ないものねだり
女性ホルモンが分泌してなくて
それが生来なのか、何の原因なのか
いつからだったのかはもう今からでは
わからないと医師に言われた。
あれからずっと色々調べて、ホルモンは注射する以外増やす方法はなくて、
その注射だって、定期的に行わないと身体から排出されてしまうんだって。
ホルモン注射ってあれだよね、
52ヘルツのクジラたちで、
アンさんがずっと自分で打ってたものだよね。
怖いなって思う、それでも
わたしは本気で、ホルモン注射を考えてるのに、
そんなことしないのって平気で親言ってくるの
結構無理ってなっちゃうんだよね。
整形したいとは今のところは思ったことないけど
何かしらの生きづらさや苦しさから整形したいと思っているのに、親からもらった身体に傷つけるなんて~って言われた時の苦しさは、少しばかりわかる気がするよ。
似てるんだろうなって思う。
顔のことを他人に色々言われてきて苦しいとか
人と比較してしまって嫌だと思ってそこに行き着くとかなんだろうから、それでいうとわたしの悩みの生まれ方と変わらないし、(まあわたしも整形しようとまでは今は思ったことないけど、小さい頃から色々顔のこと言われたりして嫌な思いはしてきたし。それより胸とかそういうのの方が言われて嫌な具合が強いだけで)
飲み薬これ以上増えるのもどうなのかと思うけど
飲み薬で充填できるならそうしたいなとかも考えてる。けれど、
ちょっとまだピル飲み始めたばかりで、
持病もあって現状今ホルモンの薬を飲みたいって言って許諾される気がしないから医師に言ってない。
それでも、わりと本当に調べて注射か投薬かパッチか、って色々調べて。
でもね、
そうやってしかもうプロゲステロン値増やせないみたい。
妊娠したいと思った時妊娠できないとか、流産しちゃうとか。
嫌だなと思う。苦しいなって今からでも思う。
なのに、てんかん持ちで脳梗塞の既往があるわたしには使えないんだって。なんで。
まだ妊娠もしていない、更年期でもない、
30歳になってやっとPCOSとわかってプロゲステロン値が生理後1週間とかで0.06しかないとわかって、
子ども欲しいし、妊娠できないかもしれないとしたら、誰かと結婚したり、誰かとお付き合いとか、しちゃいけない人間だなとか、
この2ヶ月の間、ピルを服用すると決めて、服薬が始まってから様々な副作用に耐えてやっとここまできて、その間にも散々考えて、何度も一人で泣いて、
お子さんを連れている人を見るたび、妊婦さんを見るたびに、自分にはああいう未来は、どんなに頑張ったとしても訪れないのかもしれないなとか考えて。
もちろん、まだ結婚もしてないどころか、今彼氏もいないから、親愛なる友人の言葉通り、「考えすぎちゃう?」なんだけど、
そして、頭の中では、
「別に誰かを好きになることに良いも悪いもない」とかはわかってるんだけど
こんな自分が誰かを好きになっても、って思ってしまうし、拒絶されるのも怖くて、
しかも、PCOS以外とくに''普通"の人間なら良かったかもしれない。他の持病がないとか、他に障害がないとか、ちゃんと自立した人間だとか。
そのどれもないから余計に、勝手に、自己否定しちゃうのかな。
もともと、ADHD特性だし。左上下肢麻痺だし
できることが少なかったのに、
頭も良くなくて手先も動かなくて、
生殖機能すら人よりないんだって思ったら
なんで生きてるんだろうって、
考えちゃうんだよ。
やりたいと思ったこと、"あなたが頭悪いから"
"お前が無能だから"って言われてきた。
好きな人ができても、
こんなに何にもできない上に、不器用で
人の感情とかわからなくて、空気読めなくて
おまけに片付けられないし忘れ物ひどいし物忘れもひどいし、全然うまくいかなかった。
まあそもそも美人でも可愛いわけでもないとは思うけど。でもそういうの、親に平気でぶつけちゃうほど馬鹿じゃないし。
プロゲステロンっていうのは
基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させる働きがある。
基礎体温はあがらず、子宮内膜が安定せず、乳腺が発達しないから胸もおおきくならず、
男性ホルモンを分泌してしまう。
自分がそういう身体であることを、
これまでの発達や成長での悩みの理由がわかったと同時に、ひとりでずっと抱えてきたその悩みを、これからも自分自身で抱えていかなくてはならない、強くならなくてはいけない。
でも、強くはなくて。だから誰かに寄りかかりたくなっちゃう。
友人夫婦たちや、街を歩いてる恋人同士と思われる人を見るたびに、
自分はああやって愛される、誰かと人生を分け合って生きていい人間じゃないんだなと思ってしまう。
かといって、世界で自分だけ孤独だなんて
思えるほど世界が見えていないわけじゃない。
いっそ、自分は可哀想だとか
悲劇のヒロインみたいに思えてしまうような人間であれたら、もう少し生きやすかったのかもしれないけれど。
でも、よくわかっているんだ。
わたしは、
誰かに生きていていいと
生きていて欲しいと
思ってるだけの弱い人間なんだって。
身体障害のない身体に生まれたかった。
定型発達で生きることに困らない人間に生まれたかった。
まわりと同じように、何も考えなくても生きていける人間でありたかった。
当たり前に胸が膨らみ、当たり前に生理がちゃんときて、当たり前に何も心配せずに成長したかった。
健康でありたかった。
何も考えなくても当たり前に周りの皆みたいに働ける人間でありたかった。
ちゃんと仕事でも恋愛でも必要とされる人間になりたかった。
私は、恵まれているけれど、時々こういうことを考えては、ひとりで泣いて、
そういう自分を、同時に嘲笑って生きている。
ただ、優しくて、甘えられる家族が、親が、いて欲しかったな。
やっぱり思っちゃうよ。
生きてて良かったとか、ずっと幸せなんて思える人って、健常の側にずっといられた人なんだろうなって
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