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ちび太

2024.7.11
愛犬が旅立った日
たしかに今日、その日が存在した
うちに来てから今日という日までずっと、ちび太はそれはそれは太く重くクールで依存性のある愛をたっぷり家に落としてくれた
それを書き記しておきたくて

ありがとう、ちび太
私の帰宅を待っててくれてありがとう
大好きだよ これからもずっと
最大の感謝を込めて

2024.4 一緒にお留守番をしたね

2024.8.6 追記
亡くなる10時間前、緊急帰宅したわたし。
あのときは滞在中もバタついていて何気なく聞いていたことを思い出したから、思い出として追記しておく。

ビーグルは「大食漢」と呼ばれる大飯ぐらいだ。ちび太も例に漏れず、なんと亡くなる3日前まで食慾は衰えなかったそうだ。
亡くなる三日前、今年最初の大玉のトマトを、畑から直接ちぎってぱくついていたのを父が見ていたらしい。
もう腰も下がり、しっかり立つのもままならないくらいの体力なのに、食への飽くなき欲望が、今年一番の大玉トマトに向かわせたのかな。

その後一気に体調を崩し、ほぼ寝たきりの3日間の後、ちび太は旅立った。
あんなに食に貪欲だったちび太が何も口にしなくなったことを心配し、色々口元に持っていったが、どうしても口にしない。

緊急帰宅した私に、ここ3日の様子を伝えてくれた母が、「プリンなら食べるかなと思って買ってきたの 鼻先に持っていったんだけどね、やっぱり食べなかった」と言っていた。そうかそうかと聞いていた。
プリンなら、とスーパーでちび太のために買い物をする母を今思い浮かべて泣いている。

ちび太、目一杯愛したし、愛された。
やんちゃ坊主を生涯通したちび太を、全肯定して育て上げてくれて、ありがとう。お父さん、お母さん、ありがとう。
食べ残したプリンに後ろ髪を引かれながら、きっとちび太は旅立った。多分天国で最初にオーダーした食べ物は、あの日のプリンだったんじゃないかな。

お母さん、ありがとう。ちび太、大好きだよ。

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