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『ジョジョ・ラビット』/キャプテンKのアップフェルシュトゥルーデル


【かんたんあらすじ】
第二次世界大戦末期のドイツ。10歳の少年ジョジョはナチスを子供らしい無邪気さで盲信しており、ナチスの少年向け組織・ヒトラーユーゲントの参加が楽しみ。想像上の友人でヒトラーそっくりの「アドルフ」と入隊するが……。

【好き食べ物】

●ジョジョとロージーの夕食に出てきたスープとパン
 ジョジョが食べてるうっすーい色の、具がほとんどないスープ。ドイツ国内がいかに逼迫してるのかがよくわかります。机の上に蓋つきのスープ入れ・スープチューリンが乗ってますが、あの中は空っぽなのだと思われます。あと、薄く切った茶色いパン。ざくっとした触感の酸っぱいパンなんでしょうね。ジョジョはスープにびしゃってつけて食べてましたがあれはドイツのお行儀的に許されるのかな。

 ここでロージーが「私はぶどうを食べるわ」っていってワインを飲んで口をもぐもぐさせるシーン、大好き。スカーレット・ヨハンソンはコメディエンヌとしても優秀なんだなあ。

●キャプテンKがオフィスでロージーを迎えるとき手にもってたアップルパイ(多分)
 ロージーに股間をけられてうずくまっても、パイの皿は落とさないキャプテンK。多分あれはアップルパイ、いわゆるアップフェルシュトゥルーデルなんじゃないかしら。彼はヒトラーユーゲントの最初のダレダレ挨拶の直前もりんごかじってましたね。りんご好きなのか。


【好き登場人物】
●キャプテンK(サム・ロックウェル) ほんとに最高! とにかく最高! なんて最高なんだキャプテンK! こんなに飲んだくれのちゃらんぽらんなおじさんドイツ軍人が、こんなに胸締め付けられるようなかっこよさを見せてくれたドイツ軍人が、今までいたでしょうか? いやいない。
 こういう海千山千の二枚目半をやらせると本当にうまいサム・ロックウェル。この人以外に誰もキャプテンKを演じられないでしょう。背が低いところがまたいいんだ。

●ヨーキー
 ヨーキー!!!!! かわいい!!!!! 登場するだけでなごむ子でしたね。子供だけど言うことはまともだった。君、兵隊になったの? ってジョジョにいわれて「うん! あっちょさーびす!(At your service 軍人が着任するときなんかによく使う)」っていうところは特に最高。でも後半、戦闘に巻き込まれた彼の背中、いい加減な紙制服がやぶれて擦り傷ができているのが胸が痛みました。最後まで生きててくれてて本当に嬉しい。
最後の戦闘シーンで、ジョジョとヨーキーがおびえて叫びながら砲火の中を逃げまどう姿には「こんなちっちゃい子たちがこんな目にあう戦争は絶対にしてはならない!」と素直に思えました。

●ロージー(スカーレット・ヨハンソン)
 スカヨハ、ほんとうにすてきだった。ファムファタルみたいな役もいいけど、強く美しく正しくそして優しいみんなに愛される女性もすごく似合ってた。ロージーを彼女以外の女優がやってたら映画全体のインパクトが減ってたんじゃないかしら。ナイスだ!

●フィンケル(アルフィー・アレン)
 ああっ、(ゲームオブスローンズの)シオン・グレイジョイじゃないか! 元気だったか!

