている。 この本では優勝当時のチームの様子が描かれており、在学中に読みたかったなと率直に思った。 今では進学校だが、昔は結構泥臭かった時代があったのだなぁと思う。 自分は桜美林の野球部で何を学んだんだろうとふと考える。最近でも2カ月に一度は夢に出てくる高校野球。良い夢だったことは一度もない。 それでも学

          【#74】菊池高弘「1976年桜美林高校」

          【#73】安田正「超一流の雑談力」

          雑談には人生を変える力がある。 こんなキラーフレーズから始まる。なるほど、と思える部分も多く、具体的にネタは○○新聞から仕入れた方が良いなど、すぐに実行に移せそうなものが多い。 ただ、少し難しいことが書いてあるのも事実。それだけ雑談も奥が深いのだなぁと感じさせられる。 僕はいわゆるコミュ障なので、スラスラと雑談ができる人はすごいなと思うし、うらやましさを感じることもある。 おそらくこの本に書いてあることが全てできるようになればどんな人とも仲良くなれて、どんなものでも売

          【#73】安田正「超一流の雑談力」