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魑魅魍魎が跋扈する

自民党総裁選の結果が出て、この4人の中ではいちばんマシかと思っていた岸田氏に決定。河野氏は、意外なほど惨敗でしたね。

ただ、一夜明けて人事が明らかになっていくとあらま、露骨なまでに第三次安倍政権?という人選で。論功行賞ばかりで新味はまったくナシ。

この記事を読んでとっても納得。
「菅義偉の仕掛けた世代交代は鎮圧され、安倍晋三がキングメーカーとして政界に君臨することになった」
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20210930-00260836

ただ、野党が次の衆院選で本気を出すのであれば、この人事なら突っ込みどころ満載なのでまだ闘いやすいのではないかしら?
まぁ、野党共闘がまとまるかどうか微妙だけど。。

一時期、ちょっと興味があって田中角栄関係の本を読み漁ったことがある。ロッキード事件とはなんだったのか?が知りたいと思って、手に入る文献はほとんど読んだ。その是非は置いておいて、ひとの上に立つ人は懐が深くないといけないということを深く感じた。

その当時は、選挙になると実弾が飛び交うような世界であったわけだけど。
ある社会党の大物がこのままでは落選しそうだと、支援者が内々に田中角栄に泣きつきに来たらしい。あろうことか自民党の大物に?ビックリ!
普通は、社会党は政敵であり支援する義理などないはず。ただ、角栄氏は〇〇さんは国の宝だ、落選させるなどあってはならんと500万円を渡したらしい。その甲斐あってその大物は当選したが、よもや角栄に助けられたとは死ぬまで知らなかったのだとか。それをひけらかさないところもすごい。
相手のプライドは潰さない、というわけ。

魑魅魍魎が跋扈する政治の世界だけれど、かつては清濁併せ吞むという文化があったし、本当に国民のことを考えて行動する政治家がいた。「所得倍増計画」というものもあった。
今、日本の国力は落ち、G7諸国で所得が落ちているのは日本だけという有様。年金は、下手をしたら受給開始が70歳からになりそう。今も年金だけで生活できずに働く高齢者は多い。
田中角栄と、お友達を潤し私腹を肥やすだけの3A一味とはエライ違いでは?

こんな日本に誰がした?いまや、日本は先進国のポジションにはない。
そろそろ、国民が本気で政治に向き合わないと没落の歯止めをかけるのに間に合わないかも知れませんよ。。

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