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生後2ヶ月半、夫の育児

生後2ヶ月半、夫の育児

パタパタの家には生後2ヶ月半の赤ちゃんがいる。名をつける前は、ポンタと呼んでいたのでここでもポンタと呼ぶことにする。

パタパタは、コロナ禍も相まって去年くらいから週のほとんどが在宅ワーカーになった。
育児と在宅勤務の相性は良く、我が母も義母もあまり家には来ないので、家にパタパタがいると安心して育児ができるとのことだ。

パタパタは家事メインの育児はサポート程度で、朝は洗濯物、猫のご飯とブラシ、ゴミ出し、床拭き、妻が起きたら朝食作り(ハム乗っけたパンを焼くだけ)、掃除機と、少しバタバタするが2ヶ月もやれば1時間程度で済む。

平日ポンタのお世話は、基本沐浴と夜21時から23時のミルクと寝かしつけだけ。毎日2時間はポンタと2人っきり。

だが、この2時間は楽しい時間であると同時にプレッシャーがかかる任務がある。

それは、ポンタはこの2時間で眠らないと夜泣きしてしまうのだ。

夜泣きとは、寝たかと思うとぐずり始め、抱っこしてもぐずり、寝たのを確認してベットに置いた瞬間ぐずり、いつの間にか窓の外が白み始めることだ。
この時ばかりはドラえもんに泣きつく、のび太の気持ちがわかる。
もう自分ではどうにもならないのだ。

ポンタは何故かこの2時間の間に寝付けば、朝の4時、5時まで寝入ってしまう。
勝率は8割。
残り2割は、160mlのミルクが足りないだとか、飲むのが早すぎるとかで、ちゃぱちゅぱ口を動かして母乳を要求してくる。

俺におっぱいがあったなら。
ポンタはしばらく要求するが、この人はくれない人だとわかるとすぐに泣き出す。
きっと赤ちゃんが最初に認識するのは親の顔ではなく、おっぱいの有り無しだろう。

ポンタが生まれて2ヶ月半、
夫側の生活リズムはほとんど変わらなかったが
妻は一変している。
出産は交通事故くらいのダメージがあると言われてるし、その後はホルモンの波も乱れるし、
疲労、頭痛、睡眠不足、ストレス、運動不足、気分の落ち込みなどなど。
文字で書くとイメージしづらいが、実際は見ているだけでも本当に本当に辛そう。
疲れてるから話しかけないでって言ったり、急に怒ったり、泣いたり。

パタパタは会社のPCを開き、メールやニュースを読みながら珈琲を飲む時間だってある。
ホルモンバランスだっていつも通り。

土日は趣味のゲームやパチンコをやらなくなった代わりに、買い物にチャリで5キロ走るから痩せたし、料理も手の込んだ物を作れるようになったんだ。

デリカシーのないパタパタが、こんな話を妻にすると笑って聞いてくれるのだ。
この記事を自分の戒めにしようと思う。


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