【好きシーン】
●キャプテンKが自転車かかえてジョジョの家に駆けこんでくるところ。
 ここはもう本当に最高にかっこいい。自転車で、しかもタイヤがパンクしたから担いできたっていうしょぼさがまたいい。ゼーゼー言ってるところも最高。ジョジョのピンチを救うのがまさかこの人とは観客の誰も想像していなかったのではないでしょうか。私もびっくり&うれしくなりました。
 おそらく彼は軍人としてロージーのあのことの情報をいち早くゲットしていて、こりゃジョジョがやばい、絶対ゲシュタポが家宅捜索に行くぜっていうんで大急ぎで来てくれたんでしょうね。
 一応大尉だから、本来ならフィンケルの運転する軍用車なりサイドカー付きバイクなりで行けるはずなのに、戦争末期でそういうのは全部前線に持ってかれてしまったのだろうか。ジョジョの身を案じ、街中を自転車で爆走する彼の姿がDVDの特典映像に入っていることを強く望むのでした。もしかしたらフィンケルと二人乗りとかしてたり。

●キャプテンKがゲシュタポとかわす、まったくやる気のないハイルヒットラーの応酬。
 ものすごくのっぴきならい状況で、あの恐ろしいゲシュタポを相手に、超ちゃらんぽらん対応ができるキャプテンK。もちろん演技だけど、この状況でこういう演技ができるかっこいいおじさんキャプテンK。

●キャプテンKがジョジョにオフィスでしょうもない「最終決戦用の軍服案」を見せるところ。
 キャプテンKは連合軍が今どこにいるかの情報をある程度把握してたはず。だから近い将来この町で泥沼の市街戦になることも予測しており、ゆえにヤケクソになってあんな最後の軍服案を描くみたいなしょうもないことしてたんでしょう。でもそれをジョジョに見せるっていうのがいいですね。おそらく、ジョジョがやたらユダヤ人を話題にするので、うすうす何かあるなって感づいてて、これ以上ジョジョが何か口をすべらせる前にユダヤ人トークを終わらせたかったんでしょうね。

●キャプテンKが、「お前、お父さん戦争行ってて、家に男はお前ひとりなんだろ? どうだ、大丈夫か?」と聞いてあげてるところ。
 しょーもない軍服イラスト見せたあと、「それはそうとして」ってこう聞くんですよ。なんていい人なんだ。ほんとに心にしみるナイスガイだ。

●最後にキャプテンKがジョジョを逃がすところ。
 キャプテンKの話ばっかり……だってかっこよかったし。あの最後はよかった。本当に良かった。フィンケルの軍服の切れ端だろうか、それを持っているのもよかった。もう本当に良かった。それしか言えないくらいかっこよかった。 
 あと、最後に彼らが捕まったのはロシア軍ですね。ロシアは戦争中ドイツに、100万人以上の死者を出したレニングラード包囲戦をはじめさんざっぱらひどい目にあわされましたから、まあ捕まったら最後ああなるでしょうね。せめて米軍につかまってたら良かった?のですが。ううう。

【ファッション】
●キャプテンK(とフィンケル)の軍服

 第二次世界大戦ものを見るとき、各国軍の軍服の知識があるとちょっと楽しい。ドイツ軍の場合、「国防軍か親衛隊か」の区別がつくと面白いです。当時の「ドイツ軍」には、大昔からあった陸海空の「国防軍」と、ヒトラーの私設軍隊である「親衛隊(武装親衛隊)」の4つの軍隊がありました。国防軍はどの国ももっている普通の軍隊としての軍隊。ユダヤ人迫害を主目的に結成された親衛隊とは違います。伝統のある正規軍で貴族の子弟も多いため、「なりあがりの狂人・ヒトラーの私兵軍団である親衛隊」に嫌悪感を持つ者も多く、特に海軍でこの傾向が顕著だったみたいです。
 この4つの勢力はそれぞれ制服が違います。だから、ドイツの兵士がでてきたら「あっナチスだ」でひとくくりにせず、「国防軍か親衛隊か」を区別できるとより面白いです。
 われらがキャプテンKとフィンケルの制服は当然というか、国防軍。彼らは親衛隊ではありません。
 ちなみに国防軍か親衛隊かは、襟を見れば一発です。
・国防軍…地はダークグリーンで(そう、黒じゃないんです)、ボタンを首もとまで閉めるタイプ。襟章は平行二本線。
・親衛隊…地はグレーで開襟型。白シャツとネクタイが見えます(※首もとまで閉じてる場合も)。襟章は黒い正方形の上にSSのマークとか、葉っぱっぽいものとかが刺繍されてます。

