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やりがいを見出せない医療従事者のモチベーションをどう高めていけば良いか

▼ 文献情報 と 抄録和訳

日本人歯科衛生士のモチベーションに影響を与える職場環境の改善について

Y Yamamoto, Y Nomura, A Okada, et al.: Improvement of Workplace Environment That Affects Motivation of Japanese Dental Hygienists. Int J Environ Res Public Health. 2021;18(3):1309.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed(Full text), Google Scholar

[背景] 歯科衛生士は、労働力の不足や有効な復職支援制度がないことから、需要が高まっている。そこで、日本歯科衛生士会が実施した「日本の歯科衛生士の就業実態調査」の結果を分析し、就業意欲の理由を調べた。

[方法] アンケートは、全会員を対象に16,113枚を郵送した(回収率53.4%)。統計解析を行い、衛生士の労働環境を改善するための具体的な項目を明らかにした。

[結果] 改善したいと考えている労働環境の14の要因が決定された。構造方程式モデリングの結果、パスである「作業量の削減」「労働時間の短縮」「休日の増加」が他の項目よりも高いことがわかった。意思決定分析では、「歯科衛生士の仕事はやりがいがあると思いますか」で「強くそう思わない」と答えた人のうち、「給料アップを含む労働条件の改善」で「はい」と答えた人が多いことが示された。

[結論] 職場環境の改善は、仕事へのモチベーションを高く保ち、離職率を低くするために不可欠である。すべての条件の中で、ほとんどの衛生士が昇給を希望していることがわかった。従来のワークスタイルから非従来型の柔軟な勤務形態への移行が必要である。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

今回の対象者は歯科衛生士であったけど、これって医療従事者全般に生じうる問題なのではないの?と思ってしまった。確かに私たち医療従事者は、「患者さんのため」に働き、「やりがいのある仕事」である。ただ、なかなかやりがいを見いだせず、苦しんでいるスタッフがいるもの事実。「やりがいを感じられないスタッフなんで言語道断!」としてしまうのではなく、こうした環境の中で、少しでも多くの医療従事者がやりがいを見いだせる要因は何か?を検討していくことは、非常に重要なことだと思う。

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