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12 授業があるとき~(平日の過ごし方)

今回は、平日の1日の過ごし方を書いてみたいと思います。

(7:00) 起床~身支度

朝は、部屋の窓の外に小鳥が来るのでその鳴き声で目が覚めます。(物語にあるシーンのようですが本当にそうなんです!)
日本でよく見る、スズメ、鳩やカラスではなく、野鳥なのかとてもいい声で鳴いてくれます。

フィンランドでは人それぞれお気に入りの鳥がいるらしく、イッタラ(Iittala)ではガラス製の鳥の置物がたくさん販売されているので、お気に入りの鳥が発売されるのを楽しみにしているそうです。その気持ちがとてもよくわかりました。

(7:30) 朝食

身支度をしてから、キッチンで朝食を準備します。
窓際にテーブルがあるので、外の白樺を見ながらのんびり食べてました。キッチンはとても日当たりが良く、朝から気持ちよく過ごすことができてました。

朝食の準備と一緒に休憩時間に食べる昼食の準備もしておいて、出かける時に持って行きました。

フィンランドは当時から消費税が24%ぐらいで、物によっても税率が違う(VAT)のですが、外食は特に高かったです。なので毎日なにかしら持参していました。

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(8:00) 出発

建物(『10 新しい生活』に詳細あります)を出て森の小道のような抜け道を通ってバス停まで行きます。

これもまたちょっとしたハイキング感覚で朝から気持ちがよかったです。
余裕があるときは、周りの風景を見ながら歩くのですが、時間がギリギリの時は一気に駆け下ります!
ちょっとしたトレイルランニング気分でした(笑)

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バス停ではちょっとしたルールがあって、乗りたいバスが近付いてきたら腕を横に水平に上げ『乗りま~す』アピールをしないとバス停に人がいても止まってくれません!!誰か一人上げてるから上げなくてもいいわ~という感じではなく、乗る人全員が上げていました(笑)
バス停で数人がアピールしている光景はちょっと面白いかったです。

学割の定期が購入出来たので、ヘルシンキ市内の公共機関[電車、バス、トラム、メトロ、スオメンリンナ(世界遺産の島)へ行くフェリー]が定期購入期間は乗り放題になるICカードを使っていました。当時の日本では、まだICカードなんて存在すら知らなかったので、衝撃を受けました!

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*現在、ヘルシンキではMaaS(Mobility-as-a-Service)の「Whim」が世界で初めて導入されているそうです。日本でも数年後には導入されるかも...しれませんね。(日本でも東京で実証実験の準備中だそうです。今後、日本で取り入れられるか要注目です!)

ヘルシンキの中心部まで、バスに20分ほど乗ります。バス停から学校までは徒歩15分ぐらいでした。

通りで建物の感じが異なるので、毎日同じ道を通らず、いろんな道を歩いて街を探索するの楽しかったな。

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観光で有名な「ヘルシンキ大聖堂」の前を通る時は、観光バスから降りてくるたくさんの観光客を見る度に、「私は観光ではなく、今ここに住んでるんだ~~~♪」と幸せな気分でいっぱいになってましたね。

(9:00) 授業開始

校舎は黄色の古い石造りで、とてもかわいい建物でした。

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天井がとても高く、なんだかコビトになったような・・・ドアもでっかいし、廊下にあるコート掛けは高い位置に設置されていて、手が届きません。。ドアも大きいので重く、ノブの位置が高かったです。

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フィンランド人は背がとても高いんですよね。女性でも170cm台の人が普通にいます。授業まではクラスメートと宿題やったかとか、昨夜何してたかなど、たわいもない話をして授業が始まるのを待ちます。

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クラスメートは18~60代ぐらいまで年齢、国籍バラバラの20人ぐらいのクラスでした。秋からフィンランドの大学へ入る為の準備、仕事や家族の都合、結婚して移住してきたなどの理由で、日常会話はフィンランド語で普通に話せている人達(!?)ばかり。

初心者クラスなのに、、、スタートラインが私とは全く違う~!!私はアルファベットの読み方すらわからない(涙)