 なお、映画やテレビに出てくるドイツ軍人の軍装を解説してくれる親切なサイト(英語)があるのでご参考までに。
https://deutschesoldaten.fandom.com/wiki/Klenzendorf

ヨーキーが来てた紙製の軍服
 あれ、本当にあったんですって。あれを着せられて戦わされた子たちが実際にいたんですね……。

●ナイフ
 
キャプテンKがブーツから出したのは本物でしょうけど、こどもたちがもたされてるのは、ただ鉄板をナイフ型に切っただけで刃がついませんでしたね。やれやれ。

●ママの結婚指輪 0303追記
 
すてきなすてきなスカヨハママ。でもあれっと思ったのが左薬指にはめた結婚指輪でした。ドイツって結婚指輪は右手薬指にはめる人が多いそうなのですよ。と、偉そうに言いながら気づいたのは最近で、Netflixで『ダーク』というドイツ製ドラマを見てからです。出てくる夫婦がみんな右手に結婚指輪しています。調べてみると右薬指に結婚指輪をはめる国は結構あって、ドイツとか北欧なんかがそうみたいですね。
 以来、ドイツが舞台の映画を見ると結婚指輪を右にはめているかどうかをチェックするようになってしまいました。ハリウッド製でドイツが舞台、みたいな映画ではなく、ドイツが作ったドイツ製映画だとちゃんと右手にしています。東西ドイツの過去と未来をテーマにした映画『グッバイ・レーニン』でも、ダニエル・ブリュール演じる主人公のお母さんの若いころのシーン、結婚指輪は右手でした。

ちなみに『ダーク』は面白いです。親子・男女の愛憎×ホラー×SFという感じ。これはかなり面白い。ドイツ人よくやった。


【セリフ】0303追記
●「I am jew’私はユダヤ人よ)」「Gesundheit(…お大事に)」

 最初にジョジョがエルサに出会ったときのエルサとジョジョのセリフです。最近、あっ、そうかこれってギャグだと気が付きました。ジョジョが言う「Gesundheit」(ゲズントハイト)とはドイツ語で、直訳すると「健康」。ドイツ人が、誰かがくしゃみをすると「お大事に!」的に言ってくれるお約束の言葉です。
これはエルサが私はユダヤ人よという意味で言った「アイム、ジュウ」を、英語でくしゃみの音を言うときの「ahchoo アッチュウ」ととらえて言ったジョジョのギャグです。ジョジョがとっさに冗談を言ったというより、ユダヤ人が家にいるという状況が信じられない×信じたくないために、そういう冗談で自分をごまかそうとした、といったところでしょうか。かなりしょーもないおやじギャグ風味ですが、タイカ・ワイティティはこういうの好きそうだ。


●「いやいや、ちょうど我々はハイルヒットラーした(We were just Heil Hitlering each other)ばかりだよ」
ゲシュタポのディエルツが、キャプテンKに何しに来たのって聞かれ答えたのがこのセリフ。笑ってしまった。google検索することをググる(googling)というのと同様、Heil Hitlerを動詞とみなしてingをつけハイルヒトラると表現しちゃうすごいギャグ。

●「私は天使と戦い巨人を倒した者の血をひくのよ!(I am descended from those who wrestle angels and kill giants)」
 無知なジョジョに、さんざんユダヤ人の先祖は怪物だとか言われたエルサが言い返したセリフ。なんとかっこいい。そのとおりだ。天使と戦いというのは、一晩じゅう神と互角に格闘しつづけたヤコブのことでしょう。字幕だと天使と戦争したみたいですが、セリフでは「wrestle」、すなわちレスリングwrestlingのwrestleね。なお、イスラエルはヘブライ語で「神と戦う者」という意味なんだとか。すごいな。で、巨人を倒した者というのは巨人ゴリアテを倒したユダヤの王・ダビデ(の少年時代)のことですね。

●「さあ、帰ってお前の“姉さん”の面倒をみるんだ(Now go home and look after that sister of yours)」
 あの最後の名シーンでキャプテンKがジョジョに言うセリフ。最後が「that sister of yours」であり「your sister」ではないところがミソです。「お前さんが言う“姉さん”とやらの面倒を見てやりな」という感じで、つまりはエルサはジョジョの姉ではないということをキャプテンKは当然わかってる、ということですね。うう、キャプテンK、最後まで泣かせます。

●みんな英語しゃべってる…
 
これはもうしょうがないとしても、なんでドイツ語風発音の英語を話させたんですかね? ドイツ人がこの映画見たら不快に思ったりしないのかな? そういうことはないのかな?

【本とか文化とか】
 最後に出てきたリルケの詩。
Let everything happen to you すべてを体験せよ
Beauty and terror 美も恐怖も
Just keep going 生き続けよ
No feeling is final 絶望が最後ではない

最初見たときおおっと感動しました! ぐっと来ました。
すごい良かったです、ほんとに……。

 が、最後の文章、その訳は間違ってないか? ともちょいと思った。
No feeling is final って、意訳でも「絶望が最後ではない」になるかねえ?
こういう場合は、原文を確認だ!! この場合は当然、ドイツ語です。また、詩の場合は何連もあるうちの一部の抜粋であることも多いので、全文を確認すると意味がよりよくわかります。

かつてドイツ語翻訳もやっていた夫にヘルプしてもらっていろいろ調べました。

まず、これはリルケの「Das Stunden-Buch(英語でThe Book of Hours 日本では時祷集と訳されてる。どういう意味なんだろう)」に載ってるらしい。この中の、神様が人間に対して呼びかけている詩の一部が、ジョジョラビに引用されています。

この詩は超超超ざっくり言うと神様が人間に「考えてるだけじゃだめなんだよ、行動しないとだめなんだよ、さあ、行こう」と発破?をかけている詩です。だから、「美も恐怖も頭で想像してないで、全部自分で体験しなさい」と言い、さらに「経験しないと、行動しないと、最果てには到達できないんだ、頭で考えてるだけじゃ最後には行けないんだよ」という意味で、「Kein Gefühl ist das fernste(No feeling is final)」と言っているもよう。
この詩を書いたのはリルケが20そこそこの時らしいので、若者らしい夢と希望とエネルギーに満ちた内容なんですね。

ということで、「絶望が最後ではない」は、まあ、ものすごーく大ざっぱに考えれば間違っているわけではないと思いますが、おそらくより正しい?と思われる訳は以下です!

すべてを経験せよ 美も恐怖も
進み続けよ 考えるだけでは最果てに行けはしない

【音楽】
●冒頭のドイツ語版ビートルズ I Want To Hold Your Hand
 良かったですねー。ヒトラーがまるでアイドルのように国民に迎えられている映像とあいまって、ヒトラーを生み出したのは民衆なのであることがよーく伝わる、皮肉が効いた内容になってました。
 まったく知りませんでしたが、ビートルズはセールスのためにちゃんとドイツ語版というのを作ってたんですってね。Youtubeで試しにアルバム聞いてみましたが頭がくらくらしてきて3曲目くらいで英語のに変えました…。

●ヒトラーユーゲントで運動とかしてるときの トム・ウェイツ  I Don't Want To Grow Up
なんとまあトム・ウェイツですよ! 昔のジム・ジャームッシュの映画によく出てきたゴリラ顔のあのお兄ちゃんですよ! 元気かなあ~。この曲はラモーンズもカバーしてて『シャザム!』にかかってましたね。