最初の2日ほどは、授業中に英語で質問することはOKだったのですが、その後は、フィンランド語のみとなり[英語圏でない国(英語を必要としていない国)の生徒もいるので当然なのですが、、]授業中は質問することすらできない、、、落ちこぼれの私ともう1人の落ちこぼれ生徒(ごめん!)の2人は最前列の席に座って、隙あらば先生を捕まえてこっそり質問していました(笑)わからない事はお互い確認しあって、、そのお隣さんはベネズエラ人(中南米)でスペイン語しか話せなくてお互いの意思疎通はジェスチャー&絵を描くでしたが、楽しく助け合ってたことを思い出します。

休憩時間は教室でおしゃべりしたり、腹ごしらえをしたり、外に飲み物買いに行く生徒がいれば誰からともなくついて行ったり・・・まだ顔を覚えてない間は、ついて行くうちに気がつけば知らないクラスの団体に混ざっていて違う教室にたどりついてしまってたり。なんか平和だったな~~。

他の初心者クラスには日本人が数人いたのですが、全員、日本の留学エージェントを通して来ているそうで、宿泊先もホテルのようでした。休憩時間が異なるのでほぼ話す機会もなく残念ながら交流はできませんでした。。

(14:00) 授業終了

授業が終わるとみんな仕事、家事、育児で忙しそうで、結構すぐ帰ります。私も屋外のマーケットやスーパーで買い物をしてすぐ帰ることが多かったです。

帰宅後

私が急いで帰るのには、理由がありました。それは、、、、サウナ!です。週に2、3回、建物に設置されているサウナが使えたのです。1箇所のサウナを敷地内の住人が使うので、男女それぞれ使う事ができる時間が決まっていました。

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建物に入る鍵でサウナのドアが開くので、住人であれば誰でも入れます。女性の時間に男性が入ろうと思えば入れます(逆パターンもある?笑)なので、慣れるまでは曜日と時間を間違えてないか?結構スリリングでした。。私が住んでる間に何か事件があったとかはないので、みなさんきちんとルールは守っていたようですね。サウナが使えない日は各フロアにあるシャワーを使っていました。

そして週に数回は洗濯もします。5棟に洗濯機が2台しかなくて競争率が高かったです。洗濯室にあるノートに使いたい時間を書いて予約するのですが、時間に遅れるとキャンセルしたと思われて違う人が使ってしまうので、予約している日は、予約時間までに帰宅しないといけませんでした。

サウナや洗濯の後は夕食を食べて、復習・宿題と明日の予習の時間。授業でわからなかった所を復習しておかないと毎朝テストがあって悲惨なことになります。そして、予習として進みそうなところまでの単語の意味を調べておかなければいけませんでした。もし出来ていないと授業中は何を話しているのかさっぱりわからなくて一日中ひとり天井をぼーっと見つめ時間が過ぎるのをひたすら待つという恐ろしい事になるのです。。

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机の上、散らかり過ぎ。。かなり追い込まれていますね(笑)

当時、フィンランド語⇄日本語のちゃんとした辞書がなかったので、フィンランド語⇄英語⇄日本語という作業に時間がとてもかかり、単語の意味を調べるだけでぐったりし文法まではたどり着かず途中で疲れ果てて寝てしまい、翌日の授業がわからないという悪循環に陥っていました。

そんなこんなで、気がつけば外は、、、えっ、まだ明るい?夕方?いや、真夜中です。6月中旬の夏至〜7月終わりぐらいまでは白夜(と言っても、太陽が沈まないのは北極圏だけで、ヘルシンキは2時間ぐらいは陽が沈みます)なので一晩中、薄明るいのです。この空が本当にすごく綺麗で今でも夕焼けを見るのが好きです。

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毎週金曜になると、「週明けの月曜はもう学校行かずに辞めよう。住まいは確保できたし、もう学校はいいや!」と思いながらも週末に小旅行で気分転換をし、月曜は気持ち新たにまた学校へと向かうのでありました。

こんな平日を過ごしていました。
なんか、がむしゃらに頑張ってたなぁ・・・

長々と、とりとめもなく書いてしまいましたが、最後まで読んでいただいて嬉しいです。

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