【監督】
タイカ・ワイティティ
 この人の監督作(と言っていいのか)で一番最初に見たのは、『ロード・オブ・ザ・リング』が大流行してたときに作られた、ニュージーランド航空の機内安全ビデオ。ロードオブザリングの登場人物とかピージャク監督とかが出てくる可笑しい機内安全ビデオでした。
 そのあとで『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』を見て大好きに。本当に変な映画だった。この人の謎なゆるさはワンアンドオンリーですね。ニュージーランドでオフビート路線を爆走するのかと思ってたら、いきなり『マイティ・ソー』の監督に。誰がこの人を選んだの? だいじょうぶか? と思ってたら大丈夫じゃなかった(笑)。

 でも、ジョジョラビは、マオリ族とユダヤ系ロシア人のハーフで、ニュージーランドが本拠地である彼だから作れたのかも、ハリウッド出身のWASP系男性監督はなかなかこういうの作れないでしょう。
 映画がもっともっと豊かになるために、辺境?の監督にたくさん活躍してほしいなあと思うのでした。

【風景】
●ジョジョのおうち
 ベッツラー家はお金もちですね。家の立て付けや美しいシャンデリア、家具を見ると戦争前は不自由無い生活を送ってただろうと想像がつきます。おそらく高い教育を受け、さまざまな国籍の人と交流のあった教養ある中産階級だったのでしょう。だからユダヤ人迫害もナチスも許せなかったのでしょうね。

【俳優】
サム・ロックウェル
 サム・ロックウェル!! 歳とってすごくよくなった!! 『ギャラクシー・クエスト』の頼りない登場人物その5みたいな役を見て、この人いいなあと思ってましたが、あまりチェックはせず、『スリービルボード』のシリアスな演技のうまさでどびっくりしてはいたものの、それでもノーチェックでした。いやー、こんないい味出てくるなんて。頼りになるすちゃらかおじさんが最高にうまかった。背が低いのがまたいいんだこれが。それに歳とったほうがこの人はハンサムだっ。するめだ、この人はするめだ。もうぜったいこの人の作品は全部見なきゃ。と思って『リチャード・ジュエル』も観ちゃいました。

【つながりありそう映画】
●『鷲は舞い降りた』
 
「ナチスを心底嫌悪しつつ、敗色濃厚な祖国を少しでも救うために戦うドイツ軍人」が描かれてる映画といえばこれでしょう。ユダヤ人の少女を救ったがために部隊ごとどっかの島に左遷されたドイツ軍将校・シュタイナ中佐をなんでかマイケル・ケインがやってます。超超まじめバージョンのキャプテンKみたいなキャラっていうのは言い過ぎか。空軍だし。その彼に秘密指令を指示するマックス・ラードル大佐にロバート・デュバル。すごいかっこいい。ふたりとも制服は国防軍ですよ!チェック!

●『ブリキの太鼓』
 ジョジョラビに似てるっていうんだけどそうなのかなー。太鼓をたたいてすごい形相してるこどものビジュアルがイヤ~な感じてみてないのだが見るかなー。

●『イングロリアス・バスターズ』
 キャプテンKみたいなのがいると思えば、一方ではこの映画の親衛隊ランダ大佐みたいなのもいたわけで、ドイツ軍の抱えていた人材の豊富さにはにうならされます。クリストフ・ヴァルツの超絶3か国語(語学だけじゃないけど)演技は一生忘れられないでしょう。この人以外ブラピ含め全員がかすんでいる。

【映画全体の感想】
 ウェス・アンダーソンばりのファンタジックなクリエイティブの楽しさと、監督タイカ・ワイティティお得意のドリフみたいな笑い、そして反ヘイトの熱い想いの3つがじっくりことこと煮込まれてました。 
 第二次世界大戦のドイツという舞台設定やヒトラーユーゲントという装置を使いながら、時を問わずどのコミュニティにも存在する、勝手な思い込みと無知による差別・全体主義を批判しています。

108分という短さによくこれまで詰め込んだ。大したものです。
 そしてみんな大好きキャプテンK! 最高! 大好き!


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